ソニー
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 ソニー@映画の森てんこ森
ソニー 画像は「スパイダーマン2」のスチールです。
ソニーのトップ人事
2005年2月3日木曜日 「シャイな幸の独り言」トップへ
 2005年3月7日のソニーの人事について知りえたこととソニーについて勉強したことを僭越にも書く。
 「ソニー」と言っても、ニコラス・ケイジが監督をした映画『 ソニー (2002) SONNY 』ではない。
 私のソニー(SONY)への関心事はソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント(SPE)配給の映画だ。最新のSPE配給映画では、『 クローサー (2004) CLOSER 』 (米国映画)、『 アナコンダ2 (2004) ANACONDAS: THE HUNT FOR THE BLOOD ORCHID 』、『 サスペクト・ゼロ (2004) SUSPECT ZERO 』、『 カンフーハッスル (2004) 功夫 (原題) / KUNG FU HUSTLE (英題) 』などを幸は解説してある。特にSPE作品で高い興行収入を得たのは 『 バイオハザード (2001) RESIDENT EVIL 』『 バイオハザード II アポカリプス (2004) RESIDENT EVIL: APOCALYPSE 』と『 スパイダーマン (2002) SPIDER-MAN 』『 スパイダーマン2 (2002) SPIDER-MAN 2 』などだ。

ソニー(SONY)のトップ人事ニュース】
 <出井、安藤氏退任へ CEOにストリンガー副会長 ソニーは7日、CEOにストリンガー副会長 ソニーは7日、出井伸之会長兼CEO(最高経営責任者)=67=と安藤国威社長(63)が退任し、ハワード・ストリンガー副会長(63)を出井氏の後任の会長に、中鉢良治副社長(57)を安藤氏の後任とする人事を固めた。同日午前に臨時取締役会を開いて内定し、6月の株主総会後の取締役会で正式決定する。ソニーは、デジタル家電への取り組みが遅れたことで、主力のエレクトロニクス部門が不振に陥っており、経営陣を刷新し、本格的に立て直しを図る必要があると判断した。〜MSN-Mainichi INTERACTIVE 企業【上田宏明】>

 TVニュースで、ハワード・ストリンガー Howard Stringer 氏の会見を見たけど、経歴は凄い。そら、そうでしょう。世界のソニー(SONY)のトップになるのだから。何と14人抜きの人事らしい。ハワード・ストリンガー氏は、英オックスフォード大卒。米大手テレビのCBSから1997年米国ソニー社長、1998年同会長兼CEO。1999年ソニー取締役などを経て、2003年4月から副会長。同年11月COO兼務。日本語は喋れない。東京にも住まないらしい。さすが世界のソニー(SONY)。日本が拠点でないのかしら。これってグローバルだよね。

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ソニー(SONY)の歴史】
 世界のソニー(SONY)は、敗戦を迎えた日本の焼け跡の中で、1946年ラジオの修理から身を起した。ソニー(SONY)創業者、井深大氏と盛田昭夫氏は、ソニー(SONY)の前身である東京通信工業(東通工)で、「他人のやらないことをやる」精神で事業を展開していく。テープレコーダー・トランジスタ・ポータブルテレビ・トリニトロン・家庭用VTR、そしてウォークマンと、矢継ぎ早にソニー(SONY)自社の技術開発を成功させる。そしてそれらの製品で「世界中を相手に仕事をする」という夢に向かって販売チャンネルを拡大。欧米を始め世界に進出した。
 ソニー(SONY)の商品開発・技術開発にチャレンジ精神を吹き込んだ井深大、ソニー(SONY)の進路を世界へと舵取りした盛田昭夫、夢の実現と世界を相手にした挑戦でソニー(SONY)を築き上げた岩間和夫、大賀典雄、出井伸之の名だたる経営者とソニー(SONY)の社員には、自由・独創・挑戦・夢、そして自信が溢れていた。

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ソニー(SONY)のデジタル家電の不振】
 ソニー(SONY)の約60年の歩みの中で、家電のハードから映画・音楽・ゲームといったソフト産業、銀行・生保の金融業まで展開して事業を拡大してきたが、2005年1月には三月期の業績見通しを、営業利益(2004年度)1600億円→1100億円に大幅に下降修正している。株価は2000年に15000円を超えていた時をピークに下がり始め今では四分の一まで下がっている。株価の下落の慢性化は、いわば、商品力の低下、新しいアイデアの不足、モチベーションの低下など、嘗てソニー(SONY)が誇った自由闊達な商品開発の気風はどこへやら。ブラウン管時代で王者であったソニー(SONY)は、液晶・プラズマ主流の今ではソニー(SONY)はお呼びでない。薄型テレビの開発の遅れから基幹となる部品を他社から仕入れざるをえない。結果としてコストが上昇し販売力も低下した。また、幸の生まれた頃、1979年ソニー(SONY)が開発したウォークマンで一時代を築いたが、今では2001年アップルのiPod(アイポッド)などのメディアプレイヤーの中ではソニー(SONY)のブランド力は通じない。

 「環境が激変する時代の中でですね、まあエレクトロニクスの業績が、あのー私の立てたティア60の目標に届いていないということが大変残念〜」と仰るソニー会長兼ソニーグループ最高責任者・出井伸之氏は、会見の場でウサギの目のように赤くして話されていた。疲れていらっしゃるのだろうか、でもTV写りの映像的には素敵なオジサマだ。
 「環境の激変」というのは、ソニー(SONY)は「デジタル家電でチャンスを逃した」と解釈するらしいのだ。

 因みに、ソニー(SONY)グループを見ると、家電、コンピューター、生命保険・損害賠償保険(生保)、出版、映画、ゲーム、レコード、銀行・証券、金融業、旅行代理店、不動産、警備・ビル会社、人材派遣、物流関連業と、電話帳の職種案内のように多種多様だ。

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ソニー(SONY)のクローバル化と潔さ】
 今回の人事で、外国人トップはソニー(SONY)の創業以来初めてだ。世界のソニー(SONY)といわれていても、日本の企業は、経営陣が多国籍の欧米から見ると遅れているのかも知れない。ソニー(SONY)は2003年には社長人事などを決める委員の過半数を社外取締役が占める「委員会等設置会社」に移行しており、今回の経営陣の刷新は社外取締役が主導したと見られる。ソニー取締役会議長・中谷巌UFJ総合研究所理事長、ソニー社外取締役・小林陽太郎富士ゼロックス会長、ソニー社外取締役・カルロス・ゴーン日産自動車CEO、ソニー社外取締役・宮内義彦富士ゼロックス会長などがTVの映像に流れていた。米国流の経営手法が日本に広がってきたのかしら。これもグローバル化だよね。

 今回のソニー(SONY)の人事で出井伸之会長は最高顧問、安藤国威は顧問、久多良木健副社長も降格。この変革のグローバル化時代に、自ら構築したシステムの中で自浄作用の働く企業はまだまだ生き残れるパワーがある。新しい経営陣で建て直しを図る世界のソニー(SONY)さん頑張ってください。

 10年に亘りソニー(SONY)を牽引してきた出井氏は、「ソニーの変革する種(タネ)は充分蒔(まか)れてあって、(社員)一人一人の中で変革の芽は育っていると、いうふうに思います。」とも。
 「ちょっぴりさびしい気もしますけれども、まあそれ以上に、それ以上に次世代のページを繰ったということの爽やかさのほうが私は今大きい…」と本音を話した。「大きい…」と仰った声はちょっと心なしか詰まった。語尾にこみ上げてくる彼の感情が幸には読み取れた。本当にソニー(SONY)を愛してきたのだなあ。お茶目な人間味のあるオジサマのように感じた。今こそ私たちの年代のソニー社員の人々は、潔いトップに見習って、滅私奉公するぐらいの創業者精神と愛社精神で、エレクトロニクス・エンタテインメント・テクノロジーにおいて、是非世界のソニー(SONY)の巻き返しを図ってもらいたいものだ。

 あ、他人(ひと)の会社の事より、私にとっての関心事。ソニー(SONY)さん、とにかく良い映画を見せてね。できればもっと仕入れを厳選して、良質な映画を安価に提供してほしいデス。

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参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      「ソニー・グループの新たな経営体制について」
 http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200503/05-014/index.html
 以下は、「Sony Japan<プレスリリース<ソニー・グループの新たな経営体制について」より引用。
(1) 代表執行役 会長 兼 グループCEOにはハワード・ストリンガー(現取締役 執行役 副会長 兼 COO(エンタテインメントビジネスグループ担当)、ソニー・アメリカ会長兼CEO)が就任いたします。ストリンガーは、ニューヨーク、東京の両オフィスを拠点としながら、ソニーのグループ経営全般をグローバルに統括いたします。またエンタテインメントビジネスグループの責任者ならびにソニー・コーポレーション・オブ・アメリカ会長兼CEOの職責も継続いたします。
(2) 代表執行役 社長 兼 エレクトロニクスCEOには中鉢良治(現執行役 副社長 兼COO(マイクロシステムズネットワークカンパニー、イーエムシーエス担当))が就任し、ソニー株式会社社長としての通常業務に加え、特にエレクトロニクス事業全般の総責任者として、同事業分野のさらなる強化に注力いたします。
(3) 代表執行役 副社長 兼 グループCFOには井原勝美(現執行役 副社長 兼 グループCSO&CFO)が就任し、財務関連分野を統括するとともに、ストリンガーならびに中鉢の活動を経営戦略・経営資源配分等の観点から補佐いたします。
Text by Sati
coda21「映画の森てんこ森」幸田幸。
coda_sati@hotmail.com
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