ピアノマン(Piano Man) | |
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ピアノマン(Piano Man)@映画の森てんこ森 | |
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ピアノマン(Piano Man) | |
2005年5月29日日曜日 ![]() |
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【 ピアノマン(Piano Man)って? 】 | |
“ピアノマン”として一躍有名になった謎の人物のことは、イギリスBBCニュース(現地時間2005年5月18日12:47
GMT 13:47 UK)の記事で知った。“Piano Man”と呼ぶらしい。日本でも“ピアノマン”だ。 日本では、“ピアノマン(Piano Man)”のニュースは、確かTV朝日の報道ステーションで放送された。誰が言い出したのか知らないけど、映画『 ラヴェンダーの咲く庭で (2004) LADIES IN LAVENDER 』を引用して紹介されていた。『 ラヴェンダーの咲く庭で 』では、謎の青年はヴァイオリニストでチョッと違うかな。ピアニスト(“ピアノマン”)なら寧ろ、アカデミー賞を受賞作品で俳優ジェフリー・ラッシュが神経衰弱を克服したオーストラリア人ピアニスト、デヴィッド・ヘルフゴットを演じた『 シャイン (1995) SHINE 』の方がしっくりいくかも。 ところでこの“ピアノマン(Piano Man)”については、行方不明人物の探索を行うチャリティ団体「the National Missing Persons Helpline」がウェブサイト上にこの男性の写真を公開して、一般からの情報提供を呼びかけてから多くの情報が寄せられているらしいが、決め手がないらしい。※NMPHへのイギリス国外からの情報提供は、Phone+44 20 8392 4545。 |
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![]() ピアノマン(Piano Man) ピアノマンの画像はAP通信より引用 ![]() ピアノマン(Piano Man)が描いたグランドピアノの絵 |
■ピアノマン(Piano Man)について ※ピアノマンは、先月4月7日、英国南東部シェピー島の海岸のシアネスで、黒いスーツ(タキシードとも)を着てずぶぬれで保護された。 ※ピアノマンは、短い金髪(一部では茶髪)の男性。 ※ピアノマンの年齢は、20代〜30代。 ※ピアノマンの身長は約182cmでイケメン。 ※ピアノマンは、スリムな体型。 ※ピアノマンは、ジリンガムの精神科病棟に収容されたが一言もしゃべらない。 ※ピアノマンは、体力もあり、身体的には健康だが、精神的に不安定である。 ※ピアノマンは、スウェーデンの国旗ととグランドピアノと椅子の詳細な絵を紙に描いた。左イラスト参照。 ※ピアノマンは、チャイコフスキーの「白鳥の湖」からビートルズの「アクロス・ザ・ユニバース」まで、約4時間にわたって見事に弾きこなした。 ※ピアノマンは身元不明のまま。 このピアノマン(Piano Man)の話が「謎のピアノマン」として英国で報道されると、早速欧州各地から500件を超える身元照会の問い合わせがあったらしい。英国BBC放送は、ハリウッドが、この男性をモデルにした映画製作に関心を示しているとも報じている。 |
ピアノマン(Piano Man)の身元照会で、現時点に至るまでに、5月17日にローマの路上でパントマイムをしているポーランド人の大道芸人(33)から、「彼(ピアノマン)はニース出身のフランス人路上ピアニスト、スティーブ・ビラ・マッソン氏」だとか、また別に、イタリアのホテルオーナー・ピンチェッリ氏からの通報から、TV朝日が調査したのか、この謎のピアノマンはドイツ北にあるヴォルフスブルクという町出身のミヒャエル・バルトリンクさんでないかと報道ステーションで報道していたが、結局どれも違った。 このピアノマン(Piano Man)のニュース以外にも、ヤラセや狂言や売名行為だとか色々と憶測が飛び交っている。これほどメディアが活発でインターネットも普及しているのに未だに身元が知れないので、映画『 ラヴェンダーの咲く庭で 』の広告企画だと言われるのもムリはない。最近はただただ広告しても効果がないので、このようなプロモーション方法の一つとして、「事件」や「記事」としてニュース報道で取り上げられることによって人々の注目をひくという「擬似広告」の手法をとっているのではという穿った見方もある。所謂、博報堂の「ライブマーケティング―「見せる」広告から「まきこむ」広告へ」の実例なのかもしれない。でも、もし本人が本当に記憶喪失で、重大な事件に巻き込まれていたのならそんな想像は可愛そうだ。 因みに、映画というと、ピアノに関する映画では、『 戦場のピアニスト (2002) THE PIANIST 』『 海の上のピアニスト (1999) THE LEGEND OF 1900 』『 ピアニスト (2001) LA PIANISTE (原題) / THE PIANO TEACHER (英題) 』『 ピアノ・レッスン (1993) THE PIANO 』と良い映画が多い。 ピアノマン(Piano Man)なら、『 海の上のピアニスト 』で、主人公「ナインティーン・ハンドレッド(1900)」、イタリア語版では「ノヴェチェント」を演じるティム・ロスは、一生を限りのある88鍵と船上の世界に生きた。そしてもう一人のピアノマンは、『 戦場のピアニスト 』で、ウワディスワフ・シュピルマン(エイドリアン・ブロディ)は、戦火の中ユダヤ人迫害の苦境の中生き抜いた。どちらも感動作だった。 ピアノマン(Piano Man)のネット情報で幸いにも、今日の現時点(2005年5月29日)で、<MSN-Mainichi INTERACTIVE 今日の話題(ロンドン共同)>でこれは本物かも?というような記事を読んだ。 この注目のピアノマン(Piano Man)は、かつてチェコのロックバンドでキーボードを担当していたトマス・ストルナドさんではないかという有力情報が寄せられ、保護している病院が本格調査に乗り出すことが5月29日分かったとある。 英大衆日曜紙メール・オン・サンデーなどが伝えたところによると、1980年代にバンドを組んでいたというクラウディアス・クリスピンさん(38)から提供された演奏中の写真がこの男性に極めて似ていることや、バンドに加わる前にクラシック音楽の修業を積んでいたいたことなど、条件が合致する具体的な証言が得られたそうだ。英国に行った理由については「トマスは英国のロックバンドが大好きで、英国に行くことが夢だった」とも。そして「一緒に演奏できたら、楽しかった昔のことを彼も思い出すのではないか」と話しているとも語っているという。 これが本当ならグッドニュースだ。でもこの情報が正しければこの謎のピアノマン(Piano Man)って40歳過ぎていることになるけど?どうなのかなぁ?・・・ ヨーロッパでは、インターネットが一般的でない地域がまだまだある。この謎のピアノマン(Piano Man)は、どこかヨーロッパの発展途上の国の片田舎の、生活が大変でテレビや新聞報道などに興味がなくて見ない地域の出身の青年かも知れない。 兎に角、この謎のピアノマン(Piano Man)には、早く記憶を取り戻すか、身内や友人・知人から身元が分かればいいのにと願っている。そしてピアノマン(Piano Man)はピアノがプロ級の腕前と聞いているので、ピアノを通じて精神的に立派に立ち直って、「ノヴェチェント」より「シュピルマン」のように苦境に負けずにしっかりと逞しく生きてほしいナ。 ▲TOPへ |
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参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集 http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm IMDb allcinema ONLINE Nostalgia.com CinemaClock.com BBC NEWS | England | Worldwide response to 'Piano Man' http://news.bbc.co.uk/1/hi/england/4557619.stm the National Missing Persons Helpline http://www.missingpersons.org/ MSN-Mainichi INTERACTIVE 今日の話題 http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050529k0000e030024000c.html TV朝日「報道ステーション」 |
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Text by Sati |
coda21「映画の森てんこ森」幸田幸。 coda_sati@hotmail.com |
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