コーリング
表紙目次読む映画試写会レヴュー観たい度映画予告編エッセイ日誌試写会情報リンク集
映画人解説・レヴュー一覧表映画ゲーム思い出映画ブロードバンド(B)版旅行の森てんこ森
映画の森てんこ森■読む映画試写会■映画レヴュー
コーリング (2002)
DRAGONFLY
 映画『 コーリング (2002) DRAGONFLY 』をレヴュー紹介します。

 映画『 コーリング DRAGONFLY 』を以下に目次的に紹介する。
■映画『 コーリング DRAGONFLY 』のポスター、予告編および映画データ
■映画『 コーリング DRAGONFLY 』の解説
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 コーリング DRAGONFLY 』のスタッフとキャスト
■映画『 コーリング DRAGONFLY 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 コーリング 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタばれ)です。※ご注意:映画『 コーリング (2002) DRAGONFLY 』の内容やネタばれがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 コーリング DRAGONFLY 』の主役ケヴィン・コスナーについて
■映画『 コーリング DRAGONFLY 』のストーリー
■映画『 コーリング DRAGONFLY 』の結末
■映画『 コーリング DRAGONFLY 』の更新記録

>>
「映画解説・レヴュータイトル一覧表」へ(画面の切り替え)
幸の鑑賞評価: 8つ星 
■映画『 コーリング DRAGONFLY 』のポスター、予告編および映画データ
コーリング
コーリング
Links:  Official Web Site
Trailers:  Quick Time5.2Mb
Quick Time9Mb
Quick Time22.5Mb
上映時間 Runtime: 1:45
製作国 Country: アメリカ/ドイツ
USA / Germany
製作会社
Production Company:
Gran Via [us]
Kalima Productions GmbH & Co. KG [de]
NDE Productions [us]
Shady Acres Entertainment [us]
Spyglass Entertainment [us]
Universal Pictures [us]
全米配給会社 Distributer: MCA/Universal Pictures [us]
Universal Pictures
全米初公開
Release Date:
2002/02/22
日本初公開
R. D. in Japan:
2003/05/31 予定
日本公開情報 : 東宝東和
ジャンル Genre: SF/スリラー/ロマンス/ドラマ
Sci-Fi / Thriller / Romance / Drama
MPAA Rating 指定: Rated PG-13 for thematic material and mild sensuality.
日本語公式サイト
http://calling.eigafan.com/
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
▲TOPへ
■映画『 コーリング DRAGONFLY 』の解説

 映画『 コーリング (2002) DRAGONFLY 』は、
13デイズ (2000) THIRTEEN DAYS 』のケヴィン・コスナーの久しぶりの映画。『 コーリング 』の製作は
オールド・ルーキー (2002) THE ROOKIE 』等のマーク・ジョンソン、
サラマンダー (2002) REIGN OF FIRE
モンテ・クリスト伯 (2002) THE COUNT OF MONTE CRISTO 』等のロジャー・バーンバウムやゲイリー・バーバーといったメジャーレベルのスタッフだから、これは力を入れた作品だと思う。『 コーリング 』の脚本当初はハリソン・フォード主演を想定して書かれたが、フォードは一年間映画を休むという理由で断った経緯がある。
 映画『 コーリング 』のストーリーは...最愛の妻を亡くしたジョー(コスナー)はER医師として働き詰めても、悲しみから立ち直ることが出来ない。トンボのアザがある妻は赤十字医師として南米に自ら進んで赴任して、秘境のバスの転落事故で死んだのだ。そこに、その亡き妻が自分に交信したがっているということを患者たちから耳にする。初めは信じられないジョーだが、臨死の状態でそれが真実であると確信し、臨死体験をしていく怖〜いお話。
 『 コーリング 』の英語原題「Dragonfly 」は<トンボ>のことだが、トンボが自分の体に止まると、遠く離れた人からの良い知らせが届くという言い伝えがある。この映画『 コーリング 』は天国にいる最愛の妻と会えるという意味でつけられたタイトルだろうか。なお、邦題の「コーリング( calling )」は<招集・点呼・神のお召し・使命感・強い衝動・天職・職業>という意味もあるし、死んだ妻が<呼んでいる>とも取れる。
▲TOPへ
【『 コーリング 』のスタッフとキャスト】
監督: トム・シャドヤック Tom Shadyac (Directed by)
製作: ゲイリー・バーバー Gary Barber (producer)
    ロジャー・バーンバウム Roger Birnbaum (producer)
    マーク・ジョンソン Mark Johnson (producer)
    トム・シャドヤック Tom Shadyac (producer)
    アラン B. カーティス Alan B. Curtiss (associate producer)
    アーリ−ン・ケヘラ Arlene Kehela (associate producer)
    ジャネット L. ワトルズ Janet L. Wattles (associate producer)
製作総指揮: マイケル・ボスティック Michael Bostick (executive producer)
    ジェームズ D. ブルベイカー James D. Brubaker (executive producer)
原作: ブランドン・キャンプ Brandon Camp (story)
    マイク・トンプソン Mike Thompson (story)
脚本: デヴィッド・セルツァー David Seltzer (screenplay)
    ブランドン・キャンプ Brandon Camp (screenplay)
    マイク・トンプソン Mike Thompson (screenplay)
撮影: ディーン・セムラー Dean Semler (Cinematography by)
編集: ドン・ジマーマン Don Zimmerman (Film Editing by)
音楽: ジョン・デブニー John Debney (Original Music by)

出演: ケヴィン・コスナー Kevin Costner ジョー・ダロー
    スザンナ・トンプソン Susanna Thompson エミリー・ダロー
    ジョー・モートン Joe Morton ヒュー・キャンベル
    ロン・リフキン Ron Rifkin チャーリー・ディキンソン
    キャシー・ベイツ Kathy Bates ミリアム・ベルモント
    ロバート・ベイリー Jr.  Robert Bailey Jr.  ジェフリー・リアドン
    ケント・フォルコン Kent Faulcon ポール・リアドン
    ジェイコブ・スミス Jacob Smith ベン
    キム・ストーントン Kim Staunton 看護師
    ジェイ・トーマス Jay Thomas ハル
    リサ・ベインズ Lisa Banes フローラ
    リンダ・ハント Linda Hunt シスター・マデリーン
    ジェイコブ・ヴァルガス Jacob Vargas パイロットのヴィクター

▲TOPへ
<もっと詳しく>

ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。
■映画『 コーリング 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー
 私は日本公開前に字幕スーパーなしの英語で観たので、わかる範囲でレヴューします。映画データについては調査した時点と公開される時点で異なる場合があります。本作の内容については、語学力と経験・常識不足のため、間違いや勘違いや適切でない表現があるかもしれません。どうかご理解賜りますようお願いいたします。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。
▲TOPへ

映画『 コーリング 』の主役ケヴィン・コスナーについて

 『 コーリング 』はケヴィン・コスナーの久しぶりの映画。監督は
パッチ・アダムス (1998) PATCH ADAMS 』のトム・シャドヤック、製作は
レインマン (1988) RAIN MAN
ギャラクシー・クエスト (1999) GALAXY QUEST
ホワット・ライズ・ビニース (2000) WHAT LIES BENEATH
オールド・ルーキー (2002) THE ROOKIE 』等のマーク・ジョンソンや、
G.I.ジェーン (1997) G.I. JANE
アンブレイカブル (2000) UNBREAKABLE
シャンハイ・ヌーン (2000) SHANGHAI NOON
サラマンダー (2002) REIGN OF FIRE
モンテ・クリスト伯 (2002) THE COUNT OF MONTE CRISTO 』等のメジャー作品を諸々ヒットさせているロジャー・バーンバウムやゲイリー・バーバーだから、この映画も力を入れた作品だと思う。

 『 アンタッチャブル (1987) THE UNTOUCHABLES 』『 ダンス・ウィズ・ウルブズ (1990) DANCES WITH WOLVES 』『 JFK (1991) JFK 』
13デイズ (2000) THIRTEEN DAYS 』等のいい映画に数十本出演して一世を風靡した感のあるケヴィン・コスナーだったが、『 ウォーターワールド (1995) WATERWORLD 』(
タイタニック (1997) TITANIC 』までは製作費史上最高だった)でケヴィン・レイノルズ監督とのスキャンダルでイメージを落としてしまった。大学時代からの恋愛の末結婚した奥さん(ディズニーランドで白雪姫を演じた Snow White for Disneyland )とも離婚する羽目になり、今は全般的に上手くいっていないのだろうという先入観で観たのだったが、この映画、面白かった!怖かった!妻想いの男を熱演している。『 コーリング 』の後は本格的西部劇
ワイルド・レンジ 最後の銃撃 (2003) OPEN RANGE 』のレヴューをどうぞ。

 ケヴィン・コスナーは今でこそ 183 cm の堂々たる身体である(それにお腹も少し出ていた)が、高校卒業時にはたった 155 cm だったそうだ。でもスポーツ万能青年で運動を沢山し続けたからか、大学(カリフォルニア州立大)に入ってからも背が伸びたのだ。大学ではビジネス学を専攻の傍ら、演劇を習った程度だった。卒業後はマーケティングの職に就いていたが、俳優の道を選んだ岐路は、機内で故リチャード・バートンに遭遇した時に決まった。バートンは、もし本当に演劇の道が好きならば徹底的にその道だけを歩むようにと、アドヴァイスする。コスナーはすぐに退職して、ハリウッドに転居してチャンスを待った。そして遂に『 ダンス・ウィズ・ウルブズ 』で 1990 年のアカデミー監督賞を獲得するに至る。

 ケヴィン・コスナーは何度かハリソン・フォードと配役に際して交差している。この『 コーリング 』でも、当初はハリソン・フォードに主人公を演じさせるつもりで書かれたが、ハリソン・フォードは一年間映画を休むという理由で断った。
エアフォース・ワン (1997) AIR FORCE ONE 』では逆に、米国大統領の主役はケヴィン・コスナーを想定して書かれていたのが、別の映画の段取りで出来なくなり、コスナーが個人的にフォードに話を持っていき、フォードは引き受けた。すると『 エアフォース・ワン 』は史上最高の興行収入を上げて大成功し、フォードはずっとコスナーに感謝しているという。『 レッド・オクトーバーを追え! (1990) THE HUNT FOR RED OCTOBER 』ではフォードにもコスナーにも出演の要請が来たが、それぞれ別の映画にかかり、ジャック・ライアンの役はアレック・ボールドウィン Alec Baldwin に行った。『 JFK(1991) 』でも、ジム・ギャリソン役をフォードが都合つかず、コスナーが受けた。ケヴィン・コスナーは 1955年 1 月 18 日生まれ、ハリソン・フォードは 1942 年 7 月 13 日生まれで、年齢的には一回り以上異なるけれど、監督や製作側から見ると、似たようなタイプなのだろう。

▲TOPへ

映画『 コーリング 』のストーリー

【コーリング 第01段落】  タイトルの< DRAGONFLY >だが、<トンボ>というのは夢占いでは色々意味があるのだと知った。先ず、自分の身体にトンボが止まると、誰か遠い所にいる人からとってもいい知らせが届くということ。次に、死んだトンボを見たら、何か悪いことが起こること。それと、他の物体にトンボが止まっていれば、それは、逃れる事が難しい来客が近々やって来ること。こういう背景で神秘的に捉えられるためか、この映画の主人公の亡くなる奥さんにはトンボの痣(あざ)が右肩後方にある。祖父にもトンボの痣があったという。そして奥さんはトンボ好きで、飾り物や文鎮もトンボ。途中で頻繁に出てくる f の字のような形の絵(このポスターのマーク)も見方によればトンボであろう。なお、ラストの展開は思いもよらなかった。怖〜い映画で、最後は感動的。

【コーリング 第02段落】  ジョー・ダロー(ケヴィン・コスナー)はシカゴ記念病院< Chicago Memorial Hospital
逃亡者 (1993) THE FUGITIVE 』のハリソン・フォード扮するリチャード・キンブル医師もこの病院勤務だった>のER担当医師だ。妻のエミリー(スザンナ・トンプソン)も医師で、南米の紛争地帯の医療活動に赤十字から派遣されて赴任している。妊娠中であるから夫に止められたが、人々を救うのが私の役目だと主張して頑張っていた。それが、紛争が悪化してコロンビア国境付近を黄色の一台のオンボロバスで移動する。夫とは、その直前の国際電話が最後となった。大雨の降りしきる崖沿いの道で、そのバスは遥か下方の急流に転げ落ちてしまった。捜索するが、雨量の増した激流で、生存者は一人もいないし、見つからない。エミリーを諦めきれない夫のジョー。

【コーリング 第03段落】  妻の遺体なしの葬式が終わり、ジョーは魂が抜け出たような空虚な寂しい生活を余儀なくされる。近年、
プロフェシー (2002) THE MOTHMAN PROPHECIES
サイン (2002) SIGNS 』等の男寡(やもめ)の話が目立つ気もするが、その方がストーリーにし易いのかな。寂しさを紛らわすかのように、ジョーは病院で働き詰める。一週間の7日の内7日、一日 24 時間の内 24 時間。同僚達はそんなジョーに、休養をとって落ち着いて奥さんのことを悲しむように言うが、こわばった顔でジョーは病院にいっぱなしだ。医師のチャーリー・ディキンソン役のロン・リフキンは
交渉人 (1998) THE NEGOTIATOR
トータル・フィアーズ (2002) THE SUM OF ALL FEARS 』、看護師役のキム・ストーントンは
チェンジング・レーン (2002) CHANGING LANES 』に出ている人だ。

【コーリング 第04段落】  久しぶりに自宅に帰ると、室内で飼っているオウム?が暗い中で一匹待っている。ビッグ・バードという名だ。近所の弁護士の中年婦人ミリアム(キャシー・ベイツ:『 タイタニック (1997) TITANIC 』でモリー・ブラウン役、
アバウト・シュミット (2002) ABOUT SCHMIDT 』で助演で怪演!)は、ダロー夫妻と長年の付き合いがあり信頼できそう。留守中に届いた小包を預かってくれていた。開けると、妻エミリーが注文したトンボの飾り物だ。それを見ながら妻との楽しかった日々を思い出し、感傷的になる。湖畔のピクニックで、生まれ変わるなら妻は昆虫に、夫は小鳥になる、と笑って戯れていた頃が懐かしい。デスクの上のペイパーウェイト(文鎮)の丸いガラスの中もトンボだ。夜、妻を想っていると、その文鎮が床を回転して止まる…。

【コーリング 第05段落】  翌日、エミリーが担当していた小児科病棟に足を運んでみた。ジョー・ダロー医師を知っていないのに窓越しにか弱く手を振る少年がいる。ベン(ジェイコブ・スミス)という最近入院した、男の子なのに物凄く可愛い子。ベッドの横には f の字のような絵があるのを、ジョーは手を振り返しながら無意識に見ている。

【コーリング 第06段落】  夜、ジョーが病院の廊下にいると、アフリカ系アメリカ人少年のジェフリー(ロバート・ベイリー Jr. :
ミッション・トゥ・マーズ (2000) MISSION TO MARS 』でボビー・グラハム役)が「ジョー、ジョー」と叫ぶ声が聞こえる。声の方に急ぐと、そのICU(集中治療室)では、ジェフリー少年は心臓停止で、医師たちが電気ショックを与えても鼓動は戻らない。心電図がまっすぐになり(フラットライナー)、医師たちはICUを去る。ジョーが近寄ると、少年はパッと目を見開く。ギョッ!!!少年は心電図が正常に動き出し、蘇った。『 フラットライナーズ (1990) FLATLINERS 』も
フェティッシュ (1996) CURDLED 』で触れたが、とっても怖い映画だった。こういう臨死( a near-death experience [略して NDE ]=死に直面し、死というものを感知すること)は、お化け映画より怖い。
13ゴースト (2001) THIR13EN GHOSTS / 13 GHOSTS
ゴーストシップ (2002) GHOST SHIP
フィアー・ドット・コム (2002) FEAR DOT COM 』等よりも、ワタシ的にはこの『 DRAGONFLY 』の方が怖かった!

【コーリング 第07段落】  ジョーは翌日、看護師からジェフリー少年は奥さんが可愛がっていたと聞く。病室に行くと、ベッドに座って元気よく絵を描いている。少年は淡々と臨死体験をジョーに話す。昨夜はICUにいて、心臓停止状態だったのに、ジョーが来たのを見たと言うのだ。天井から見えたのだと。ジョー・ダロー医師は、私の名前を知っているのかと訊くと、ウィリアムって感じがするな、と言い、ジョーだとは全然知らない。なのに昨日「ジョー!」と言ったのだ。あなたがジョーなの?エミリーさんにあそこで会った、と言う。虹の中。靄の中を、落ちそうになったらエミリーが手を引いてくれて、こうして生き返ったのだと言う。そして、奥さんはあなたに何かを知らせたがっていると言う。こういう事を聞かされて、ジョーはドッキンとするが、少年の父親ポール・リアドン(ケント・フォルコン:
アメリカン・ビューティー (1999) AMERICAN BEAUTY
ソラリス (2002) SOLARIS 』等に出演)は、臨死体験とかいうTVの見すぎだと言って、本気にしない。でも、ジェフリーが描いている絵をよく見てハッとする。昨日の小児病棟の可愛い男の子の部屋にあった f の字のような絵と同じなのだ。

【コーリング 第08段落】  それで、その可愛い子ベン(ジェイコブ・スミス)の病室へジョーは赴く。「エミリーのジョーなの?」と確認し、奥さんはあなたに接触したがっている。あなたは「あそこ」に行くべきだ。救急車で運ばれてきた時、エミリー先生の写真が病院ロビーにあって、その女の人の写真が、そこに行くようにと言っている。夢でも会っている。その女の人は、あなたの顔を僕の心に見せてくれた。(だから、昨日手を振ったのか!) 戻ってこなければならないと言っている。…こういう事を、か弱い寝たままの姿でジョーに語るのだ。この少年患者は二週間前に運び込まれたから、エミリーとは全然面識がない。ベンの病室には所狭しと f の字のような絵が貼られている。ジェフリー少年の方は、妻が知らせようとしている内容までは分からなかった。でも、このベン少年は、はっきりとエミリーがジョーに会って何か伝えたがっていると言っている。

【コーリング 第09段落】  帰宅して、近所の弁護士ミリアムに少年達に聞いた「虹のところでエミリーが僕と会いたがっている」という件を話すが、法律家だけあって、証拠がない話はできないと説得しようとする。でも、このキャシー・ベイツの役はいい役で、しっかりしながらも相手をいたわっている接し方だ。ジョーが頭が変になりかけていると感じ、ビッグ・バードは面倒見ておくから、どこか広い海や湖に行って、病院から暫く遠ざかっているようにアドヴァイスする。

【コーリング 第10段落】  この映画、大雨や強風がいやに多いけど、やはりスリラーだから効果的なのだろう。それにBGMもそれらしく怖い。音楽は
プール (2002) SWIMFAN
タキシード (2002) THE TUXEDO 』 等のジョン・デブニーだ。ジョーは夜、自宅で、妻が最後に送ってきた手紙と写真数枚を取り出して見ている。南米の奇麗な滝が背景に見える所だ。すると、窓の外にトンボが何匹も飛んできて当たっている。外は嵐だ。ビッグ・バードが声を出すので起きてみると、キッチンのドアが開いてバタバタしている。そしてビッグ・バードは気が狂ったように壁や物に当たって飛び、暴れまわって床に落ちた。あッ、エミリー!ジョーは一瞬、妻の姿が見えた。ジョーはまたミリアムに電話して、妻が家の中にいたと話す。オウムが病気になってしまったことも。この映画は主人公ケヴィン・コスナーとキャシー・ベイツくらいしか有名俳優は出ていないので?キャシー・ベイツは何かと頼りにされて登場する。勿論ケヴィン・コスナーは、ずっと出っ放しだ。

【コーリング 第11段落】  病院に行ったジョーに代わって、オウムのビッグ・バードを介抱しに来たミリアムはぞっとする。割れた植木鉢の土にも、窓ガラスにも、あの f のような字が沢山書いてあったのだ!もしジョーが書いたのなら、ジョーは精神?病院に行かなければ、とミリアムは本気で思う。一方、ジョーは病院に戻ると、二人の少年はあの日以来、具合が悪くなっていた。そこで、予ねてから気になっていた、臨死体験でTV等で話題になった修道女に面会に行く。シスター・マデリーン(リンダ・ハント)という小柄な初老の修道女は、ジャーナリストかと思って逃げ腰になるが、妻の事で必死になっていると分かり、話を聞かせてくれた。フラットライナー状態や昏睡状態では、そういう臨死体験がありうるということ。でも、あのトンボみたいな f のようなマークは見たことがないと言う。ジョーはそれ以来、臨死関係の資料や書物、図形やシンボルの本などの調べに明け暮れる。

【コーリング 第12段落】  また臨死患者からジョーを呼ぶ声が聞こえるという出来事が起こる。脳死の男性を、腎臓移植チームが到着するまでジョーはそばで見守っていた。深夜 2 時 28 分のことである。突然モニターが揺れ、脳死の男はエミリーの声で「ジョー、ジョー」と言ったのだ。戦慄のジョー。更に男の喉が動き、何かを言おうとしている。ジョーの白衣を、男の右手が掴んだ! そこに移植チームが入ってきた。ジョーはこの先を知りたかったから、移植チームに抵抗するが、脳死の男は無理やり連れて行かれてしまった。更に、ジョーは警察に留置されてしまう。またミリアムが身元保証人として警察からジョーを出してくれた。「妻」があの男を通して僕に話そうとしている。まだ本気でそんな事を言うジョーに、ミリアムは諦めなさいと言う。一ヶ月間ジャングルを探して、誰も生きていなかったのだから、死んでいると認めなさい、と。だから、クロゼットも片付けて、売り家にして、出ていくように説得する。・・・

▲TOPへ

◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。
 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say !


【コーリング 第13段落】  ジョーはそれに従って、片付け物を始めた。夜、例によって風が強い。トンボの文鎮も紙に包んでダンボール箱にしまった。クロゼットのエミリーの衣装も、ハンガーごと全部出した。その時、ランプの明かりが消える。シーン…。新しい電球を取りに行って戻ると、文鎮はデスクの上に、衣装はクロゼットの中に、戻っていた! ジョーは、確信できた。妻は僕に何か伝えようとしている! そして風にあおられ、海や湖のリゾートのパンフレットの中の一枚「RAFT(いかだ)」というのが床に舞い落ちた。地図を広げてジョーはむさぼりつくように見つめる。すると、 f のマークがあった! それは滝だと分かる。場所はベネズエラ< Venezuela 南米北部の共和国>。妻のバスの転落した地域に近い。

【コーリング 第14段落】  もう迷わず行動に移す。ジョーはベネズエラの辺鄙な空港に来ている。ここからはヴィクター(ジェイコブ・ヴァルガス)という地元のパイロットがセスナでジョーの持っている写真の所まで乗せていく。エミリーと滝の写っている写真を見て、「恋人?」ジョーは「妻…だった人」と答えると、「連れ戻しに行くわけだね」とヴィクター。ムムッ、エミリーは生きているのかも? ヴィクターが説明するには、去年の春に事故があって、赤十字の人達の車が川に落下して、死体は村に流された。奥地に到着すると、今度はスゴイ現地人というか原始人(いかにも映画で大袈裟にしたと思う)二人のジープ。お金を渡して出発。山の奥の奥に車を進めると、事故で流されてきた人達の墓があった。石ころを積んだだけの素朴な墓だ。妻の写真を見せて、どれがこの女性の墓か訊くが、思い当たらないと言う。

【コーリング 第15段落】  暗雲が立ち込め、大雨になりそうだ。雨季らしく、雨になったら山道は危険で走れない。車はすぐ戻る必要がある。しかしジョーは言う事をきかず、墓の向こうの崖から、遥か下の川にジャンプ。その急流には、事故の黄色いバスが半ば沈んだ形で放置されている。ジョーはバスの沈んでいるところまで泳ぎ着き、バスの中に潜り込んでみる。上部だけ空いていて、あとは水だけだ。と、その時、バスは刺激されて流れに押されて動く。するとバスはもっと沈んで、ジョーは機械に足を挟まれて、全身水中で、逃げられなくなってしまった。もがいているジョーの動作が緩慢になる。…同時に少年達の声と顔、 f の形が見えてきて、向こうの闇の中から真ん中が光ってきた(とれ幸のほうのポスターの写真)。エミリーだ。片腕を差し伸べて、ジョーも片腕を差し伸べ、二人は水中で手を握り合う。ディーン・セムラー(
ボーン・コレクター (1999) THE BONE COLLECTOR
トリプルX (2002) XXX 』等)による撮影が巧い。

【コーリング 第16段落】  死んでしまったジョーは、念願の妻と出会うことが出来た。ここであの事故当時の回想シーン。崖から転落したバスの中で、エミリーは即死はしていなかった。バスの外に流れ出て、うつ伏せのまま川岸に流れ着く…。

【コーリング 第17段落】  パイロットのヴィクターが、水中のジョーを救い出した。ジョーは完全には死んでいなかったのだ。まさに臨死 a near-death experience。パイロットは無茶な事をする客に怒っているが、ジョーは更に警告を聞かず、ジャングルを通り抜け、村まで行ってしまう。ここは紛争状態で、許可がなければ立ち入ってはならない所だとパイロットは必死に言うが。未開の原住民達が静かに暮らしている村に、ジョーは一人入っていった。槍の男達に囲まれるが、エミリーの写真を見せてスペイン語で「私の妻」と皆に言う。すると、奥から長老ふうの女性が出てきて話し出す。言葉はパイロットが通訳。「その女性は生きていたが、川に戻した。身体は救えなかったが、魂は救った。」どういうことなのだろう?ジョーは手を引かれて、小屋の中の一番奥の方に案内される…。

【コーリング 第18段落】  そこには、玉のような女の白人の赤ちゃんが笑って寝かされていた! 抱き上げるジョー。涙、涙。その子の足首には<トンボ>の痣があった。エミリーの遺した忘れ形見。美しい滝のしぶきの中で、赤ん坊に頬寄せて抱くジョーに、<虹>がかかる。エミリーは本当に<虹>の所にいた。愛する夫に赤ん坊の存在を伝えようと魂の交信をし続けたのが、夫に無事に届いた。後日、在りし日のエミリーのブロンドでウェイヴィなロングヘアとそっくりの幼女が、ジョーと湖畔で戯れる。もうエミリーは安心して成仏(仏教ならデス)できたのだろう。最後はホッとする感動作品。でも、何度も言いますが、怖かった〜。

以上。
<もっと詳しく>からスペースを含まず8410文字/文責:幸田幸

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      公式サイト(英語版)
       http://www.dragonflymovie.com
      Dream Interpretations
       http://www.bitoffun.com/dream_interpretations.htm

いつも参考にしておりますallcinema ONLINE さんには、2003年02月09日の時点で[ データ ]及び [ 解説 ]は出ていませんので、これをアップしました。Thanks to allcinema ONLINE.
■映画『 コーリング 』の更新記録
2003/02/09新規: ファイル作成
2004/07/11更新: ◆テキスト一部とリンクおよびファイル書式
2004/12/27更新: ◆一部テキスト追記と書式変更
2005/10/06更新: ◆追記
▲TOPへ
幸田 幸
coda_sati@hotmail.com
「映画の森てんこ森」へ 「旅行の森てんこ森」へ
映画解説・レヴュータイトル一覧表
映画の森てんこ森 バナー03

映画の森てんこ森 coda21幸田幸 クレジット バナー01
幸のイタリア各都市情報へ
旅行の森てんこ森 バナー03
136x70
本サイトの作文、データ及び画像などのコンテンツの無断転用はお控え下さい。
貴サイトへの御掲載についてはメールにてお知らせ頂ければ幸いです。
© 2003-2005 Sachi CODA at Eigano-Mori Tenko-Mori, CODA21. All Rights Reserved.