リーサル・ウェポン4
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リーサル・ウェポン4 (1998)
LETHAL WEAPON 4
 映画『 リーサル・ウェポン4 (1998) LETHAL WEAPON 4 』をレヴュー紹介します。

 映画『 リーサル・ウェポン4 LETHAL WEAPON 4 』を以下に目次別に紹介する。
■映画『 リーサル・ウェポン4 LETHAL WEAPON 4 』の解説及びポスター、予告編
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 リーサル・ウェポン4 LETHAL WEAPON 4 』の映画データ
■映画『 リーサル・ウェポン4 LETHAL WEAPON 4 』のトリビア
■映画『 リーサル・ウェポン4 LETHAL WEAPON 4 』のスタッフとキャスト
■映画『 リーサル・ウェポン4 LETHAL WEAPON 4 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 リーサル・ウェポン4 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 リーサル・ウェポン4 (1998) LETHAL WEAPON 4 の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 リーサル・ウェポン4 LETHAL WEAPON 4 』初出演ジェット・リー
■映画『 リーサル・ウェポン4 LETHAL WEAPON 4 』の結末
■映画『 リーサル・ウェポン4 LETHAL WEAPON 4 』の更新記録

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幸の鑑賞評価: 8つ星 
■映画『 リーサル・ウェポン4 (1998) LETHAL WEAPON 4 』の解説及びポスター、予告編
リーサル・ウェポン4
リーサル・ウェポン4

■映画『 リーサル・ウェポン4 』の解説

 映画『 リーサル・ウェポン4 (1998) LETHAL WEAPON 4 』の監督リチャード・ドナーは 76 年『オーメン』で大ブレイクして、以後『スーパーマン』や『リーサル・ウェポン1・2・3・4』シリーズ街道を突っ走っている。出演メル・ギブソン(『 パッション (2004) THE PASSION OF THE CHRIST 』等監督)は、オーストラリア出身と思われているが、実はニューヨーク生まれのアメリカ人だ。 12 歳で父の事業の関係でオーストラリアに移住、『 マッドマックス (1979) MAD MAX 』までオーストラリアで。その後、アメリカ映画界進出。彼が監督・主演した『 ブレイブハート (1995) BRAVEHEART 』ではアカデミー作品賞と監督賞を受賞。ドナー監督と組んで『 リーサル・ウェポン4 』等のシリーズでノリまくっている。
 『 リーサル・ウェポン4 』は初回から4作目、 11 年が過ぎた。『 リーサル・ウェポン4 』は派手なアクションとお笑いは前作以上で、更にファミリー的要素を採り入れている。なお、『 リーサル・ウェポン4 』の一番の話題は、マーシャル・アーツの中国の至宝ジェット・リー(リー・リンチェイ:『 HERO (2002) HERO (英題) / 英雄 (原題) 』等)の起用だろう。レギュラーの主役たちが老齢化し、若干のマンネリ化が否定できないこのシリーズに、ジェットは若さとスピードと切れと迫力を補い、この意味でも、悪役の助演ながら大きく貢献している。
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 リーサル・ウェポン4 (1998) LETHAL WEAPON 4 』の映画データ
 上映時間 128分
 製作国 アメリカ
 公開情報 ワーナー
 初公開年月 1998/08
 ジャンル アクション
 《公開時コピー》最悪の事態発生!奴らが昇進した!!
 《米国コピーTagline》The Gang's All Here.
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■映画『 リーサル・ウェポン4 (1998) LETHAL WEAPON 4 』のトリビア
「映画の森てんこ森」にある『 リーサル・ウェポン4 』のようなアクション映画レヴュー
マトリックス (1999) THE MATRIX
デッドロック (2002) UNDISPUTED
クローサー (2002) SO CLOSE / 夕陽天使 (原題)
007/ダイ・アナザー・デイ (2002) DIE ANOTHER DAY
アイ・スパイ (2002) I SPY
HERO (2002) HERO (英題) / 英雄 (原題)
アンダーカバー・ブラザー (2002) UNDERCOVER BROTHER
タイムマシン (2002) THE TIME MACHINE
奪還 DAKKAN アルカトラズ (2002) HALF PAST DEAD
キル・ビル (2003) KILL BILL: VOLUME 1
パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち (2003) PIRATES OF THE CARIBBEAN: THE CURSE OF THE BLACK PEARL
ブルドッグ (2003) A MAN APART
セイブ・ザ・ワールド (2003) THE IN-LAWS
バレットモンク (2003) BULLETPROOF MONK
ハンテッド (2003) THE HUNTED
ブラック・ダイヤモンド (2003) CRADLE 2 THE GRAVE
ナショナル・セキュリティ (2003) NATIONAL SECURITY
アンダーワールド (2003) UNDERWORLD
ジョニー・イングリッシュ (2003) JOHNNY ENGLISH
ティアーズ・オブ・ザ・サン (2003) TEARS OF THE SUN
マトリックス リローデッド (2003) THE MATRIX RELOADED 』等があります。
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【『 リーサル・ウェポン4 』のスタッフとキャスト】
監督: リチャード・ドナー Richard Donner
製作: ジョエル・シルヴァー Joel Silver
脚本: チャニング・ギブソン Channing Gibson
撮影: アンジェイ・バートコウィアク Andrzej Bartokowiak
音楽: マイケル・ケイメン Michael Kamen
    エリック・クラプトン Eric Clapton
    デヴィッド・サンボーン David Sanborn

出演: メル・ギブソン Mel Gibson マーティン・リッグス
    ダニー・グローヴァー Danny Glover ロジャー・マータフ
    ジョー・ペシ Joe Pesci レオ・ゲッツ
    レネ・ルッソ Rene Russo ローナ・コール
    クリス・ロック Chris Rock リー・バターズ
    ジェット・リー Jet Li ワー・シン・クー
    キム・チャン Kim Chan アンクル・ベニー
    トレイシー・ウルフ Traci Wolfe リアン
    スティーヴ・カーン Steve Kahan 上司マーフィー
    ダーレン・ラヴ Darlene Love
    デイモン・ハインズ Damon Hines
    エボニー・スミス Ebonie Smith

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<もっと詳しく>

ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。
■映画『 リーサル・ウェポン4 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー

【リーサル・ウェポン4 第01段落】  先ず、『リーサル・ウェポン』シリーズのメル・ギブソン扮する主人公のこれまでの経緯をご紹介しよう。
 マーティン・リッグス(メル・ギブソン:
顔のない天使 (1993) THE MAN WITHOUT A FACE
『 ブレイブハート (1995) BRAVEHEART 』
陰謀のセオリー (1997) CONSPIRACY THEORY
リーサル・ウェポン4 (1998) LETHAL WEAPON 4 』等のリーサル・ウェポン・シリーズ
ミリオンダラー・ホテル (2000) THE MILLION DOLLAR HOTEL
チキンラン (2000) CHICKEN RUN
パトリオット (2000) THE PATRIOT
ハート・オブ・ウーマン (2000) WHAT WOMEN WANT
サイン (2002) SIGNS 』等に出演と
パッション (2004) THE PASSION OF THE CHRIST 』等で監督・製作・脚本)は、ロサンゼルス警察の刑事だ。その前は、ベトナムで特殊部隊にいた。しかしアメリカは敗戦。さらに追い討ちをかけるように帰国後には愛する妻を交通事故で亡くし、自暴自棄の状態。自殺未遂も経験した。仕事は投げやりで破壊的、同僚刑事たちからは頭オカシイんじゃないの?と思われる。だから、リーサル・ウェポン、つまり凶器・最終兵器と称される、いわゆる人間兵器だ。彼は海辺のトレーラー・ハウスで一人住まいしている。

【リーサル・ウェポン4 第02段落】  リッグス刑事は、これまでいろいろな殺人事件の捜査を手がけ、時にはヘリコプター相手に戦い、世界有数の射撃の腕前を見せ、疾走する敵の車を裸足で追跡し、強靭な肉体で殴る蹴るのアクションを披露し、まさに人間兵器として悪に挑んできた。亡き妻のことも少しは収まって、恋愛も出来るようになった。

【リーサル・ウェポン4 第03段落】  今回の『リーサル・ウェポン4』冒頭のシーンは、宇宙服のような衣装で完全武装の気の狂った野郎が街頭のど真ん中で火炎放射器を持って籠城しているところ。誰も手出しが出来ない。そこに、黒人刑事ロジャー・マータフ(ダニー・グローヴァー)と人間兵器リッグス刑事の愉快な二人組みが登場。この二人、何をするにもド派手。今度は何をしでかすのか?パトカーを盾にして撃ち合ってみるが、敵が手にしているのは何しろ火炎放射器だ。いくら拳銃で撃ち合ってもラチがあかない。ここで、何を思ったのか、リッグスはマータフに服を脱げと言う。訝しげにパンツ一丁になるマータフをけしかけて、パトカーの横に出ていって、両手を横でバタバタするジェスチャーをさせる。これ、アメリカでは「チクン Chicken!(臆病者め!)」という意味。

【リーサル・ウェポン4 第04段落】  口までパクパクさせて、赤いチェックのパンツに靴下だけの出で立ちの変な男が突然現れたので、火炎放射器野郎は一瞬ポカンとする。そこでチャンス到来。リッグスは銃撃開始、相手のスキをついて、やっつける。それも、背後にあるガソリン満杯のタンクローリーを道連れにして。大音響と共に辺り一帯は大爆発。でも、やったね、としたり顔のリッグス。そして我に帰ったマータフのみっともない姿を笑う。この場面は、物語の大すじとは無関係で、食事でたとえればアペタイザーの役割だと思う。メル・ギブソンは『 パトリオット (2000) THE PATRIOT 』『 サイン (2002) SIGNS 』等では真面目な顔で演技しているが、このシリーズのように歯を出して大笑いする愉快な役も得意だ。

【リーサル・ウェポン4 第05段落】  このように、二人はいつも大暴れ。事件の解決は破壊的。必ず大規模な爆発などを伴い、損害高は莫大。だから、事件解決後、いつも上司のマーフィー(スティーヴ・カーン)に大目玉を食う。今回も、二人のひどい行状で保険会社に見放されたロス市警は頭をひねり、いい案が浮かんだ。リッグスとマータフを警部に昇進させるのだ。その目的はただ一つ、外勤して騒ぎを起こさないよう、二人をデスクワークの内勤にするためだ。また外で大暴れされたら予算が持たない。

【リーサル・ウェポン4 第06段落】  リッグス刑事のパートナーのマータフは、生真面目で古風な黒人刑事。瀟洒な家に住み、妻子持ちの気の良い中年男だ。定年も間近だ。このマータフの未婚の長女リアン(トレイシー・ウルフ)が妊娠していると言う。娘は子供の父親が誰なのか言わないし、相手もわからないままこのまま結婚もしないでどうしたらよいのか…。思いあぐねるマータフ刑事。ダニー・グローヴァーは『 刑事ジョン・ブック/目撃者 (1985) WITNESS 』『 ザ・ロイヤル・テネンバウムズ (2001) THE ROYAL TENENBAUMS 』でも芸達者なところを見せている。

【リーサル・ウェポン4 第07段落】  一方、リッグス刑事はこのシリーズ前作からローナ・コール(レネ・ルッソ)という恋人が出来た。同じ警察に勤める、足の長い綺麗な刑事だ。二人で全身の銃痕を見せ合ったりして、過去の武勇伝の比べっこをしたり、と陽気な恋人同士だ。ローナはリッグスの亡き妻のことを知っているので、無理に結婚してとは言い出せないでいる。その恋人ローナがリッグスの子供を身ごもった。長年の想いを断ち切る事ができずに、リッグスは結婚に踏み切れないでいる。そんなリッグスをローナは責めない。

【リーサル・ウェポン4 第08段落】  それから9ヶ月後。リッグスとマータフは昇進して内勤、しばらく事件現場から遠のいている。ある晩、リッグスとマータフは夜釣りをしていた。すると、不審な船が見えて、船の中から銃声が聞こえる。釣りをしていたリッグスは、その銃声にすぐ反応して、船に飛び乗る。二人は乗組員たちと派手に銃撃戦をする。しばらくして不審船は砂浜に座礁をしたので、船の様子を見に、船内を恐る恐る探るリッグス。乗組員たちは逃げてしまう。しかし、船底に中国人が数人隠れているのを発見した。この男たちは密入国者で、中国マフィアが手引きをして秘密工場で働かせようとしていたことがわかる。警察を呼んで、その場は収拾できたので二人は帰ろうとする。

【リーサル・ウェポン4 第09段落】  すると、砂浜に打ち上げられていた救命ボートの中に、シートの下に隠れて別の密入国者たちがいた。警察の取調べにより不法移民者は本国に引き戻されると知って、リッグスの相棒マータフは気持ちが優しいので、密入国者ホン(エディ・コー)一家に同情をする。そしてホン一家を自宅に連れて帰る。ホンは失踪している叔父のチャン(キム・チャン)を探しているのだった。まぁ、この事件のおかげで、しばらく現場から離れさせられていたリッグスとマータフは、再び捜査の前線に立つことになる。

【リーサル・ウェポン4 第10段落】  その頃、中国では四人のマフィアの黒幕の長老が、将軍の指揮によって脱獄する。そして、ロサンゼルスでは、リッグスとマータフは、密入国事件にはロサンゼルスのチャイナタウンのベニー・チャン(キム・チャン)という犯罪王が絡んでいることを突き止める。しかし、実はチャンは大物ではなかった。その遥か上に、捜査阻止をもくろむチャイニーズ・マフィアの黒幕が存在するのだ。このチャイニーズ・マフィアのボスこそ、ワー・シン・クー(ジェット・リー 中国名 リー・リンチェイ)だ。

【リーサル・ウェポン4 第11段落】  クーは、中国の刑務所に捕まっている兄を助けるため、兄とお金とを交換する取り引きを中国政府と密約していた。兄だけでなく、同じく中国に投獄されているマフィアの黒幕あと三人をお金と引き替えにしようと計画していた。その取り引きのお金に、偽札を使おうとしているのだ。その偽札を大量に作らせるために、中国から密入国者を引き入れようとしたわけだ。そして、マータフが自宅にかくまったホンの叔父チャンは、その偽札作りの技術者として拉致されていたのだった。

【リーサル・ウェポン4 第12段落】  リッグスとマータフはさんざん苦労して、偽札作りのチャイニーズ・マフィアのアジトを突き止めた。そして真相に気付いた二人は、将軍を利用して、中国政府軍との三つ巴に持ち込む。しかし、密入国者ホン一家を自宅にかくまってあげていたマータフ一家も、マフィアから命を狙われることになる。危機一髪のマータフ。映画は、途中、いつものように派手なアクション、銃の撃ち合い、殴る蹴るの格闘、手に汗握るスリルが盛り込まれる。

【リーサル・ウェポン4 第13段落】  この映画のプロデューサのジョエル・シルバーは、白人と黒人コンビを用いて優れたアクション映画製作を得意としており、『リーサル〜』シリーズ以外にも、『 48 時間』『ダイ・ハード』等を製作して、大成功を収めている。今回もリッグスとマータフのアクションとおかしなやりとりを上手にこなしている。

【リーサル・ウェポン4 第14段落】  また、その存在を忘れてはならないのが、レオ・ゲッツ役のジョー・ペシ。早口で、背の低い、ドジで愛嬌のある脇役だ。彼は『リーサル〜』2作目から登場して、リッグスらにつきまとう可愛いげのある私立探偵の役だ。『リーサル〜』の新作品ごとに増えていくメインキャストに、この4作目はコメディアンのクリス・ロックを起用。マータフの部下として働く新米刑事リー・バターズ役をしている。クリス・ロックはこの作品ではマイナーな役柄だったが、『 ベティ・サイズモア (2000) NURSE BETTY 』『 9デイズ (2002) BAD COMPANY 』とどんどん主役級に出世している。将来、エディ・マーフィーを継ぐような大コメディアンに成長していくのかもしれない。

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【リーサル・ウェポン4 第15段落 初出演ジェット・リー】  マフィアに使われる中国系不法移民はスネークヘッドをして、いかにも、という感じ。クー役のジェット・リーは悪役で登場だが、これまで中国・香港で 25 本以上映画に出演してきて、善玉ばかりだったので、出演を打診されたときは、悪役は嫌がったそうだ。ジェット・リーことリー・リンチェイ(李連杰)は、中国・北京出身。中国全国武術大会で連続5回総合優勝という、マーシャルアーツの達人だ。十代で中国映画
少林寺 (1982) THE SHAOLIN TEMPLE 』の主人公に抜擢、凛々しい若き修行僧の姿でデビュー。すぐ『 少林寺2 (1983) 少林小子 SHAOLIN TEMPLE 2
阿羅漢(あらはん) (1986) 南北少林 MARTIAL ARTS OF SHAOLIN 』と少林寺三部作も成功。中国全土のファンを魅了し、香港映画界に呼ばれてからも
ラスト・ヒーロー・イン・チャイナ 烈火風雲(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地雄覇)(1993) 黄飛鴻鐡雎門蜈蚣 (原題) / CRAWS OF STEEL / THE LAST HERO IN CHINA
マスター・オブ・リアル・カンフー/大地無限 (1993) 太極張三豊 (原題) / THE TAI-CHI MASTER (英題)
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズ等に多数出演。本格的武術の出来る 90 年代のアジアの大スターなのだ。今回の『 リーサル・ウェポン4 』は、ジェット・リーにとって記念すべきハリウッド・メジャー出演第一弾となった。これに次いでハリウッド映画の主役で
ロミオ・マスト・ダイ (2000) ROMEO MUST DIE
キス・オブ・ザ・ドラゴン (2001) KISS OF THE DRAGON
ザ・ワン (2001) THE ONE
HERO (2002) HERO (英題) / 英雄 (原題)
ブラック・ダイヤモンド (2003) CRADLE 2 THE GRAVE
ダニー・ザ・ドッグ (2005) UNLEASHED / DANNY THE DOG
SPIRIT (2006) 霍元甲 (原題) / FEARLESS (英題) 』と邁進している。 ・・・

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◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。
 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say !


【リーサル・ウェポン4 第16段落】  ラスト。リッグスとマータフの二人は、偽札を使って黒幕4人衆を引き替えようとしている計画を阻止するため、チャイニーズ・マフィアの黒幕クーと対決する。中盤の一軒家の中のアクションは、ジェット・リーはキレのさえたアクションを見せてくれた。でも、このラストアクションは全然キレがなかったようだ。なぜかというと、ジェットの格闘相手が、中国人の同じように武術を心得た人物でなく、武道に素人のメル・ギブソンとダニー・グローヴァーだからだ。中年で、普通のアメリカ人。相手は中国の武術チャンピオン。いくら撮影とはいえ、メル・ギブソンとダニー・グローヴァーに相手させるのはチト無理だ…。

【リーサル・ウェポン4 第17段落】  それで、撮影にはいろいろ工夫したらしい。ジェット・リーのパンチがあまりにも速いので、ギブソンはついていけないから、わざとゆっくりにさせたとか。リッグスとマータフが、ジェット・リー相手に組んずほぐれつの死闘を演じるシーンでは、ここで細かくカットを割っている。ジェット・リーの本来の一流れの拳法アクションがもったいなくも細切れにされて、ジェット・リーのファンには本当に可哀想。でも、ここでカットを割らないと、どうやってもリッグスとマータフが勝つようには作れないし。普通人のメル・ギブソンのパンチがジェット・リーに当たるはずはないのに、簡単に二人にやられてしまう…。しようがないな、今回のジェット・リーは悪役だから。お芝居として、堪えておこう。

【リーサル・ウェポン4 第18段落】  さて、事件解決。おめでたが重なる。リッグスは、出産間近のローナと遂に結婚を決意する。マータフは、娘リオンが妊娠した相手は、警察の自分の部下のバターズだと知って、結婚を許す。2作目から出演のレオ・ゲッツも「いとこ」扱いになる。そして、ほぼ同時に、リッグスは「父親」になり、マータフは「おじいちゃん」となる。ラストシーンは全員で記念撮影。「僕たち、全員ファミリーなんです。」

【リーサル・ウェポン4 第19段落】  シリーズこの4作目、というか、主人公の老齢化で、もう『リーサル・ウェポン』は製作されないというから、シリーズ最終回は家族愛がテーマだった。エンドタイトルではスタッフの集合写真も流れ、お別れ会と同窓会的雰囲気で締めくくっている。

【リーサル・ウェポン4 第20段落】  因みに、いわゆるアクションスターたちの生年月日。だいぶ「老齢化」なのは、シルヴェスター・スタローン 1946/07/06 、アーノルド・シュワルツェネッガー 1947/07/30 、スティーヴン・セガール 1951/04/10 、ジャッキー・チェン 1954/04/07 、ブルース・ウィリス 1955/03/19 、メル・ギブソン 1956/01/03 。ちょっと「老齢化」なのは、ドルフ・ラングレン 1959/11/03 、ジャン=クロード・ヴァン・ダム 1960/10/18 。この方たちに対して、ジェット・リー(リー・リンチェイ) はまだ若い 1963/04/26 生まれだ!

以上。
<もっと詳しく>からスペースを含まず5774文字/文責:幸田幸

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
■映画『 リーサル・ウェポン4 (1998) LETHAL WEAPON 4 』の更新記録
2003/01/05新規: ファイル作成
2004/07/07更新: ◆テキストとリンク一部およびファイル書式
2005/03/19更新: ◆一部テキスト追記と書式変更
2005/03/31更新: ◆データ追加
2006/03/15更新: ◆データ追加
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幸田 幸
coda_sati@hotmail.com
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