ドッグ・デイズ
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ドッグ・デイズ (2001)
DOG DAYS
 映画『 ドッグ・デイズ (2001) DOG DAYS 』を紹介します。

 映画『 ドッグ・デイズ DOG DAYS 』を以下に目次的に紹介する。
■映画『 ドッグ・デイズ DOG DAYS 』のポスター、予告編および映画データ
■映画『 ドッグ・デイズ DOG DAYS 』の解説
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 ドッグ・デイズ DOG DAYS 』の主なスタッフ
■映画『 ドッグ・デイズ DOG DAYS 』のあらすじ
■映画『 ドッグ・デイズ DOG DAYS 』の受賞
■映画『 ドッグ・デイズ DOG DAYS 』のトリビア
■映画『 ドッグ・デイズ DOG DAYS 』のスタッフとキャスト
■映画『 ドッグ・デイズ DOG DAYS 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 ドッグ・デイズ 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 ドッグ・デイズ (2001) DOG DAYS 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 ドッグ・デイズ DOG DAYS 』の更新記録

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幸の観たい度: 8つ星 
■映画『 ドッグ・デイズ DOG DAYS 』のポスター、予告編および映画データ
ドッグ・デイズ
ドッグ・デイズ
ポスターはrottentomatoes.com/
より用させて頂きました。

Links:  Official Web Site
Trailers:

Real Video: [Go!]

上映時間 Runtime: 2:01
製作国 Country: オーストリア Austria
製作会社
Production Company:
Philippe Bober
Helmut Grasser
全米配給会社 Distributer: Leisure Time Features
全米初公開 Release Date: 2003/08/22 (limited)
日本初公開 R. D. in Japan: 2006/05/06 予定
日本公開情報 : ダゲレオ出版
ジャンル Genre: ドラマ Drama
MPAA Rating 指定: Australia:MA / USA:R (cut) / Australia:R / Canada:R / Finland:K-18 / France:-16 / Germany:16 / Hong Kong:III / Netherlands:16 / Norway:18 / Sweden:15 / Switzerland:16 / UK:18 / USA:Unrated / Italy:VM18
日本語公式サイト
http://www.imageforum.co.jp/dogdays/
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 ドッグ・デイズ (2001) DOG DAYS 』の解説

 『 ドッグ・デイズ Dog Days 』は「盛夏(期)」という意味のオーストリア映画だ。『 ドッグ・デイズ 』のドイツ語の原題は『 Hundstage 』、イタリアでは『 Canicola 』と呼ばれる。
 『 ドッグ・デイズ 』には一種のサバービア映画(米国でなくてオーストリアの)で、様々な種類の人達が交差して登場する。売春婦の‘ひも’に束縛されている女教師、しつこいヒッチハイカー、逃亡中のワケアリ私立探偵、深刻な結婚問題を抱える夫婦、それに、妻が性的な楽しみを求めてずっと以前に亡くなったという老人。こういう『 ドッグ・デイズ 』のキャラ達がウィーンで交錯しながらそれぞれの盛夏を過ごす。『 ドッグ・デイズ 』はだからちょっと風変わりな映画なので、欧米では賛否両論のようだ。

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■映画『 ドッグ・デイズ (2001) DOG DAYS 』の主なスタッフ

○『 ドッグ・デイズ 』の監督・脚本: ウルリヒ・ザイドル
『 ドッグ・デイズ 』はオーストリア映画なので、知っているスタッフは少なかった。

○『 ドッグ・デイズ 』の美術: アンドレアス・ドンハウザーとレナーテ・マルティン
アナトミー2 (2003) ANATOMIE 2 (原題) / ANATOMY 2 (英題) 』の第1弾『 Anatomie (2000)  』

○『 ドッグ・デイズ 』の音響: カルステン・リヒター
アメリカ,家族のいる風景 (2005) DON'T COME KNOCKING
ヒトラー 最期の12日間 (2004) DER UNTERGANG (原題) / THE DOWNFALL (英題)
らくだの涙 (2003) DIE GESCHICHTE VOM WEINENDEN KAMEL (独題) / THE STORY OF THE WEEPING CAMEL (英題)

○『 ドッグ・デイズ 』の配役: マルクス・シュラインツァー
ピアニスト (2001) LA PIANISTE (原題) / THE PIANO TEACHER (英題)

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■映画『 ドッグ・デイズ (2001) DOG DAYS 』のあらすじ
※本作『 ドッグ・デイズ 』のあらすじは、日本公開前に幸田幸が書いたものです。作成現時点で出来るだけ正確な情報を心掛けていますが、データや内容に誤りや適切でない表現があるかもしれません。どうか宜しくご了解いただきお読みくださいますようお願いいたします。本コンテンツの複写や転用等はお控えください。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。映画会社や配給会社や宣伝担当会社からの情報提供はこちらをお読みください。
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 さて、映画『 ドッグ・デイズ 』のストーリー。
 舞台はウィーン郊外、オートバーンと街路とスーパーマーケットと新興住宅街に挟まれる地域だ。ドッグ・デイズ(=盛夏)の週末、六つの物語が交錯し、幻滅と孤独と挫折の世界を明かしていく。昼間は怠惰で憂鬱に日光浴をしていた者たちは、夜ともなると、お酒にセックスに歌にと、激情と生々しい感情をもろに表に出す。ドッグ・デイズ(=盛夏)の苛酷な暑さも何のその、精神的緊張は走り、平静な気分は爆発する。ドッグ・デイズ(=盛夏)は最も傷つきやすく最も私事が明るみに出やすい時季なのである。それは人間としての恐怖と美でもある。

 ヒッチハイカーのアナまたはアンナ(マリア・ホーフステッター)は、スーパーマーケットの駐車場で過ごし、見知らぬ人達に近づく。アナはドイツのコマーシャルソングのジングルを歌って人々を狂わせたり、オーストリアのポップ文化のトップ10を発表したりして、あてもなく一日中ヒッチハイクしている。彼女は気がふれているのかも。

 フルビィ氏(アルフレート・ムルヴァ)はセキュリティシステムのセールスマンで、大汗かきだ。車を運転しては 一軒一軒訪問販売していく。強盗の危険性を説明して警備システムを売ろうとしていると、車を傷つける一連の事件の犯人を捕らえてくれと頼まれた。アルバイトの私立探偵となったフルビィ氏は被害者を探し、アナを見つける。

 クラウディア(フランツィスカ・ヴァイス)は若くて脆い女性。かつて美人コンテストに優勝したこともある美人だ。恋人のマリオ(ルネ・ヴァンコ)はアナを愛しスピードの出る車も大好きなセクシーな男性。ある夜、クラウディアとマリオは一緒にディスコに出かけたはいいが、彼の嫉妬と暴力という痛い結果に終わった。翌日も同様なことが起こる。初めは優しいのに後で暴れるのだ。

 ギリシャ人の元夫(ヴィクトール・ラートボーン)と元妻(クラウディア・マルティーニ)は離婚したにも拘わらず、今でも同居している。二人のどちらも、相手が出て行くのを待っているという状態だ。そうしているうちに、二人は並んで離れて暮らすことになった。でもお互い喋ることはない。娘が死んだことが二人のトラウマとなっていて、その為、元妻は男狂いしている。元妻の恋人(クリスティアン・バコンニ)の一人が出現すると、衝突が生じる。

 老人のヴァルター氏(エーリヒ・フィンシェス)は愛犬を可愛がり、自分自身はコントロールマニアだ。買う食料雑貨の重さをコントロールし、家政婦(ゲルティ・レーナー)をコントロールし、身の回りの雑音の程度までコントロールする。結婚の50周年つまり金婚式の特別な祝いを計画しているヴァルター氏であるが、その妻はもう生きていない。金婚式を一緒に祝うのは、妻ではない女性となのだ。

 中年の女性教師(クリスティーネ・イルク)は綺麗にお化粧して、余分な体毛を剃って、カッコづけている。彼女には、二十歳も年下の愛人ヴィケール(ヴィクトール・ヘンネマン)がいるのだ。ある晩、ヴィケールが彼女の家を訪問したとき、思いがけなくラッキー(ゲオルク・フリードリヒ)という友人を連れてきた。その晩は大いに盛り上がる。ゲームをたくさんして、歌ったりお酒を飲んだり、セックスに興じたり。でも、やりすぎだし暴力沙汰だった。翌朝、愛人ヴィケールのその友人は後悔する。屈辱を与えられた女性教師への復讐をする心づもりとなる。

 こういうウィーンのサバービアを舞台に真夏に六つの物語が交錯する『 ドッグ・デイズ 』で、そのうち三つの物語は女性の登場人物の堕落の内容だ。二つの物語は男性キャラの性的屈辱が絡む。一人のキャラは、乱交パーティで紹介される。『 ドッグ・デイズ 』では、登場人物は皆、大汗をかく。そして観客も、ラストではシャワーを浴びたくなるそうだ。暑さのためでなくて・・・。ザイドル監督の『 ドッグ・デイズ 』のテーマは、暑さと湿気とコンクリートとアスファルトが人々を最悪にしてしまうということだそうだ。

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■映画『 ドッグ・デイズ (2001) DOG DAYS 』の受賞

◎『 ドッグ・デイズ 』は、ノルウェー Norway のベルゲン国際映画祭 2002 Bergen International Film Festival で、ウルリヒ・ザイドル監督が審査員大賞 Jury Award に輝いた。
 この時、
ボウリング・フォー・コロンバイン (2002) BOWLING FOR COLUMBINE 』は観客賞を獲得。

◎『 ドッグ・デイズ 』は、スロバキア Slovak Republic のブラチスラバ国際映画祭 2001 Bratislava International Film で、ウルリヒ・ザイドル監督が国際映画批評家連盟賞 FIPRESCI Prize 、及び特別審査員賞 Special Jury Prize に輝いた。

◎『 ドッグ・デイズ 』は、ポルトガル Portugal のポルト国際映画祭 2002 Fantasporto で、ウルリヒ・ザイドル監督が監督週間特別審査員賞 Directors' Week Special Jury Award に輝いた。
 この時、
ヴィドック (2001) VIDOCQ 』が複数受賞した。

◎『 ドッグ・デイズ 』は、スペインのヒホン国際映画祭 2001 Gijón International Film Festival で、ウルリヒ・ザイドル監督がグランプリ・オーストリア最優秀作品賞 Grand Prix Asturias Best Feature 、及び、マリア・ホーフステッターが特別審査員賞 Special Jury Award に輝いた。

◎『 ドッグ・デイズ 』は、イタリア Italy のヴェネチア国際映画祭 2001 Venice Film Festival で、ウルリヒ・ザイドル監督が審査員大賞 Grand Special Jury Prize に輝いた。

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■映画『 ドッグ・デイズ (2001) DOG DAYS 』のトリビア

【ドッグ・デイズのトリビア その1】  『 ドッグ・デイズ 』のロケーションは全て、ウィーン Vienna, Austria で行われた。

【ドッグ・デイズのトリビア その2】  『 ドッグ・デイズ 』は純粋にオーストリアが製作国だが、「映画の森てんこ森」でオーストリアに多少とも関係あるのはこういう映画だ:

隠された記憶 (2005) CACHE (原題) / HIDDEN (英題)
戦場のアリア (2005) JOYEUX NOEL (原題) / MERRY CHRISTMAS (英題)
タイフーン TYPHOON (2005) THE TYPHOON
ベルリン、僕らの革命 (2004) DIE FETTEN JAHRE SIND VORBEI (独題) / THE EDUKATORS (欧米題) 』
アンナとロッテ (2002) DE TWEELING (原題) / TWIN SISTERS (英題)
コンフェッション (2002) CONFESSIONS OF A DANGEROUS MIND
マリー・アントワネットの首飾り (2001) THE AFFAIR OF THE NECKLACE
ホテル・ニューハンプシャー (1984) THE HOTEL NEW HAMPSHIRE
サウンド・オブ・ミュージック (1964) THE SOUND OF MUSIC
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【『 ドッグ・デイズ 』のスタッフとキャスト】
監督: ウルリヒ・ザイドル Ulrich Seidl (Directed by)
製作: フィリップ・ボベール Philippe Bober (producer)
    ヘルムート・グラッサー Helmut Grasser (producer)
脚本: ヴェロニカ・フランツ Veronika Franz (Writing credits)
    ウルリヒ・ザイドル Ulrich Seidl (Writing credits)
撮影: ヴォルフガング・ターラー Wolfgang Thaler (Cinematography by)
編集: クリストフ・シェルテンライプ Christof Schertenleib (Film Editing by)
    アンドレア・ヴァーグナー Andrea Wagner (Film Editing by)
美術: アンドレアス・ドンハウザー Andreas Donhauser (Production Design by)
    レナーテ・マルティン Renate Martin (Production Design by)
衣装: ザビーネ・フォルツ Sabine Volz (Costume Design by)
音響: カルステン・リヒター Karsten Richter (Sound by)
配役: マルクス・シュラインツァー Markus Schleinzer (Casting by)

出演: マリア・ホーフステッター Maria Hofstätter as The hitchhiker ヒッチハイカーのアナ
    アルフレート・ムルヴァ Alfred Mrva as Security Guard 警備セールスのフルビィ氏
    エーリヒ・フィンシェス Erich Finsches as Old Man 老人ヴァルター氏
    ゲルティ・レーナー Gerti Lehner as Housekeeper 家政婦
    フランツィスカ・ヴァイス Franziska Weiss as Young Girl 若い女性クラウディア
    ルネ・ヴァンコ Rene Wanko as Friend 友人マリオ
    クラウディア・マルティーニ Claudia Martini as The Ex-Wife 元妻
    ヴィクトール・ラートボーン Victor Rathbone as The Ex-Husband 元夫
    クリスティアン・バコンニ Christian Bakonyi as Masseur 元妻の愛人のマッサージ師
    クリスティーネ・イルク Christine Jirku as Teacher 女教師
    ヴィクトール・ヘンネマン Viktor Hennemann as The Lover 愛人ヴィケール
    ゲオルク・フリードリヒ Georg Friedrich as The Lover's Friend 愛人の友人ラッキー

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<もっと詳しく>

ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。

 映画『 ドッグ・デイズ (2001) DOG DAYS 』の「テキストによる未公開映画の再現」レヴューは、現在まだ書けておりません・・・。

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      eye WEEKLY [Jason Anderson]
       http://www.eye.net/eye/issue/issue_02.14.02/film/dogdays.html
      Jam! Movies
       http://jam.canoe.ca/Movies/Reviews/D/Dog_Days/2002/02/15/752731.html
      Leisure Time Features
       http://www.leisurefeat.com/dogdays.htm
      www.sansebastianfestival.com
       http://sansebastian.mister-i.com/pelien.jsp?id=520458
■映画『 ドッグ・デイズ 』の更新記録
2006/04/19新規: ファイル作成
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幸田 幸
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