わたしが美しくなった100の秘密
表紙目次読む映画試写会レヴュー観たい度映画予告編エッセイ日誌試写会情報リンク集
映画人解説・レヴュー一覧表映画ゲーム思い出映画ブロードバンド(B)版旅行の森てんこ森
映画の森てんこ森■映画レヴュー
わたしが美しくなった100の秘密 (1999)
DROP DEAD GORGEOUS
 映画『 わたしが美しくなった100の秘密 (1999) DROP DEAD GORGEOUS 』をレヴュー紹介します。

 映画『 わたしが美しくなった100の秘密 』を以下に目次別に紹介する。
■映画『 わたしが美しくなった100の秘密 』の解説及びポスター、予告編
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 わたしが美しくなった100の秘密 』の映画データ
■映画『 わたしが美しくなった100の秘密 』の主なキャスト
■映画『 わたしが美しくなった100の秘密 』のスタッフとキャスト
■映画『 わたしが美しくなった100の秘密 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 わたしが美しくなった100の秘密 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタばれ)です。※ご注意:映画『 わたしが美しくなった100の秘密 (1999) DROP DEAD GORGEOUS 』の内容やネタばれがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 わたしが美しくなった100の秘密 』の結末
■映画『 わたしが美しくなった100の秘密 』の更新記録

>>
「映画解説・レヴュータイトル一覧表」へ(画面の切り替え)
幸の鑑賞評価: 8つ星 
■映画『 わたしが美しくなった100の秘密 』の解説及びポスター、予告編
わたしが美しくなった100の秘密
わたしが美しくなった100の秘密

Links:  Official Web Site
■映画『 わたしが美しくなった100の秘密 』の解説

 映画『 わたしが美しくなった100の秘密 (1999) DROP DEAD GORGEOUS 』は、アメリカの田舎町の美少女コンテストを描く、ブラック・ユーモア満載のコメディ。元ミネソタ美人コンテスト出場者であるローナ・ウィリアムズが脚本と製作総指揮を兼ねた、マイケル・パトリック・ジャン監督のデビュー作が、この映画『 わたしが美しくなった100の秘密 』だ。日本では、松田聖子がチョイ役で出演したことでも知られる作品。
 映画『 わたしが美しくなった100の秘密 』のストーリーは、ミネソタ州の田舎町マウントローズに乗り込んだ美少女ミスコンのドキュメンタリー取材班によるインタヴューという形式で映画は進行する。このコンテスト優勝の有力出場者は、口汚い母親(エレン・バーキン)とトレーラーで暮らす貧乏な女の子のアンバー(キルステン・ダンスト)と、コンテスト組織委員会長のグラディス(カースティ・アレイ)のリッチな娘ベッキー(デニース・リチャーズ)。さぁ、結果はいかに!
 映画『 わたしが美しくなった100の秘密 』では、どぎつい風刺にビックリすることもあるが、そのバカバカしさに大ウケする。
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
▲TOPへ
■映画『 わたしが美しくなった100の秘密 』の映画データ
上映時間:98分
 製作国:アメリカ
 公開情報:ポニーキャニオン
 アメリカ初公開年月:1999年7月23日
 日本初公開年月:2000年11月4日
 ジャンル:コメディ
▲TOPへ
■映画『 わたしが美しくなった100の秘密 』の主なキャスト
●キルステン・ダンス as アンバー・アトキンス
若草物語 (1994) LITTLE WOMEN
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア (1994) INTERVIEW WITH THE VAMPIRE: THE VAMPIRE CHRONICLES
ジュマンジ (1995) JUMANJI
ヴァージン・スーサイズ (1999) THE VIRGIN SUICIDES
スパイダーマン (2002) SPIDER-MAN
レビティ (原題) (2003) LEVITY
ケイナ  (2003) KAENA LA PROPHETIE (原題) / KAENA THE PROPHECY (米題)
モナリザ・スマイル (2003) MONA LISA SMILE
エターナル・サンシャイン (2004) ETERNAL SUNSHINE OF THE SPOTLESS MIND
スパイダーマン2 (2002) SPIDER-MAN 2
ウィンブルドン (2004) WIMBLEDON

●デニース・リチャーズ as ベッキー・アン・リーマン
007/ワールド・イズ・ノット・イナフ (1999) THE WORLD IS NOT ENOUGH
アンダーカバー・ブラザー (2002) UNDERCOVER BROTHER
ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY
▲TOPへ
【『 わたしが美しくなった100の秘密 』のスタッフとキャスト】
監督: マイケル・パトリック・ジャン Michael Patrick Jann
製作: ギャヴィン・ポローン Gavin Polone
    ジュディ・ホフランド Judy Hofflund
脚本: ローナ・ウィリアムズ Lona Williams
撮影: マイケル・スピラー Michael Spiller
音楽: マーク・マザースボウ Mark Mothersbaugh

出演: キルステン・ダンスト Kirsten Dunst アンバー・アトキンス
    デニース・リチャーズ Denise Richards ベッキー・アン・リーマン
    カースティ・アレイ Kirstie Alley グラディス・リーマン
    エレン・バーキン Ellen Barkin アネット・アトキンス
    アリソン・ジャネイ Allison Janney ロレッタ
    ミンディ・スターリング Mindy Sterling アイリス・クラーク
    サム・マクマレー Sam McMurray レスター・リーマン
    マット・マロイ Matt Malloy ジョン・ドー
    マイケル・マクシェーン Michael McShane ハロルド・ビルムス
    ブリタニー・マーフィ Brittany Murphy リサ・スウェンソン
    アダム・ウェスト Adam West 本人
    松田聖子 Seiko Matsuda ティナ・セイコ・ハワード

▲TOPへ
<もっと詳しく>

ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。
■映画『 わたしが美しくなった100の秘密 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー

【わたしが美しくなった100の秘密 第01段落】  サラローズ化粧品による究極の美少女コンテストが行われる。各都市での予選大会、州大会を勝ち抜いた勝者だけが本大会に出場することができる。その舞台裏を報道するために、取材班がミネソタ州マウントローズにやってきた。映画はドキュメンタリー取材の形で進められる。マウントローズは本当に小さな田舎町だ。主産業は農業だろう。大きな畑が広がり、乳牛の像があったりする。(映画とは関係ないが、ミネソタ州ミネアポリスの郊外の森の中には、世界最大の穀物メジャーであるカーギル社がある。)

【わたしが美しくなった100の秘密 第02段落】  マウントローズのコンテスト組織委員会長のグラディス・リーマン(カースティ・アレイ)が言うには、町民全員がクリスチャンで、町のビデオ店には“奥の部屋”、つまりポルノのコーナーがない。 17 年前のこの地区の優勝者である彼女は、アメリカの田舎町特有の偽善者っぽい雰囲気一杯だ。スーパーの駐車場では平気で障害者用のところに車を止める。それに、彼女が考える毎年の大会のテーマは、右翼的なものばかり。グラディスの取り巻きの一人アイリスは、『 オースティン・パワーズ (1997) AUSTIN POWERS: INTERNATIONAL MAN OF MYSTERY 』『 オースティン・パワーズ ゴールドメンバー (2002) AUSTIN POWERS IN GOLDMEMBER 』のフラウ・フラビッシナ役でお馴染みのミンディ・スターリング。彼女のコメディエンヌぶりは本当に面白い。この映画でも、有力者におもねる田舎のオバチャンを独特の芸風で演じている。好きだなー、この人。

【わたしが美しくなった100の秘密 第03段落】  この映画は、アメリカ中西部ミネソタ州の田舎町が舞台。コーエン兄弟の『 ファーゴ (1996) FARGO 』もミネソタが舞台で、その独特の訛りや言い回しが印象的だったのを覚えている。この映画でも、方言が炸裂していて、本国アメリカ人にはもっと笑える映画だと思う。ここに「 DROP DEAD GORGEOUS 」のアメリカ版公式サイトに載っていた、マウントローズのポピュラーな言葉( Popular Mount Rose Phrases )をNHK教育TV「フランス語会話」( 2002 年度)のベアトリス風に紹介する。(日本語の標準語を関西弁ぽく発音するということ)

【わたしが美しくなった100の秘密 第04段落】
「 Yah, you betcha. 」
殆どどんな質問にも答えることが出来る、超簡単なマウントローズ語を教えちゃうわ!この言葉は、喜んで賛成しようとするときや、自分が強く不愉快だと思う意見を言いたくないときによく使われるの。

【わたしが美しくなった100の秘密 第05段落】
「 Hotdish 」
 通常マッシュルーム・クリームの缶詰を下味とした、焼いたお皿の中で調理される料理で、スパム( Spam )やツナが入っているの。スパムとはミネソタ州に本社を置くホーメルフーズ社の有名商品であるランチョンミートのことなのよ。ベアトリスはこれが苦手なの。第二次世界大戦では、連合国側の各国軍の間で用いられ、旧ソ連のフルシチョフが「スパムがなければ我々は戦争に勝てなかっただろう」とまで言った物凄いものなんだけど、ベアトリスにはペットフードの肉の缶詰を連想させるのよね。イギリスでは、ドイツのV2ロケットの襲撃に遭ったときに、唯一配給されていた肉類がこのスパムだそうよ。イギリスのTVコメディ番組「モンティ・パイソン」には、ウエイトレスたちが客にスパムを注文させるために、「 Spam, Spam, Spam …」と繰り返して言うギャグがあるらしいわ。インターネット用語で反復される広告や電子メールなどのメッセージをSPAMと言うのは、このギャグに由来しているそうよ。 Hotdish はよくジェロ・サラダ(簡単に言うとゼリーのサラダ)と一緒に出されるのよ。どちらもベアトリスの口には合わなそうだわ。

【わたしが美しくなった100の秘密 第06段落】
「 Lutefisk 」
 ルーテフィスクは、映画の中でも名前と説明だけ出てきたの。学食に出ていたみたいね。乾燥させたタラを灰汁の中に数日間漬けた食べ物で、ミネソタの人気料理よ。特にスカンジナヴィア半島で食べられていたものに由来しているらしいの。ノルウェーではクリスマスのシーズンの伝統的な料理らしいわ。「ファーゴ」のレヴューでも書いたけど、ミネソタは北欧やドイツからの移民が多いらしいのよ。ベアトリスもこれならちょっと食べられそうよ。でもこの料理もやっぱりジェロ・サラダと一緒に出されることがよくあるそうなの。ゲーッ!

【わたしが美しくなった100の秘密 第07段落】
「 Vo-tech 」
 一般的には職業技術学校と日本語では訳されているみたいだわ。

【わたしが美しくなった100の秘密 第08段落】
「 Sin City 」
直訳すると、罪の街ね。その名の通りみたいよ。女性が男性のような服装をしている、ミネアポリスの歓楽街のことよ。
それじゃ、またね〜!

【わたしが美しくなった100の秘密 第09段落】
[参加者の受付] 場所:高校の体育館
サラローズ化粧品によるコンテストのプロモーション・ビデオが流れる。司会を務める元バット・マン俳優役のアダム・ウェストの周りを、銀色に輝くドレスを着たアメリカの美少女たちがチープなパフォーマンスを繰り広げる。日本ではミス・ユニバース選考会の司会は宝田明( 28 年間務められたそうだ)さんだったりするから、そんなイメージの俳優なのだろうか。いや、この映画のミスコンは高校生用だから、もっと格下な感じかもしれない。突然ビデオが途切れてしまい、いかにも設備の整っていない田舎町での参加者受付といった感じた。そんなミスコンに出たい女の子達のメンバーは…

【わたしが美しくなった100の秘密 第10段落】
エントリーナンバー3番 レスリー・ミラー
 ブロンドのロングヘアが綺麗な彼女(たぶん学校のチアリーダー部に所属)は、ちょっと頭の軽そうな、色情の女の子。恋人のパットの勧めでコンテストに参加することにしたそうだ。取材班のカメラが回る前でも、熱い彼氏に求められれば、彼女も熱くその求めに応じる。

【わたしが美しくなった100の秘密 第11段落】
エントリーナンバー1番 アンバー・アトキンス(キルステン・ダンスト)
 ダイアン・ソイヤー(この方は実在の人で、米国ABCの人気ニュース番組「 Good Morning America 」の共同司会者)と自身の母親アネット(エレン・バーキン)も出場したからというのが、彼女の出場動機だ。ダイアン・ソイヤーのようにこのコンテストで優勝して、この町を出たいと考えている。アンバーは、トレーラーで美容室を営むニコチン中毒の母親と貧しく暮らしている。アネットはアンバーの部屋を取材班が訪ねたとき、「裸を撮りたいって言われたら、先に金をもらいな」と娘に乱暴に忠告を与えるような母親だ。父親は旅回りの大道芸人で、芸事に所帯は不要とアネットのもとを去っていったそうだ。長いブロンドの髪をした、健気で可愛いアンバーは、葬儀屋でアルバイトをしたり、学食で働いたりしている。笑わせるのは、タップダンスが得意な彼女は、葬儀屋で死化粧を死体に施しながら、なんとタップの練習をしているということだ。男の子でさえ、ホッケーの選手になるか刑務所に入るしか、この町を出て行くことができない。このミスコンは、町を出て行きたい女の子に残された数少ないチャンスのようだ。

【わたしが美しくなった100の秘密 第12段落】
 まるで歯磨きのCMのようにキラキラとしたスマイルがチャーミングな、ほっそりしたブロンド娘のキルステン・ダンストは、今や青春映画でその名を知らしめる存在となった。 1982 年 4 月 30 日(牡牛座)、ニュージャージーはポイント・プレズント生まれ。彼女が初めてカメラの前に現れたのは、3歳のときである。フォードのモデルとなってCMに出演したのだ。映画デビュー作は、ウディ・アレンの「ニューヨーク・ストーリー」( 1989 )だが、クレジットはされていない。私がキルステン・ダンストを最初にスクリーンで観たのは、彼女の最初の大ブレイク映画、ニール・ジョーダン監督の「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」( 1994 )。 5000 人もの中から、吸血鬼の女の子クローディア役に選ばれたキルステンは、見かけは子供だけど心は女という難しい役を見事に演じ、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされている。完全に私が彼女を好きになった作品は、ジリアン・アームストロング監督の「若草物語」( 1994 )。四姉妹の末っ子エイミーを演じたキルステンは、とても愛らしかった。この2作品で、彼女は子役俳優として名を馳せる。 1999 年は彼女のターニング・ポイントとなった年。本作やソフィア・コッポラ監督の「ヴァージン・スーサイズ」などの作品で、子供ではなく若い女性として映画に登場するようになる。その後、「チアーズ!」( 2000 )「クレイジー/ビューティフル」( 2001 )のようなハイスクールを舞台にした青春ロマコメ映画に主演し、 2002 年にはサム・ライミ監督のSFアクション大作「スパイダーマン」に出演。スパイダーマンの恋する女性MJを演じる。私のお気に入り女優キルステン・ダンストには今後益々の活躍を期待したい。私好みの時代劇にも是非出演して欲しい。

【わたしが美しくなった100の秘密 第13段落】
エントリーナンバー6番 ベッキー・アン・リーマン(デニース・リチャーズ)
 キルステン・ダンストより 10 歳近く年上のデニース・リチャーズが、女子高生役に頑張っている。黒髪の口の大きな女の子ベッキーは、名前が示すとおりグラディスの愛娘である。父親のレスター(サム・マクマレー)が家具店を営んでおり、アンバーとは正反対にお金持ちの彼女は、大きな(アメリカ人的には普通じゃないかと思うが)家に住んでいる。このコンテストの元女王であるグラディスから、女王となるようにしこまれているので、姿勢は良いし、返答はどれも鼻につくくらいのイイ子ちゃんだ。ルーテル婦人射撃クラブで腕を磨く彼女は、射撃が巧いようで、標的の頭を撃ち抜くのが得意だ。「神は勝者を愛する」甘やかされて育った彼女は勝ちに拘るタイプ。父親のレスターもコテコテの傲慢アメリカンで、自分の家具店でメキシコ人をこき使って家具を作らせているみたい。お客に値切らせず、オマケをつけるというのが、彼の商売の仕方で、それは最初から採算を考えたサービスだ。

【わたしが美しくなった100の秘密 第14段落】
エントリーナンバー7番 リサ・スウェンソン(ブリタニー・マーフィ)
 “ If you're 17 and you're not a total fry, it's just what you do. ”「 17 歳でラリってなければ、誰でもこのミスコンに出場する」それが、さほど可愛いわけでもない彼女の出場理由だ。ニューヨークにゲイの兄がいる彼女は、ニューヨークに憧れているようだ。リサを演じるブリタニー・マーフィは、『 17歳のカルテ (1999) GIRL, INTERRUPTED 』で自殺してしまう女の子デイジー役で出演していた。

【わたしが美しくなった100の秘密 第15段落】
エントリーナンバー2番 テス・ウェインハウス
 太めで、やけに犬好きの彼女はちょっとミスコンに出場するようなタイプではない。やはり 17 歳でラリってなければ、誰でもミスコンに出ようと思うのだろうか。

【わたしが美しくなった100の秘密 第16段落】
エントリーナンバー5番 モリー・ハワード
 彼女は日系アメリカ人夫婦の養女である。アメリカ人になりたいという気持ちが、その夫婦が白人の女の子を子供にした理由だろうか。彼らにはすでに本物の娘(松田聖子)がいるのだ。ヘンな英語を話しながら、必死でモリーのアピールをする両親を、本物の娘が嫉妬する。松田聖子さんはもうこの時すでに 30 代後半なのに、高校生の役をするなんて、日本人はやっぱり西洋人から若く見られるんだぁ。そして物凄いチョイ役。されどハリウッド映画進出ってことかな?アンチ・松田聖子の和田アキ子さんがこの映画を観て、松田聖子が可哀相になったとTVで言ってたけど、本当にそうだと思った。

【わたしが美しくなった100の秘密 第17段落】
エントリーナンバー4番 ミッシェル・ジョンソン
 女優になるためのステップとしてミスコンに出場。しかし、女優といっても、このコンテスト出身の女優は、地元のソーセージ会社のCMに出ているくらいのレベルだ。それも物凄いローカルな魅力満載の!

【わたしが美しくなった100の秘密 第18段落】
エントリーナンバー8番 ジャネル・ベッツ
 手話が大好きな女の子。手話を世界中に広めたいらしい。もちろん個人競技では、手話を使ったダンスを披露するつもりだ。

【わたしが美しくなった100の秘密 第19段落】
エントリーナンバー9番 タミー・カリー
 運動系クラブの主将をいくつか兼任している、男の子っぽい言動の女の子。各運動クラブのキャプテンのワッペンをつけた赤のスタジアム・ジャンパーにジーンズ姿で、長い髪を無造作に一つに束ねている。彼女は有力候補だったベッキーに勝って、ルーテル婦人射撃クラブの主将にも選ばれた。このコンテストでも、ちっとも可愛くないのに、自分の勝利を信じて疑わないような感じのタミーだったが…。

【わたしが美しくなった100の秘密 第20段落】
 大きな畑で大きな耕運機?に乗るタミーは、車ごと爆破して死んでしまった。それでミス・マウントローズの有力候補は、アンバーとベッキーになったようだ。

【わたしが美しくなった100の秘密 第21段落】  あっ、そうそう、現ミス・マウントローズを紹介しなければ。現在のプリンセス、メアリー・ヨハンソンは病院にいた。彼女はコンテストのストレスで拒食症になっているのだ。ブロンドの髪をした、か細い彼女は、うつろな目でまさに病気っぽい。週に一度彼女を訪れ、髪を梳いてあげるアンバーと一緒のところをカメラがとらえるが、ブラシに思いっきりメアリーの毛が抜け落ちてしまう。ちょうどその時、今まで来たことがなかったベッキーが、拒食症のメアリーにチョコレートのお見舞いを持って現れた。取材班へのアピールのためだ。イヤな奴。

【わたしが美しくなった100の秘密 第22段落】
町のコンテストに協力する審査員たち
審査員1 ジョン・ドー(マット・マロイ)
 ハゲの薬局屋。取材班には女子高生のミスコンなどには興味ないようなことを言っているが、思いっきり若い女の子が好きな、スケベっぽい男。ミスコン出場者たちが、団体ダンスの練習をしているところに、ホーム・ビデオを持って現れたりする。

【わたしが美しくなった100の秘密 第23段落】
審査員2 ハロルド・ビルムス(マイケル・マクシェーン)
 刑務所上がりの頭の弱い弟ハンクの世話をしながら、雑貨店を経営しているようだが、あまり儲かっているような感じではない。死んだお母さんのお墓も立てられないくらい貧しいようだ。審査員を引き受けたことで、家具店(リーマン家具店のことだろう)からペンキ塗りの仕事をもらい、ハロルドは喜んでいる。取材班の撮影中、ハンクは思いっきりバカっぷりを発揮。取材を受ける兄ハロルドの頭をふざけて叩きに来る。もちろんハロルドは怒る。ヘンなデブ兄弟。

【わたしが美しくなった100の秘密 第24段落】
審査員3 ジーン・カンガス(ローナ・ウィリアムズ)
 リーマン家具店で働く、メガネをかけた暗い女性。ローナ・ウィリアムズはこの映画の脚本家と製作総指揮を兼ねている。彼女自身、ミネソタ州の小さな町出身でジュニアのミスコンに参加したことがあり、アラバマ州モービルで行われた全国大会で準ミスとなった経歴を持つ。

【わたしが美しくなった100の秘密 第25段落】  再び不穏な事件が起こる。アンバーが葬儀屋でのアルバイトをしているところに、運ばれてきていた死体がなんと、高校アメフト部主将のブレッドだった。彼は猟に出かけていたのだ。今は猟のシーズンで、不幸な事故で亡くなる人が多いのだが、彼の頭の銃痕は狙いすましたようなものである。ベッキーがやったのだろう。なぜならその日の学食で、ベッキーがブレッドをデートに誘ったとき、アンバーに気がある彼は彼女を断ったのだ。アンバーはブレッドの死にショックを隠せない。少し彼に気持ちがあったこともあるが、裏に「次はお前だ」と書かれたタミーの写真が自分のロッカーに入れられていたからだ。

【わたしが美しくなった100の秘密 第26段落】  アンバーに近所の独身オバさんロレッタ(アリソン・ジャネイ)から連絡が入る。彼女の家のトレーラーが爆発で火事になったのだ。アリソン・ジャネイは 90 年代後半から日の目を見るようになってきた女優さんで、私は『 アメリカン・ビューティー (1999) AMERICAN BEAUTY 』の神経衰弱のリッキーの母親役と、『 ベティ・サイズモア (2000) NURSE BETTY 』の敏腕TVプロデューサーの役で以前観たことがある。それぞれの映画で演じている役のタイプが全然違う、優秀な女優さんだ。若い頃はフィギュア・スケートのチャンピオンを目指していたが、ケガで断念したそうだ。女優を志すようになるが、キャリアを積むのは難しかったよう。背の高い彼女は、レズビアンかエイリアンの役がピッタリだと、あるキャスティング・エージェントから言われていたらしい。うーん、言われてみれば…。しかし、ブロードウェイで認められ、現在の活躍に至っているのである。

【わたしが美しくなった100の秘密 第27段落】  アンバーが家に到着すると、消防隊によって鎮火され、母親のアネットが救急車で病院に運ばれるところだった。アネットが言うには、ビールの缶を触ったとたんに、爆発が起きたそうだ。彼女の火傷はひどく、右手が缶にくっ付いてしまっている。でもそんな最悪な状態なのに、悲惨さをあまり感じない。何者か(推測はついているが)による陰謀だと怖くなったアンバーは、ミスコンへの出場をやめようかと悩む。そんな娘を見て、アネットは「妊娠ね?」どこまでも可笑しい。意を決して、出場の取りやめを告げるアンバーに、アネットは急に優しくなる。「ママのような無様な女になりたい?」と、チャンスをつかんでこの町から出て行くように言う。アネットにとっても娘の成功は町を出るチャンスなのだ。アンバーは優しい母の言葉にやる気を取り戻す。

【わたしが美しくなった100の秘密 第28段落】  ミスコンを取り巻く状況は、圧倒的にベッキー有利に進んでいる。審査員はリーマン家具店の息がかかっているし、警察はタミーの事件もアンバーの家の火事についても真剣に調べようとはしていない。

【わたしが美しくなった100の秘密 第29段落】
[大会三日前、審査員面接] 場所:町の退役軍人が集うビンゴを行うバーのようなところ
面接向きの服を着た少女達は、グラディスから忠告を受け、面接に望む。面接員は例の三人の審査員。彼らの後ろに審査員2ハロルドの弟のハンクが座っている。可愛い女子高生への質問に、審査員1の目はギラギラ。ハンクは女の子達に自分の下半身を見せ(もちろん画面には映らない)、失笑をかう。アンバー以外の出場者には、「森の木になるとしたら?」「大統領にしたい人は?」といった簡単な質問。笑わせたというか唖然とした答えは、日系人の養女モリーの大統領にしたい人。なんとエンペラー・ヒロヒトだと答えるのだ!こんなのアリ?!アンバーへの質問は、アメリカの全州のスペルをアルファベット順に言えという難問。初めは戸惑うアンバーだったが、なんとか言ってのける。

【わたしが美しくなった100の秘密 第30段落】
[大会前日 本番稽古] 場所:本番会場の町の公民館(?)
 エントリーナンバー1番のアンバーは、8番のジャネルから順番を変わってくれるように頼まれる。ジャネルの生まれたばかりの姪の耳が不自由だったため、彼女は病院にいかなければならなくなったのだ。アンバーは、8番はダイアン・ソイヤーと同じだと快諾する。アンバーは幸運だった。舞台の上で手話ダンスを踊るジャネルの頭の上に照明ライトが落ちてきたのだ。もちろんジャネルはぶっ倒れる。もし、アンバーがエントリーナンバー1番で登場していれば、ライトは彼女の頭の上だっただろう。その夜、アンバーは不安だったが、ロレッタがママからの言伝で持ってきてくれた白いイヴニング・ドレスを見て勇気付けられる。

【わたしが美しくなった100の秘密 第31段落】
[当日 大会開催]  場所:町の公民館(?)
 マウントローズの町の老若男女がゾロゾロと会場にやってきた。アンバーの母親のアネットも点滴をつけながら車椅子に乗って、ロレッタと一緒に娘の晴れ舞台を見にやってきた。

【わたしが美しくなった100の秘密 第32段落】
1. 最初の団体ダンス
 これ見よがしの黄色いドレスを着た司会のグラディスが登場し、「出場者の共通点は一つ。みんなアメリカを誇りに思っていることです!」と言うと、ドレスを着た少女達が頭にアメリカを象徴するものを被って観客席側から現れ、舞台に上がって来る。また何でそんなモノ付けてんの?って感じでヘンである。「 This Land Is Your Land 」の歌にあわせてダンスをし、一人一人アメリカの誇りとすることを言っていく。日系人の養女モリーが誇りとするものは、原子力!頭にきのこ雲を被っている。国辱映画?それとも自己批判?うーん、日本人として心境は複雑である。原爆を冗談にはしてもらいたくない。

【わたしが美しくなった100の秘密 第33段落】
2. 現女王メアリー・ヨハンソンによる歌(口パク)とダンス
黒髪のカツラを被ったメアリーが、点滴装備の車椅子に乗って登場。メリッサ・マンチェスターの「泣かないで」を口パクしながら、看護婦に車椅子を押してもらい、上半身だけで痛々しくパフォーマンス。

【わたしが美しくなった100の秘密 第34段落】
3. 団体ダンスPart2
 アメリカ国旗の柄の帽子を前後ろ反対に被り、赤もしくは青のシャツに白い短パンといった健康的な衣装に着替えた少女達が、ペンキ塗りたて(ビルムス兄弟が前日に仕事をしたから)の脚立をそれぞれ持って登場。グロリア・エステファン&マイアミ・サウンド・マシーンの「コンガ」に合わせて、リズミカルに脚立を小道具にしたダンスを踊る。脚立がペンキ塗りたてのため、衣装にペンキがつくが、それでも少女達は微笑を絶やさず踊る。観客のウケも上々、審査員1のジョン・ドーは、興奮した面持ちで彼女たちのダンスに見入る。脚本家のローナ・ウィリアムズも実際全国大会で梯子を持ったフィットネス・ダンスを踊ったそうである。こういうのは美少女ミスコンのお決まりなのかもしれない。

【わたしが美しくなった100の秘密 第35段落】
4. 個人競技
 舞台に大きな 17 年前の女王グラディスの写真が飾られる。その前に立った現在のグラディスは、当時と同じチェック(お手製らしい)のキュロットをはいている。グラディスは司会として舞台に立つたびに衣装を変え、思い切り張り切っている。反対にアンバーは意気消沈していた。最初のダンスが終わったときに、自分の個人競技の衣装が盗まれてなくなっていることに気付いたからだ。ベッキーを疑ったアンバーは、彼女と喧嘩するが、アイリスに取り押さえられる。団体ダンスの振付師の先生がアンバーを思いやって、彼女にレオタードを貸してあげようと提案してくれたが、衣装は事前に委員長の許可を受けていなければならないというコンテストの規則が立ちはだかった。アイリスもグラディスも規則を振りかざし、懇願するアンバーを認めない。そうこうしている間に、どんどんアンバーの順番が近づいてくる。

【わたしが美しくなった100の秘密 第36段落】
エントリーナンバー2番 テス・ウェインハウスの演目
 犬好きの彼女は、犬の鳴きまねを披露。ビーグルやジャーマンシェパードの声を鳴き分けるテスは、やっぱりちょっとズレている。

【わたしが美しくなった100の秘密 第37段落】
エントリーナンバー3番 レスリー・ミラーの演目
 アメフトの男の子二人を登場させるという演出をして、彼女はチアリーディングを行った。その男の子のうちの一人とは、さっき舞台裏で熱く愛し合ったところだ。たぶん客席で必死にレスリーを応援している彼氏はそのことを知らないだろう。

【わたしが美しくなった100の秘密 第38段落】
エントリーナンバー4番 ミッシェル・ジョンソンの演目
 女優志望の彼女は、「ソイレント・グリーン」(ハリー・ハリソン著「人間がいっぱい」の映画化。未来社会では安楽死させた人間を材料にしたビスケットみたいなものを食べているという内容)の一人芝居。マジすぎて怖いかも。

【わたしが美しくなった100の秘密 第39段落】
エントリーナンバー5番 モリー・ハワードの演目
 日系人の両親とその娘(松田聖子3回目のスクリーン登場、ファンの方すみません。2回目の登場はレヴューの中では省かせていただきました)が応援する中、ウエスタン・ファッションのモリーはダンスを踊る。

【わたしが美しくなった100の秘密 第40段落】
エントリーナンバー6番 ベッキー・アン・リーマンの演目
 ベッキーのが一番可笑しかった。「君の瞳に恋してる( Can't Take My Eyes Off You )」を朗読調に歌い出したかと思うと、いきなり現れた人形はジーザス・クライスト・スーパースター!!父親のところで働くメキシコ人労働者に作らせたスパンコールの一杯付いたピンクのフレアスカートにピンクのカーディガンを着たベッキーは、十字架に貼り付けにされたキリストの人形と一緒に踊り出すのだ。盛り上がるグラディスとレスターとは反対に、観客はしらけモード。

【わたしが美しくなった100の秘密 第41段落】
エントリーナンバー7番 リサ・スウェンソンは棄権。
 泣いているアンバーを見て、自分より女王になれる可能性があるからと、リサは自分の衣装をアンバーに譲ることにしたのだ。エライ!もちろんアンバーは、応援に来ているリサの両親に申し訳ないからと断ろうとした。しかし、リサの返答はヘヴィーだった。両親がリサを生んだのは、彼女の兄に腎臓を移植するためなのだそうだ。(だから親にとって、リサはどうでもいい存在だということだろう。可哀相なリサ)兄のいるニューヨークに憧れるリサの衣装は、黒い短パンのスーツに白のフリルのついたブラウス、胸には「アイ・ラヴ・ニューヨーク」のバッチ。彼女は一体どんな演技をするのだったのかな。

【わたしが美しくなった100の秘密 第42段落】
エントリーナンバー8番 アンバー・アトキンスの演目
 リサの衣装を着たアンバーは軽やかにタップを踏む。そのダンスに観客は大盛り上がり。でも実際にキルステン・ダンストが踊っているのではないようで、それが映画の観客にとっては、ちょっと残念。アンバーのタップダンスが終わると、観客のスタンディング・オベーション!やった、大成功!

【わたしが美しくなった100の秘密 第43段落】
[審査]
 審査員3人とハンクのいる部屋に取材班がやってくる。誰が女王になるか知っているとハンクがふざけ出したので、頭にきたジョン・ドーはハンクに殴りかかる。ハロルドがジョンをハンクから離すと、怒りが収まらないジョンは「誰かに(ハンクを)面倒みさせろよ!」とハロルドに大声で言う。それを聞いて泣き始めるハンク。ハロルドは答える。「もう惨劇はコリゴリなんだ」きっとハンクのモデルは、ミネソタ州と同じアメリカ中西部の州、ウィスコンシン州の連続殺人鬼エド・ゲインだ。エド・ゲインはヒッチコック監督の「サイコ」( 1960 )のノーマン・ベイツやジョナサン・デミ監督の「羊たちの沈黙」( 1990 )のバッファロー・ビルのモデルにもなっている、アメリカの猟奇殺人犯罪史に残る人物だ。彼には7歳年上の兄が一人いたが、火事で死亡した。エド・ゲインによる殺害説もある。エド・ゲインの母親は食料雑貨店を経営しており、映画のビルムス兄弟が同じような店を持っていたのにはうなずける。

【わたしが美しくなった100の秘密 第44段落】  審査発表が始まるまで、少女達は舞台裏の控えの場所で集っている。そこでジャネル(アンバーと順番を交換したおかげで、頭に照明が落ちてきた、手話好きの女の子)の話題。アンバーが母親と同じ病院に入院しているジャネルを見舞ったとき、彼女は幸せそうだったそうだ。なぜなら彼女は耳が聞こえなくなったから!アンバーの話を聞いて、他の女の子達も「よかったわねー」と安堵の声。マジ!?もちろんベッキーはその話題の輪の中に入っていない。一人でピリピリしている。

▲TOPへ

◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。
 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say !


【わたしが美しくなった100の秘密 第45段落】
[審査結果発表]
準々ミス エントリーナンバー3番 レスリー・ミラー
 彼女には職業専門学校の奨学金 50 ドル(1ドル 120 円換算で 6000 円)が渡される。
準ミス エントリーナンバー8番 アンバー・アトキンス
 彼女には職業専門学校の奨学金 75 ドル( 9000 円)が渡される。
女王 エントリーナンバー6番 ベッキー・アン・リーマン
 リーマン家具店から 500 ドル(6万円)が渡される。タダで州大会に行ける旅行も付いている。

【わたしが美しくなった100の秘密 第46段落】  何だか全体的に賞金が少ないような…。もちろん審査結果を発表するグラディスは興奮して娘の名前を言い、前ミス・マウントローズのメアリーからティアラと女王のたすきを乱暴に奪って、ベッキーに付ける。大喜びのリーマン母娘。初めから町の金持ちの娘であるベッキーが最有力候補だが、裏工作で女王になったのがバレバレな感じだ。

【わたしが美しくなった100の秘密 第47段落】  コンテストが終わり、皆家路に着こうとする。リサは父親から棄権したことを責められていた。「兄は優秀なのに」と言う父親に、リサは意義のある棄権だったと反論し、兄の真実を告げる。「兄のピーターはゲイなのよ!」

【わたしが美しくなった100の秘密 第48段落】  酸素マスクをつけたメアリーと、アンバーの母親アネットは救急車で病院に戻る。ロレッタと一緒に帰るアンバーは、ミス・マウントローズになれなくて残念そうである。

【わたしが美しくなった100の秘密 第49段落】
[コンテスト翌日のパレード] 場所:マウントローズの道
 マウントローズのミスコン女王ベッキーは、リーマン家具店提供の白鳥のフロートに乗ることに。白鳥のフロートも脚本のローナ・ウィリアムズの体験がもとに。ローナは故郷の新しい下水システムのためにテープ・カットをし、白鳥のフロートに乗ったのだそうだ。ベッキーが乗るフロートはグラディスが夫に頼んでメキシコで作らせたもので、やたらと石油臭い。ベッキーはドレスに匂いがつくからと、乗るのを嫌がったが、グラディスはパパからの贈り物だと言って強引に乗させる。グラディスの趣向で、フロートの下の部分に火をつけるようになっている。

【わたしが美しくなった100の秘密 第50段落】  ところが、グラディスが火をともすと、みるみるうちにフロートは燃え、爆発炎上してしまった。ベッキーのフロートの後をオープンカーでついて行くことになっていたアンバーとレスリーも突然のことにビックリである。グラディスは「娘が白鳥に食べられた」と半狂乱。慰めようとしたアイリスを突き飛ばし、豹変する。集まってきた野次馬に「何見てんだ!」と口汚く罵り、タミーを殺したことなどを口走る。その場で警察に逮捕されるグラディス。

【わたしが美しくなった100の秘密 第51段落】ベッキーが死に、州大会に出場するのは、アンバーとなった。ベッキーの無惨な死に気持ちが晴れないアンバーだったが、コンテストからの案内状が届くと、もう大喜び。彼女にとって案内状の中で特に胸ときめいたのは、空港近くのビジネスホテルで一泊すること。

【わたしが美しくなった100の秘密 第52段落】
[ミネソタ州大会] 場所:空港近くのビジネスホテル
 アンバーはロレッタと一緒に胸を弾ませて空港近くのビジネスホテルにやって来た。マウントローズのミスコンとは違って、競争相手のレベルも高くなっている。州大会を取り仕切っているのは、何だか胡散臭い二人のイケイケ風オバサンだ。本部から予算が下りないそうで、ホテルでの宿泊がなくなり、8時間後にコンテストが催されることになった。しかし、リハーサル中に、事件発生!なんと美少女たちがゲロを吐きまくっている。昼食に出た貝からサルモネラ菌が発見され、貝を食べた出場者は皆食中毒。コンテストどころではなくなってしまった。もちろん取材班の音響係も倒れた。アンバーはラッキー・ガール!貝はいつ家を掃除したか分からないからと、ただ一人貝を食べなかったのだ。次の本大会へと進むことのできる元気な出場者は、アンバーしかいない。アンバーは見事ミネソタ州の代表となった。

【わたしが美しくなった100の秘密 第53段落】
[本大会] 場所:アラバマ州のサラローズ化粧品本社
 右手が海賊みたいな義手になってしまったママや郷土の人たちに見送られ、マウントローズを華々しく後にしたアンバーは、他のミスたちと一緒に専用バスに乗って、本大会の行われるアラバマ州のサラローズ化粧品本社にやって来た。しかし、ビルの様子がおかしい。なんとサラローズ化粧品は脱税で摘発され、倒産に追い込まれたようなのだ。美少女コンテストは永遠に中止となった。怒ったミスたちが暴れている中、アンバーは一人バスに乗る。

【わたしが美しくなった100の秘密 第54段落】
その後…
 美容学校に通うレスリーは、ストリッパーをして学費を稼ぎ、フィリピンに行ってしまったまま消息をたっている。ビルムス兄弟の兄ハロルドはダニを媒介とするライム病で死んでしまい、店は弟ハンクが継いでいる。刑務所のミスコンで2位になったグラディスは、マウントローズに復讐するため脱獄し、スーパーの屋上に銃を持って立てこもる。TVの中継車が止まり、アジア系のレポーターがそのニュースを伝えようとしたところ、グラディスの銃弾に当たって倒れてしまう。そこにアンバーが現れ、気丈にニュースを伝える。これでカメラ度胸を認められたアンバーは、ニュースキャスターに大抜擢。憧れのダイアン・ソイヤーのようになる一歩を踏み出した。

以上。
<もっと詳しく>からスペースを含まず14177文字/文責:幸田幸

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      http://www.cc.u-ryukyu.ac.jp/~yamauchi/solo/pdf/kamimura.pdf
      公式サイト(英語版)
       http://www.ddgorgeous.com/
■映画『 わたしが美しくなった100の秘密 DROP DEAD GORGEOUS 』の更新記録
2002/12/09新規: ファイル作成
2005/03/14更新: ◆一部テキスト追記と書式変更
▲TOPへ
幸田 幸
coda_sati@hotmail.com
「映画の森てんこ森」へ 「旅行の森てんこ森」へ
映画解説・レヴュータイトル一覧表
映画の森てんこ森 バナー03

映画の森てんこ森 coda21幸田幸 クレジット バナー01
幸のイタリア各都市情報へ
旅行の森てんこ森 バナー03
136x70
本サイトの作文、データ及び画像などのコンテンツの無断転用はお控え下さい。
貴サイトへの御掲載についてはメールにてお知らせ頂ければ幸いです。
© 2002-2005 Sachi CODA at Eigano-Mori Tenko-Mori, CODA21. All Rights Reserved.