キス・オブ・ザ・ドラゴン
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キス・オブ・ザ・ドラゴン (2001)
KISS OF THE DRAGON
 映画『 キス・オブ・ザ・ドラゴン (2001) KISS OF THE DRAGON 』をレヴュー紹介します。

 映画『 キス・オブ・ザ・ドラゴン KISS OF THE DRAGON 』を以下に目次別に紹介する。
■映画『 キス・オブ・ザ・ドラゴン KISS OF THE DRAGON 』の解説及びポスター、予告編
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 キス・オブ・ザ・ドラゴン KISS OF THE DRAGON 』の映画データ
■映画『 キス・オブ・ザ・ドラゴン KISS OF THE DRAGON 』の主なキャスト
■映画『 キス・オブ・ザ・ドラゴン KISS OF THE DRAGON 』のスタッフとキャスト
■映画『 キス・オブ・ザ・ドラゴン KISS OF THE DRAGON 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 キス・オブ・ザ・ドラゴン 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 キス・オブ・ザ・ドラゴン (2001) KISS OF THE DRAGON 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 キス・オブ・ザ・ドラゴン KISS OF THE DRAGON 』の結末
■映画『 キス・オブ・ザ・ドラゴン KISS OF THE DRAGON 』の意味
■映画『 キス・オブ・ザ・ドラゴン KISS OF THE DRAGON 』のシンボル
■映画『 キス・オブ・ザ・ドラゴン KISS OF THE DRAGON 』の更新記録

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幸の鑑賞評価: 8つ星 
■映画『 キス・オブ・ザ・ドラゴン (2001) KISS OF THE DRAGON 』の解説及びポスター、予告編
キス・オブ・ザ・ドラゴン
キス・オブ・ザ・ドラゴン
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■映画『 キス・オブ・ザ・ドラゴン 』の解説

 映画『 キス・オブ・ザ・ドラゴン 』は、中国武術界の至宝、『 少林寺 (1982) 少林寺 / THE SHAOLIN TEMPLE 』を始めとするマーシャルアーツ達人でハリウッドに進出したジェット・リーの本格的武術を久々に堪能できる、 2001年仏米合同製作のベッソン作品。『 キス・オブ・ザ・ドラゴン 』は、北京から麻薬捜査で訪れたパリで殺人の罠にはめられた捜査官と悪徳刑事との対決に、幼い娘を人質に取られている娼婦がからむ展開。
 『 キス・オブ・ザ・ドラゴン 』原案・製作・主演のジェット・リーが、売れっ子リュック・ベッソンに話を持ちかけて短期で実現させた映画だ。ベッソンは監督こそCF畑の若手のクリス・ナオンに譲っているが、ベッソン自身は『 キス・オブ・ザ・ドラゴン 』脚本と製作にと、事実上、『 キス・オブ・ザ・ドラゴン 』監督もしているのと同様。『 キス・オブ・ザ・ドラゴン 』の舞台はパリだがフランス語は殆ど使われず、ジェット・リーに合わせて英語で貫いている。でも風景はパリの有名なあちこちが映るので、観光気分にもさせてくれる。
 『 キス・オブ・ザ・ドラゴン 』助演のブリジット・フォンダは鳶色の瞳が美しい。大御所ヘンリー・フォンダの孫、ピーターの娘、ジェーンの姪だけあって、背が高く彫りの深い顔立ち。俳優一族の血筋を引いているから、もっとブレイクしてもよさそう。
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■ジェット・リーの映画『 キス・オブ・ザ・ドラゴン KISS OF THE DRAGON 』の映画データ
 上映時間 98分
 製作国 フランス/アメリカ
 公開情報 K2=日本ビクター
 初公開年月 2001/08/25
 ジャンル アクション
 《米国コピーTagline》Kiss Fear Goodbye
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■映画『 キス・オブ・ザ・ドラゴン KISS OF THE DRAGON 』の主なキャスト
●ジェット・リー as リュウ・ヤン・スイヤン @『 キス・オブ・ザ・ドラゴン 』
少林寺 (1982) THE SHAOLIN TEMPLE
少林寺2 (1983) SHAOLIN TEMPLE 2
阿羅漢(あらはん) (1986) MARTIAL ARTS OF SHAOLIN
ラスト・ヒーロー・イン・チャイナ/烈火風雲 (1993) THE LAST HERO IN CHINA
マスター・オブ・リアル・カンフー/大地無限 (1993) 太極張三豊 (原題) / THE TAI-CHI MASTER (英題)
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ&アメリカ/天地風雲 (1997) ONCE UPON A TIME IN CHINA & AMERICA
リーサル・ウェポン4 (1998) LETHAL WEAPON 4
ロミオ・マスト・ダイ (2000) ROMEO MUST DIE
キス・オブ・ザ・ドラゴン (2001) KISS OF THE DRAGON
ザ・ワン (2001) THE ONE
HERO (2002) HERO (英題) / 英雄 (原題)
ブラック・ダイヤモンド (2003) CRADLE 2 THE GRAVE
ダニー・ザ・ドッグ (2005) UNLEASHED / DANNY THE DOG
SPIRIT (2006) 霍元甲 (原題) / FEARLESS (英題)

●チェッキー・カリョ as リチャード警部 @『 キス・オブ・ザ・ドラゴン 』
1492・コロンブス (1992) 1492 CONQUEST OF PARADISE
ジャンヌ・ダルク (1999) JOAN OF ARC / THE MESSENGER: THE STORY OF JOAN OF ARC
パトリオット (2000) THE PATRIOT
キス・オブ・ザ・ドラゴン (2001) KISS OF THE DRAGON
『 ギャンブル・プレイ (2002) THE GOOD THIEF
ザ・コア (2003) THE CORE
ブルーベリー (2004) BLUEBERRY
テイキング・ライブス (2004) TAKING LIVES
ロング・エンゲージメント (2004) UN LONG DIMANCHE DE FIANCAILLES (原題) / A VERY LONG ENGAGEMENT (英題)
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【ジェット・リーの『 キス・オブ・ザ・ドラゴン 』のスタッフとキャスト】
監督: クリス・ナオン Chris Nahon
アクション監督: コーリー・ユエン Corey Yuen(元奎)
製作: リュック・ベッソン Luc Besson
    スティーヴ・チャスマン Steve Chasman
    ジェット・リー Jet Li
    ハッピー・ウォルターズ Happy Walters
原案: ジェット・リー Jet Li
脚本: リュック・ベッソン Luc Besson
    ロバート・マーク・ケイメン Robert Mark Kamen
撮影: ティエリー・アルボガスト Thierry Arbogast
音楽: クレイグ・アームストロング Craig Armstrong

出演: ジェット・リー Jet Li(李連杰) リュウ・ヤン・スイヤン
    ブリジット・フォンダ Bridget Fonda ジェシカ・ケイメン
    チェッキー・カリョ Tcheky Karyo リチャード警部
    ローレンス・アシュレイ Laurence Ashley アジァ
    バート・クウォーク Burt Kwouk アンクル・タイ
    リック・ヤン Ric Young ソン
    シリル・ラファエリ Cyril Raffaelli 金髪の双子1
    ディディエ・アズレー Didier Azoulay 金髪の双子2
    ジョン・フォーゲハム John Forgeham マックス
    マックス・リアン Max Ryan ルポ
    ポール・バレット Paul Barrett パイロット
    ヴィンセント・ウォン Vincent Wong 大使タン
    ケンタロー Kentaro 大使館員チェン
    イザベル・デュオヴェル Isabelle Duhauvelle イザベル・ケイメン

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ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。
■ジェット・リーの映画『 キス・オブ・ザ・ドラゴン 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第01段落】  野原に茶色の野生のウサギがアップで出てくる。先ず二匹、次は血を流して死んでいるウサギ。最後に元気良く口と手を動かしているもう一匹…。そこに JET LI のクレジットが。ドキドキ。始まった…。上空を AIR FRANCE の飛行機が降下している。あ、あれにジェット・リー様が乗っているんだ。そして、ドゴール空港、中国人の一行が降り立つ。上品そうな中年の中国婦人たち。ジェット・リーのアップに思わず…。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第02段落】  ジェット・リーは笑わず真剣そうな顔をいつも見せているのがかえって観る方は笑いたくなる感じ(これ、ほめているつもり)。入国審査の係員の The first time to France? に Yes. とはっきり答え、 The purpose of your visit? というフランス語訛りの英語に頭をかしげる黒ずくめの服の男リュウ(ジェット・リー)。 Business or pleasure? に Pleasure. と答えてタクシーに乗り込む。エッフェル塔、凱旋門を通りすぎる。タクシーの運転手役 Urfe Koupaki はクリス・ナオン監督の友人で本当にレゲエの歌手だそうで、映画の始まりに勢いと味を付けている。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第03段落】  タクシーを降りると、そこはいわゆる「街の女」たちが立っている妖しげな場所。パリのチャイナタウンに近い、地下鉄で言えば Nationale 駅の辺りだろうか。この女性たちは本当の売春婦で、この映画に出られて喜んでいたそうだ。ここでリュウは合図の飾り物の写真を手に、ある店に入っていった。そこはアンクル・タイ(バート・クウォーク:
すべては愛のために (2003) BEYOND BORDERS
ヤマカシ2 (仮題) (2004) LES FILS DU VENT (原題) / THE GREAT CHALLENGE (英題)
レクイエム (2004) WAKE OF DEATH / AFTER DEATH 』)が経営する店。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第04段落】  アンクル・タイはリュウに気付くと先ずフランス語で「何かご用?」と訊き、来店中だった商売客には広東語で話し、リュウの合図の写真を見ると客を急いで帰らして、リュウに「荷物はそこに。」と今度は英語で言う。ここからは殆ど台詞は英語になる。ジェット・リーがこの映画完成の後に「パリでは数ヶ月、みんな僕のブロークン・イングリッシュに合わせてくれた」という要旨のことをコメントしている。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第05段落】  リュウはおもむろにチェックのかばんの底部をナイフで切り裂き、ピストルを取り出す。このシーン、本来は空港で撮影したかったらしいが、当然、当局の許可が下りなかったそうだ。リュウは観光でパリに来たわけではない。北京から麻薬密輸のボスを捕まえるのにフランス警察の協力をしに派遣された、秘密捜査官だったのだ。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第06段落】  そしてアンクル・タイは、叔父でもなく、外見は小さな店を商っているが、実はリュウのような中国からの秘密捜査官を極秘にかくまう任務を遂行している人物だ。丼に何やら白いものをいくつか盛ったものをリュウが食べているのを見て、一体何を食べているのか好奇心でいっぱいだったが、映画途中でそれが海老煎餅だとわかってなるほど…。アンクル・タイは「海老チップス」の商店を構えていたのだ。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第07段落】  ジェット・リーはこの映画では黒のスーツに黒いシャツ。彼のハリウッド映画主演の第1弾
ロミオ・マスト・ダイ (2000) ROMEO MUST DIE 』では服装も綿パンにゆるシャツで、アクション・シーンもいまひとつ、と、私だけでなくジェット・リーのファンの多くは不満だった。彼の良さが出ていなかったのだ。それは自ずから彼の知るところとなり、今回の原案をジェット・リー自身が創り、今度こそ世界中のファンの期待を裏切らないように取り計らったのだ。ハリウッドでなく、わざわざフランスのベッソン監督に話を持っていったのも頷ける。黒くてカチッとした服装は、「ロミオ」の時よりずっといい。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第08段落】  でも、一番似合っているのはやはり古装物。中国・香港映画を"卒業"して世界に羽ばたいたジェット・リーにいつまでもそんな事を望んでも無理だ、とわかっているけど…。SFもの
ザ・ワン (2001) THE ONE 』の次の作品
HERO (2002) HERO (英題) / 英雄 (原題) 』は時代劇っぽいので期待できる。また、その次の「 MONK IN NEW YORK 」はチベットの僧がニューヨークで何かしでかす話だから、僧侶の服で武術を見せてくれたら最高だけど…。(追記: チョウ・ユンファ 周潤發 主演の
バレットモンク (2003) BULLETPROOF MONK 』が先に制作・封切されてしまったので、似すぎるプロットのため、ジェットの方の「 MONK IN NEW YORK 」は実現しなかった!)

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第09段落】  『 キス・オブ・ザ・ドラゴン 』では、本格的な武術家を大勢そろえたことでも有名だ。イギリス・オランダ・ドイツ・フランス等のヨーロッパ全土から格闘技のチャンピオンたちを呼び寄せたのだ。何故かといえば、
リーサル・ウェポン4 (1998) LETHAL WEAPON 4 』のように、ジェットだけ武術が出来たのでは本格的アクションは見せられないし、観客に喜んでもらうには本物の格闘が要求されるのをジェット本人もベッソンも十分わかっていたからだ。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第10段落】  だから、この映画、ワイヤーもないし、CGもない。全て本当の格闘だ。嬉しいことだ。アクション監督のコーリー・ユエン(元奎)は元来ジャッキー・チェンやサモ・ハン・キンポーと同じグループのメンバーで、後にはジェット・リーが主演する数々の映画の監督やアクションを担っていて、勿論この映画もジェットの指名だ。次のジェットの作品『 ザ・ワン (2001) THE ONE 』も武術指導している。武術映画に不可欠な人材だ。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第11段落】  さて、一段落したリュウはパリのモンテ大通りの立派なホテル「モンテインパレス」に向かう。ここで誰かと落ち合うらしい。でも会うまでたらい廻し。先ずフロントに「スミス宛てメッセージ」をとりに行く。東洋人なのに何故スミス?するとメッセージには「バーへ」。バーに座るとパイロットと自称する陽気なアメリカ人(ポール・バレット)が話しかけてくる。そして小声で「トイレに行け。」入ったとたんに入り口は「故障中」にされて監禁状態。トイレの中には怖そうな男が数人、リュウの身体検査をしてパスポートを取り上げる。リュウの左手首には幅5p ほどの腕輪のようなものが。次はホテル内の厨房へ。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第12段落】  そこではパリ警察のリチャード警部(チェッキー・カリョ)たちが中国人の男を殴って血まみれにしている。そして命令して逆さ吊りして息の根も止めさせた。警察なのにリンチっていいの?ジェット・リー扮するリュウ・ヤン・スイヤンは、このホテルで麻薬の密輸の取り引きの黒幕仲介人をパリ警察が逮捕するのを手伝うためにやってきたのだ。その使命が済めばすぐに北京に帰れる筈だ。リチャード警部はリュウの拳銃を必要がないから預かっておくと言って取り上げる。何か変な予感…。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第13段落】  そしてリュウはホテルのロビーで麻薬取り引きの見張りの役をさせられる。すると、ソン(リック・ヤン:
セブン・イヤーズ・イン・チベット (1997) SEVEN YEARS IN TIBET
トランスポーター (2002) THE TRANSPORTER 』)という中国人の好色そうなボスらしき人物の所に娼婦が二人連れて来られる。一人は黒い髪にかんざしを幾つも刺したヴェロニカ(ローレンス・アシュレイの娼婦役名)で、媚びへつらってソンにすぐに言い寄っていく。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第14段落】  もう一人の赤毛は、もたもたしておじけづいている様子。この赤毛のスーザンというのは、ジェシカ・ケイメン(ブリジット・フォンダ:
ゴッドファーザーPART III (1990) THE GODFATHER: PART III
ルームメイト (1992) SINGLE WHITE FEMALE
アサシン (1993) THE ASSASSIN
モンキーボーン (2001) MONKEYBONE
キス・オブ・ザ・ドラゴン (2001) KISS OF THE DRAGON 』等)の娼婦役名だ。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第15段落】  その気になったソンは階上の部屋に女性二人を伴って移動することに。すると、その部屋の隣では、監視モニターを何台も備えてビデオ取しているリチャード警部と部下達が待機していた。隣の様子は丸わかり。娼婦ヴェロニカは…あっ、そんなタイトルの映画
娼婦ベロニカ (1998) DANGEROUS BEAUTY / A DESTINY OF HER OWN 』があったっけ!ベッソン流のしゃれ…実はリチャードの麻薬漬けの手下で、名前はアジァ。彼女は積極的にソンを悦ばしている。それを見てスーザンの方は気分が悪くなって室内のトイレに入って戻してしまう。その時、赤毛のカツラもとった。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第16段落】  その間に黒髪の方のアジァはかんざしでソンの胸をメッタ刺しする。隣室のモニターでリチャードらと一緒に観察していたリュウは即、行動に出る。ダッシュも速い。隣室のドアの前で護衛している男達にも力づくで体当たりして、刺された男の許へ。ここら辺からジェット・リーのアクションが始動するゾ!リュウはまだ刺そうとしているアジァに鍼を打って動けなくする。また、刺されて怯え興奮しているソンにも安静の意味の鍼を打つ。これでリュウが手首にしていた腕輪の正体がわかった!何と「鍼」の針を百本くらい刺して腕輪状にしているのだ。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第17段落】  ベッソンは中国とか日本とか東洋を随分意識して製作しているな。カンフーに鍼に、あとで漢字のメモや柔道や、「カツラとキモノで様子見て来い」なんていう台詞もある。しかも中国人街にキモノ…。 2000 年の
TAXi 2 (2000) TAXI 2 』では日本からの警察庁長官やニンジャー・コニショワー、また 2001 年の『 WASABI 』
YAMAKASI ヤマカシ (2001) YAMAKASI 』『 キス・オブ・ザ・ドラゴン 』と立て続けに東洋を題材に企画している。映画のマーケットで売れることを考えているのだろう。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第18段落】  リュウが救急車に電話しようとしているところにリチャードが入室して、ソンとアジァの二人を銃殺してしまう。驚くリュウに、その拳銃がリュウのものであることを冷笑して告げる。悪の親分、ヤクの仲介人はこのリチャード警部だったのだ。リュウは罠にはまって殺人犯にされてしまったことを知る。ここで捕まったら身の潔白を証拠するものがない。とにかく逃げなければ。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第19段落】  一瞬の内に姿を消したリュウは窓の外、ホテルの外壁づたい、ヨソの部屋に窓から入る、リネン室、洗濯物のシュート、と大逃走を繰り広げる。その間、ビリヤードの玉を足で蹴って敵の額中央に命中(予告編で観ていたシーン!)とか、殴る、突く、蹴飛ばす、のアクションの数々。銃の撃ち合いも派手にやってそこら中に弾丸の痕がいっぱいになるし、シュート内の爆発や火災もあるしで、パリのホテルでは撮影はしていない。実際はスイスの「モントルーパレス」という美しい5つ星のホテルをリュック・ベッソンの顔で 12 日間借りて撮影したそうだ。だからパリの舞台のホテルを「モンテインパレス」という似た名にしたのだ。ロゴの面で何かと便利だから。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第20段落】  車の下に隠れて、敵の目をどうにか巻いたリュウは、パリ到着直後のこの一連のアクションでススや格闘で顔が汚れてしまった。彼は寒い雨の中、コンコルド広場の噴水で顔を洗い、銃撃から取り合えず逃れられてちょっとホッとする。背景にはオベリスクと観覧車が。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第21段落】  ところで、ソンとアジァの二人をリチャードが射殺する直前に、リチャードはビデオ録画を切るように部下に言っていたので、リチャードは自分の殺人の証拠はないとほくそ笑んでいる。しかし、実はその内の一台だけテープが回っていたのだ。リュウはその証拠のビデオを首尾よく手に入れてある。それを、リチャードのパリ警察はだめなら、中国大使館に渡せばいい。リュウは小さく小さく畳んで隠し持っていた紙切れを取り出し、それに書いてあったパリの「東駅 Gare de L'Est 」のコインロッカーまで行く。地下鉄の乗り方と乗換え方法を窓口の女性に教えてもらうリュウ。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第22段落】  「東駅」での撮影は貸切りではなかったので急いで撮影する必要があったらしい。気付かれたら大騒ぎになるし、乗客たちに迷惑になるから。なお、ロッカーは鍵で開けるのでなく、番号を 10 個くらいボタンで押すタイプ。無事に開いたら、ケータイがポツンと一つ入っている。そして、次の動作をしたら、別のロッカーがカチっと開いた。中にはライフル等の武器が山ほど。そばで立ち話していた警官二人が驚いて、リュウもびっくり。一瞬格闘するが、場所が場所だけに、すぐ例の鍼で二人の警官を動けなくして急いで立ち去った。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第23段落】  丁度その頃、フランス政府高官と中国大使館の面々がパリ郊外の館(実際はパリから 50 km の城)で顔を合わせていた。中国の捜査員リュウが"殺人"して逃走中であることの報告と、それでも仏・中の関係は維持しようという外交の話。中国の大使タン(ヴィンセント・ウォン:
007/ダイ・アナザー・デイ (2002) DIE ANOTHER DAY
沈黙の標的 (2003) OUT FOR A KILL 』)は渋い顔。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第24段落】  そこで大使館員チェン(ケンタロー)は、リュウが警察学校の成績ダントツで警察に入ったこと、マーシャルアーツの達人であること、捜査に全力を尽くして成功し、失敗は一度も無いエリートであることを告げ、そんなリュウが殺人する筈が無いことを訴える。このチェン役の Kentaro という人、中国人だと思ったら名前からすると日本人なのだ。でも、どこを調べても、これ以外の出演を探す事は出来なかった。どういう人物だろう?ちょっと覚えやすい顔。そこにケータイがかかる。リュウからだった。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第25段落】  アンクル・タイの海老チップス店で、リュウが丼で今度はご飯を食べている。ジェット・リーの2回目の食事のシーン(と言っても食事らしくない単品だけど)。ご飯ばかりなので焼き飯かな?無表情で一生懸命食べている。ケータイを目の前に立てて、大使館員からの連絡を待っているのだ。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第26段落】  そこに売春婦の一人がトイレを貸してと言ってきた。タイから、そんな場合はトイレでヤクを打たれるので困ると聞かされていたリュウは断るが、仕方なく貸す。派手な化粧ではあるが、何か事情がありそう。ジェシカだ。あの赤毛のカツラのスーザンだとはまだ気付かない。ジェシカはリチャードに口封じの為、やめていた麻薬を無理やり打たれてまた街に送りこまれたのだ。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第27段落】  リュウは少し話し相手をしてあげて、リュウの丼も食べてしまうくらいお腹もすいているようなので店の海老チップスも持たせてやる。「ピンク色のは私が好き、ブルーのは娘が好き」と言う言葉から、あぁ、子供がいるんだな、という顔のリュウ。人に親切にされた初めての経験だとジェシカは喜ぶ。お礼に体をと申し出るが、リュウはその気はないと言い、ゲイなのかとからかわれるが、リュウは結婚もしていないし、女性の扱いは苦手なのだ。そんなリュウにジェシカは好感と安心感を持つ。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第28段落】  大使館員チェンは極秘裏にリュウと打ち合わせて、セーヌ川の遊覧船乗り場アルマ桟橋で落ち合う。バトームーシュ( bateau-mouche )と呼ばれるレストランつきの船に乗って、背景はセーヌ川沿いの街並みやエッフェル塔、パレ・ロワイヤル、アンバリッド(ナポレオンの墓)を映し出す。因みに、バトームーシュに対して、乗合舟というニュアンスの船の方はバトビュス( batobus )と呼ばれる。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第29段落】  船内でリュウが証拠のビデオをチェンに手渡した途端、チェンは狙撃され即死。ここからリュウ対リチャード側の連中との勢いある戦い。船の中でも所狭しと動き回り、カンフー炸裂。船のキッチンは狭いので、撮影はスケートボードでなされた。船から橋へ飛び移ったりしてリュウは大勢相手に必死に戦いながら逃げる。この撮影はセーヌ川のビール・アカイム橋やアレクサンダー3世橋。パリの日曜の朝、人がまだ起きてこない頃に短時間で 10 分間のシーンを効果的に撮ったそうだ。寒かったらしく、ジェット・リーは待ち時間、頭からすっぽりコートを被って震えていたという。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第30段落】  逃げ惑い、洋画でお馴染みの地下の下水路を走り、横の水路にそれると地下鉄のホームに辿りつけた。Madeleine 駅らしい。リュウは負傷した右腕を隠して列車に乗りこんだ。追っ手が窓の外に見えたが、どうにかこの危機は乗り越えた。やっとアンクル・タイの店に戻り、傷ついたリュウはタイから心配される。タイは秘密捜査官を今まで四人かくまい、四人とも死んでしまったことを告げ、リュウに五人目になってほしくないことを切実に話す。それを聞いても、リュウは使命を果たすまでやり遂げるつもりだ。証拠のテープは船の乱闘で奪われてしまった。どうしても事実を暴かねばならない。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第31段落】  タイが包帯や消毒薬を買いに出かけて、リュウが針と糸で傷口を縫おうとしていると、鏡に映してやりにくそうに縫うリュウの姿が店の外から見えたジェシカが入ってきて、器用に縫う。「故郷の豚が有刺鉄線を越えようとして怪我するのをよく縫ったので慣れているのだ」と、ジェシカは天真爛漫に話す。「豚」と同じレベルで話されてリュウは「ン?」という顔。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第32段落】  この時リュウは痛いという顔を全然しないのは根性か?鍼を打ったのか?謎だ。まぁ、この映画、至るところに案外ユーモアが隠れている。ジェット・リーの笑いそうで笑わない顔が隠れているのと同程度に。ジェシカは娘の写真の入ったロケットを見せて、事情を話す。アメリカのノースダコタの片田舎で未婚の母になって居辛くなったところに、フランス人の素敵な男の口車に乗せられて渡仏、結局、幼い娘を人質にされて、街角に立たされていること。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第33段落】  二人お互い心を許し合える気がして話していると、娼婦の働き具合を 15 分ごとに見回りに来るリチャードの手下のルポ(マックス・リアン:
リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い (2003) THE LEAGUE OF EXTRAORDINARY GENTLEMEN 』)が、イチャモンをつけに入ってきた。ジェシカが時間を潰したことを叱って殴る。リュウが彼女への乱暴をやめるように口を出すと、娼婦が 20 分間を使ったから 500 フラン(この撮影時はユーロでなくフラン)。大人しく渡すリュウに、ルポはいい気になって自分にも 500 フランを要求。それでもルポはジェシカを手荒に扱う。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第34段落】  ここでキレたリュウは目にも見えない速さで相手を殴り、蹴り、やっつける。本当はこの時、監督が「カット」を言ってから殴るシーンに入る筈だったが、言い忘れたため、ジェットは意表を突いて殴るシーンに入った。これは撮りなおした物より当然リアリティに富んでいるから、このスゴイ迫力のフィルムが実際使われたそうだ。ルポ役の俳優もさぞびっくりしただろうし、痛かっただろう。ロンドンで監督が見つけてきた本物の黒人ファイターも出演している(ここも予告編で観た!)。初めてリュウのカンフーを目にしたジェシカは感激。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第35段落】  店内の乱闘を聞いたリチャードの手下のマックス(ジョン・フォーゲハム)が車で乗りつけ、丁度そこに帰宅したアンクル・タイを射殺してしまった。怒りに燃えるリュウはその男もやっつける。火災の煙の中、ボーと近づいてきた男に、何と、二本の「箸」を喉に突き刺してだ。中国の箸は、日本のより長くて 30 p ほどあり、プラスチック製(高価なものは象牙)や陶器で角張っている。この箸で突き殺すシーンは、ホテルのバーで偽パイロットが陽気そうに喋る話の中に、「中国の食べ物はいい。細かく切ってあるから、箸を使い、フォークやナイフで突き刺す必要がないからね。」というのが伏線になっていたのだ。何という皮肉。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第36段落】  リュウはその場をアンクル・タイを抱いて離れ、魂を故郷に送るのだとジェシカに説明して、夜、パリのサクレ・クールの前で線香を上げる。そして、売春をさせているのも、娘を人質にしているのも、あのリチャード警部だと判明する。更に、昨夜ソンの殺人現場のホテルにいた赤毛の鬘の娼婦もジェシカだと話からわかった。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第37段落】  それならリュウが犯人でないことを証明してくれと頼むが、娘を人質にされている以上、出来ない。娘を救ってからにして、と話す。ここで初めてジェシカは、リュウが海老煎餅を焼いているお兄さんではなく、警官だと知る。このシーンはパリ 10 区のヴァルミ波止場で行われたが、そこに丁度ジェット・リーの故郷中国からの観光客が居合わせ、ロケ中の大スターを目にして大パニックだったらしい。
少林寺 (1982) THE SHAOLIN TEMPLE 』以降諸々のヒットを飛ばしているジェット・リーつまり李連杰(リー・リンチェイ)の活躍は、やはり中国ではスーパースターだろうから。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第38段落】  ジェシカはリチャードに甘えた芝居をして証拠テープを奪おうと試みるが、逆に怪しまれオフィスの暖房のパイプに手錠で繋がれてしまう。リチャードは警部なのに、警察署でも不良っぽい自分の取り巻きを常に数人抱えているのだ。ジェシカは見張り番の男を上手くかわして脱出。手錠は外れないので、パイプごとねじを外して運んで、重いのにご苦労さま。証拠のテープを見付け出し、リチャードがデスクの引き出しに飼っていた亀も救って右手に抱えて、外で待つリュウとの合流地点に急ぐ。リュウはパイプごと繋がれた手錠を「鍼」で一瞬に外す。中国マジックだと言って涼しい顔をするジェット・リー。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第39段落】  これで証拠テープは確保できた。ジェシカの娘を取り返したら中国大使館に行こう。娘は孤児院に入れられていた。夜間なので寝静まっている。娘の部屋を探すが、苗字の「ケイメン」はこの映画の共同脚本のロバート・マーク・ケイメン(
ダニー・ザ・ドッグ (2005) UNLEASHED / DANNY THE DOG 』)と同じだ。遊び心かな。広い寝室の 13 番のベッドに嬉し恥ずかしでジェシカが近づきシーツをめくると…よくあるアレ…頭は布の固めたもの。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第40段落】  アッと言う間にリチャードの部下達の悪漢が襲ってきて、またアクション。子供達は目を覚まして逃げ惑う。ここで二階の窓からカーテンを足首に巻きつけて逆さに地上に降りた二人。ジェット・リーはともかく、ブリジット・フォンダも代役でなく自分で演じて、怖かったらしい。ジェシカはこの時、銃で胸を撃たれてしまい、リュウは抱えて病院まで歩く。何故かタクシーでなく、速足で歩く…。ブリジット・フォンダはジェット・リーより頭半分くらい背が高く大きい人だから、抱えて歩くジェット・リーは気のせいでなくヨロヨロしていた。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第41段落】  病院に担ぎ込んで緊急手術の間、リュウは廊下のベンチで心配げだ。リュウはもう以前のリュウではない。一日前までは、指令を完璧にこなすことだけが彼の信条だった。それが、人への思いやり、愛情と信頼、他人が望む事への関心がリュウの心に宿り始めたのだ。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第42段落】  リュック・ベッソンは当初、この映画のタイトルを「 Fall in Love in Paris 」にしようと考えていた。「パリで恋に落ちて」ではわたし的にはジェット・リーに合わないな。ベッソンと共同脚本のケイメンが「キス・オブ・ザ・ドラゴン」を提案したが、ブルース・リーものみたいでジェット・リーはあまり乗り気ではなかった。でも結局ドラゴンが選ばれたという経緯がある。ところで「キス・オブ・ザ・ドラゴン」の由来はご存知ですか?あとのお楽しみ。私も観終えるまではオリエンタルな感じでドラゴンなのだとしか思っていなかった。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第43段落】  手術から無事に目を覚ましたジェシカは、そばで見守るリュウに気付き、娘を取り戻してきてと懇願する。証拠テープを奪ってきたからには、また、母親ジェシカが安全な場所に保護された以上、娘を生かしておく必要性がないから殺されてしまう…。「あなたを初めて信じたの」と泣くジェシカ。精神的に生まれ変わったリュウは、警察の使命でも何でもないこの仕事をジェシカに固く約束する。そして取り乱して泣くジェシカに鍼を打って眠らせ、病室から危険に向けて出発する。・・・

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◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。
 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say !


【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第44段落】  リュウは、警察署の外でケイタイをリチャードにかける。「娘を殺すしかないな」というリチャードに、窓際までおびき寄せて居場所を知る。この時、ケイタイを放り捨てる。ここが大切。これが最後だ、ここでケリをつける、という意思表示だ。リュウは単身乗り込むと、署の入り口の守衛達を先ず凄いカンフーでやっつける。掲げてあるフランス国旗をジェット・リーの特に得意な棒術のように使って。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第45段落】  途中に入り込んだ部屋は、本物の格闘家の西洋人、柔道の黒帯 25 人が練習しており、リュウを見てジロッ、即、戦う構え。リュウ一人を相手に棒や長棒を使って格闘を繰り広げる。ここでもリュウは群を抜いた実力だ。このシーンのために練習は2週間、そして1日 10 時間の撮影を3日間した。本来は柔道だから素手で戦った方がよかったのだが、素手だと練習に更に二倍ほど時間がかかるので撮影日程の関係でこうなったそうだ。柔道で武器は不自然だけど…。この武術家たちはいくらお芝居でもジェット・リーと戦えば痛い目にあう。面白いことに、アメリカだと「何て事をしたんだ!」と翌日文句を言ってくるそうだ。でも香港やヨーロッパの人は言わないねとジェット・リーは語っている。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第46段落】  そして階上でリチャードの側近の金髪のスポーツ刈りの双子(シリル・ラファエリ:
TAXi 2 (2000) TAXI 2
青い夢の女 (2000) MORTEL TRANSFERT (原題) / MORTAL TRANSFER (英題)
ミッション・クレオパトラ (2002) ASTERIX & OBELIX: MISSION CLEOPATRE (原題) / ASTERIX & OBELIX: MISSION CLEOPATRA (米題)
クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち (2004) CRIMSON RIVERS 2: ANGELS OF THE APOCALYPSE 』/ディディエ・アズレー)と対決。顔と髪はよく似ているが実際は兄弟ではない。そして背の高さは全然違うのだ。だから、見分けるには背を。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第47段落】  シリル・ラファエリは幼児期からヌンチャクなど武術を習っていて、ベッソン監督の「TAXi 2」で空手のインストラクターの役で出演している。だからジェット・リーと共演できることを大変光栄に思ったそうだ。何しろジェットは本場の中国の全国武術大会で5回も総合優勝を果たしたのだから、結局世界でチャンピオンということだ。武道家たちはみんな崇め奉っているのだろう。このシリル・ラファエリとのファイトは一番凄かった。相手も相当強そうだったしで、観応えがあった。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第48段落】  さてラスト。リチャードが奥の部屋でジェシカの娘イザベル(イザベル・デュオヴェル)を抱いてピストルを当てている。リュウは娘を殺されないように十分配慮して対決する。リュウはリチャードに腕を撃たれるが、うまくリチャードの後ろに回り込んで、即座に口で「鍼」をリチャードの首の後ろに打つ。動けなくなったリチャード。幼子を怖がらせないように母ジェシカのロケットを見せて安心させ、外に避難させる。リチャードにさよならを言って出て行くいたいけな幼女をリュウは優しい眼差しで見守る。そしてジェット・リーの見せるラストは・・・

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【キス・オブ・ザ・ドラゴンの意味  第49段落】  この首の後ろのツボに打った鍼はこれまでの鍼の極致だった。というか、禁じられているツボなのだ。全身の血が頭に上ってきて、体には回らなくなる。そして鼻と耳と目と口から血があふれ出てきて、苦しい思いをして死ぬ。これが「キス・オブ・ザ・ドラゴン」だった! 冷静にリチャードに伝えるリュウに、リチャードは初めて負けを自覚する。そして、言われた通りの死に方に。この映画は血まみれの場面が多く、R指定だ。

【キス・オブ・ザ・ドラゴン 第50段落】  病室で眠るジェシカの鍼を抜くと、目覚めたジェシカの傍らには、無事救ってきた可愛いイザベルがスヤスヤ眠っている。嬉し涙のジェシカは何度もリュウに有難うと繰り返すのだった。この時ばかりはリュウもにっこりする。フランス映画に珍しくハッピーエンド。ジェットー・リーのアップも多かった!格闘も力強く、たくさん観応えあってよかった!

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【キス・オブ・ザ・ドラゴンのシンボル】  冒頭の野ウサギの意味。最初の二匹は大人しいジェシカと娘、次の血を流して死んでいるウサギはリチャード。四匹目の元気のよいウサギはリュウのジェット・リー。ナオン監督によると、このウサギたちこそがこの映画のシンボルなのだそうだ。

以上。
<もっと詳しく>からスペースを含まず12642文字/文責:幸田幸

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      AlloCine : Cinema
      Kiss Of The Dragon http://www.besson-jp.com/kod/
      Kiss Of The Dragon, US版 コメンタリー 抜粋訳
      KODニュースJET LI cinemaより
      公式サイト(英語版)
       http://www.kissofthedragon.com/
■映画『 キス・オブ・ザ・ドラゴン 』の更新記録
2002/05/31新規: ファイル作成
2004/07/10更新: ◆テキスト一部とリンクおよびファイル書式
2004/11/30更新: ◆リンク一部
2005/01/04更新: ◆一部テキスト追記と書式変更
2005/03/19更新: ◆一部テキスト追記
2005/03/31更新: ◆データ追加
2006/03/15更新: ◆データ追加
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幸田 幸
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