| ヴィドック | |||
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| VIDOCQ | |||
| 映画『 ヴィドック (2001) VIDOCQ 』をレヴュー紹介します。 映画『 ヴィドック (2001) VIDOCQ 』を以下に目次別に紹介する。 ■映画『 ヴィドック (2001) VIDOCQ 』の解説及びポスター、予告編 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。 ■映画『 ヴィドック (2001) VIDOCQ 』の映画データ ■映画『 ヴィドック (2001) VIDOCQ 』の主なスタッフとキャスト ■映画『 ヴィドック (2001) VIDOCQ 』のスタッフとキャスト ■映画『 ヴィドック (2001) VIDOCQ 』の<もっと詳しく> <もっと詳しく>は映画『 ヴィドック 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタばれ)です。※ご注意:映画『 ヴィドック (2001) VIDOCQ 』の内容やネタばれがお好みでない方は読まないで下さい。 ■映画『 ヴィドック (2001) VIDOCQ 』の結末 ■映画『 ヴィドック (2001) VIDOCQ 』の更新記録 >>「映画解説・レヴュータイトル一覧表」へ(画面の切り替え) |
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| 幸の鑑賞評価: 8つ星 |
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| ■映画『 ヴィドック (2001) VIDOCQ 』の解説及びポスター、予告編 | |||
ヴィドック![]()
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■映画『 ヴィドック (2001) VIDOCQ 』の解説 映画『 ヴィドック (2001) VIDOCQ 』は、フランスのデジタル映像のパイオニアであるピトフ(本名ジャン=クリストフ・コマー)による初の長編監督作品。『 ヴィドック 』の、 19 世紀のパリを 24pHD というデジタル技術で撮影した映像は美しく、物語をよりファンタジックでミステリアスなものにしている。『 クリムゾン・リバー (2000) THE CRIMSON RIVERS / LES RIVIERES POURPRES 』の原作者ジャン=クリストフ・グランジェがピトフとともに『 ヴィドック 』脚本を手がけている。 『 ヴィドック 』では、フランスの伝説の私立探偵ヴィドック(ジェラール・ドパルデュー)がある事件を追っている途中に謎の仮面の怪人と戦って死んだ。事件の真相を、ヴィドックの伝記作家を名乗る青年エチエンヌ・ポワッセ(ギョーム・カネ)が探っているのだが…。 ヴィドックの恋人プレア役のイネス・サストーレはめちゃキレイ。エリート主催のスーパー・モデルコンテスト優勝、ソルボンヌ大学卒(現代文学専攻)という才色兼備な経歴にもウットリ。彼女のエキゾチックな美しさが映画『 ヴィドック 』に花を添えておりました。 |
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| ●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。 Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com. Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc. |
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| ■映画『 ヴィドック (2001) VIDOCQ 』の映画データ | |||
| 上映時間:98分 製作国:フランス 公開情報:アスミック・エース フランス初公開年月:2001年9月19日 日本初公開年月:2002年1月12日 ジャンル:ミステリー/ファンタジー |
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| ■映画『 ヴィドック (2001) VIDOCQ 』の主なスタッフとキャスト | |||
| ○『 ヴィドック 』の脚本: ジャン=クリストフ・グランジェ 『 クリムゾン・リバー (2000) THE CRIMSON RIVERS / LES RIVIERES POURPRES 』 『 クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち (2004) CRIMSON RIVERS 2: ANGELS OF THE APOCALYPSE 』 ○『 ヴィドック 』の音楽: ブリュノ・クーレ 『 クリムゾン・リバー (2000) THE CRIMSON RIVERS / LES RIVIERES POURPRES 』 『 コーラス (2004) LES CHORISTES / CHORISTS 』 『 スパイ・バウンド (2004) AGENTS SECRETS (原題) / SECRET AGENTS / SPY BOUND 』 ○『 ヴィドック 』の撮影: ジャン=ピエール・ソーヴェール 『 TAXi (1997) TAXI 』 『 犯罪の風景 (2000) SCENE DE CRIMES (原題) / CRIME SCENES (英題) 』 『 スパイ・バウンド (2004) AGENTS SECRETS (原題) / SECRET AGENTS / SPY BOUND 』 ●ジェラール・ドパルデュー as ヴィドック 『 カミーユ・クローデル (1988) CAMILLE CLAUDEL 』 『 1492・コロンブス (1992) 1492 CONQUEST OF PARADISE 』 『 仮面の男 (1998) THE MAN IN THE IRON MASK 』 『 微笑みに出逢う街角 (2002) BETWEEN STRANGERS 』 『 シティ・オブ・ゴースト (2002) CITY OF GHOSTS 』 『 ブランシュ (2002) BLANCHE 』 『 ボン・ヴォヤージュ (2003) BON VOYAGE 』 『 恍惚 (2003) NATHALIE... 』 『 ルビー&カンタン (2003) TAIS-TOI! (原題) / RUBY & QUENTIN (英題) 』 『 パリ警視庁:オルフェーヴル河岸36番 (仮題) (2004) 36 QUAI DES ORFEVRES 』等 |
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| 【『 ヴィドック 』のスタッフとキャスト】 | |||
| 監督: ピトフ Pitof 製作: ドミニク・ファルジア Dominique Farrugia 製作総指揮: オリヴィエ・グラニエ Olivier Granier 脚本: ジャン=クリストフ・グランジェ Jean-Christophe Grange ピトフ Pitof 撮影: ジャン=ピエール・ソーヴェール Jean-Pierre Sauvaire ジャン=クロード・ティボー Jean-Claude Thibault 音楽: ブリュノ・クーレ Bruno Coulais キャラクターデザイン: マルク・キャロ Marc Caro 出演: ジェラール・ドパルデュー Gerard Depardieu ヴィドック ギョーム・カネ Guillaume Canet エチエンヌ・ポワッセ イネス・サストーレ Ines Sastre プレア アンドレ・デュソリエ Andre Dussolier ロートレンヌ エディット・スコブ Edith Scob 娼館の女将シルヴィア ムサ・マースクリ Moussa Maaskri ニミエ フランソワ・シャト Francois Chattot フロワサール ジャン=ピエール・ゴズ Jean-Pierre Gos トゼ イザベル・ルノー Isabelle Renauld マリーヌ・ラフィット ジル・アルボナ Gilles Arbona ラフィット ▲TOPへ |
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| <もっと詳しく> | |||
ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。 |
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| ■映画『 ヴィドック 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー 【ヴィドック 第01段落】 1830 年、パリ。ガラス職人たちが労働する中、迷路のようなガラス工房を大男が急いで歩いている。炎の燃え盛る部屋で、黒いマントに仮面をつけた怪人とその大男は戦う。その怪人はやけに強く、大男は炎の吹き出る穴に落ちる。なんとか穴の縁を掴んでぶらさがり、落下を防いだ大男だったが、生殺与奪の権は仮面の怪人が握っている。大男は仮面の怪人に「死ぬ前に見せてくれ。お前の素顔を」と頼む。怪人は仮面をとって素顔を見せるが、もちろん観客には見えない。大男は怪人の顔を見ると、縁から手をはなし炎の穴に消えてしまった。 【ヴィドック 第02段落】 ヴィドック(ジェラール・ドパルデュー)が死んだ。パリ中にその知らせが響き渡る。仮面の怪人と戦い、炎の穴に落ちた大男は、有名な私立探偵のフランソワ・ヴィドック( Vidocq, Eugene Francois )( 1775 - 1857 )だった。日本ではあまり知られていないが、このヴィドックなる人物は欧米ではテレビシリーズやコミックにも登場するほどの有名人なのだそうだ。 【ヴィドック 第03段落】 ほんの少しヴィドックの経歴について書いてみる。獄中経験のある彼だが、 1809 年に警察のスパイとしてパリの安全警察の活動に加わる。彼は捜査局の班長となるが、同僚からの反目に遭い、 1832 年、彼は罪の隠匿を図ったために免職となる。 1933 年、史上初の私立探偵事務所のようなものを開設する。 【ヴィドック 第04段落】 物凄い波乱万丈。そんな彼の人生は推理小説や文学にも影響を与える。エミール・ガボリオ著の世界最初の刑事探偵「ルコック探偵」や、ヴィクトル・ユーゴー著「レ・ミゼラブル」のジャン・バルジャン等は、ヴィドックがモデルとなっているらしい。ヴィドック本人の書いた回想録もあるのだが、人の想像力を刺激する彼ヴィドックの活動は、どこまでが本当なのだかよくわからない。そこがまた彼ヴィドックの魅力みたい。 【ヴィドック 第05段落】 この映画『 ヴィドック 』の中でも、ヴィドックは変装の名人(探偵事務所の仕掛け扉の中にある変装用衣裳室がある)で、科学にも精通し(怪しげな実験室も装備)、海千山千だけれども、人々から愛されている存在でもあるという、ヴィドックの不思議なキャラクターに、とてもワクワクした。そんな存在感のあるヴィドック役にフランス映画界の重鎮ジェラール・ドパルデューはまさにピッタリ。 【ヴィドック 第06段落】 「仮面の男」(アメリカ映画)と「宮廷料理人ヴァテール」(フランス/イギリス映画)は、太陽王ルイ十四世の時代を描いているフランスが舞台の映画なのに英語が話されていてガッカリした。フランス語はわからないけども、フランスが舞台ならフランス語を使って欲しい。『 ショコラ (2000) CHOCOLAT 』(アメリカ映画)もフランス語を使っていたら、もっと雰囲気があったのになぁと思う。『 ヴィドック 』ではフランスを代表する俳優ジェラール・ドパルデューがちゃんとフランス語をしゃべっていて、違和感なく映画の世界に入り込むことが出来て良かったワ。 【ヴィドック 第07段落】 ヴィドックの相棒ニミエ(ムサ・マースクリ:『 トゥー・ブラザーズ (2004) TWO BROTHERS 』)は、ヴィドックの突然の死にショックを受け、探偵社で酒を飲んでいた。そんな失意のニミエを、ヴィドックの伝記作家だという若い男エチエンヌ・ポワッセ(ギョーム・カネ:『 世界でいちばん不運で幸せな私 (2003) JEUX D'ENFANTS (原題) / LOVE ME IF YOU DARE (英題) 』)が訪ねる。ポワッセは、本の完成のため、ヴィドックについて話して欲しいとニミエに頼む。ヴィドックを殺害した犯人を突き止め、そのことを本に書く事で、ヴィドックの恨みを晴らせるというポワッセに、ニミエは一週間前に起こった落雷事件について話し始めた。 【ヴィドック 第08段落】 ニミエの話 同じ日、別々の場所にいた武器商人のベルモンと化学者のヴェラルディが、落雷にあたって焼け死んだ。二人の死の偶然の一致を不自然に思った警視総監のロートレンヌ(アンドレ・デュソリエ: 『 ピエロの赤い鼻 (2003) EFFROYABLES JARDINS (原題) / STRANGE GARDENS (英題) 』 『 ロング・エンゲージメント (2004) UN LONG DIMANCHE DE FIANCAILLES (原題) / A VERY LONG ENGAGEMENT (英題) 』)は、この事件の捜査をヴィドックに依頼した。まずヴィドックとニミエは、もとは教会だったベルモンの武器弾薬の鋳造所を訪れた。そこで二人はベルモンが自分自身にしか興味のない男であったことと、服についた火薬が引火して体が燃えてしまう事故がよくあることを知る。ベルモンが落雷に当たったのは、服についた火薬のせいだと気付いたヴィドックとニミエは、洗濯人たちのところへ行く。二人はベルモンの服の担当であるダンカンという黒人の男から、ベルモンとヴェラルディの上着にブラシをかけるなとお金の入った血文字の手紙を受け取ったことを聞き出す。やはり二人の事件は念入りに仕組まれた罠だったのだ。しかし、服についた火薬だけでは、人間を標的にして稲妻を落とすのは難しい。落雷を当てるには、標的の人間は金属を身につけていなければならない。ヴィドックは遺留品の帽子の中に、中国の猿の悪魔を象った金属の髪飾りを見つけた。 「二人で調べれば死なせずに済んだ。俺のせいだ。」と言って、酔っ払ったニミエはデスクにうつ伏して寝込んでしまう。 【ヴィドック 第09段落】 青年伝記作家ポワッセは怪しい陰謀が渦巻くこの事件とヴィドックとの関わりについて知る人々を訪ね歩く。 【ヴィドック 第10段落】 プレア(イネス・サストーレ)の話 クメール族の民族衣装を着て東洋人を装っている踊り子のプレアが例の髪飾りの所有者だ。美しい彼女はヴィドックの恋人である。髪飾りを帽子に仕込むようにと、美しい文字で書かれた手紙が彼女に届いた。ダンカンの時と同様、お金が入っていた。彼女からアンバリッド(廃兵院)の医師ラフィット(ジル・アルボナ)の帽子にも髪飾りを仕込んだことを聞き出したヴィドックは、すぐに馬車に乗り込んだ。この空模様なら、今日も落雷が起きる。アンバリッドの広場を歩くラフィットの帽子を背後からヴィドックが奪ってほうり投げると、なんと帽子に稲妻が落ちる。しかし、間一髪を逃れたはずのラフィットは、ショックのあまり心臓発作によりその場で死んでしまう。ヴィドックが屋根を見ると、仮面をつけた黒いマントの怪人がいた。ヴィドックは屋根裏へと向かった。怪人はマントの中から鳩を何百羽と飛ばしてヴィドックを威嚇する。怪人と戦おうとするヴィドックだが、敵は物凄く身軽で全く歯が立たない。怪人はマントをはためかせて高いところから飛び降りても全く平気で、スタスタと歩み去ってしまった。ヴィドックはこの一連の事件が政治でも武器でもない根深い恨みや復讐に起因していると感じるのだった。プレアはヴィドックに事件の被害者であるベルモンとヴェラルディとラフィットは変人だが罪のない人たちだったと話す。彼ら三人はたくさんの蝋燭を円形に並べて灯した美しい広間の中心で背中あわせに座り、儀式めいた雰囲気の中でプレアに化粧を施してもらうことに喜びを感じた。しかし、自分の顔や体を愛していた彼らは、プレアの体には触れなかった。 プレアは呟く。「ヴィドックが死んだのは私のせい。私を守るため、一人で動いたからなの。」 【ヴィドック 第11段落】 タンプル地区の犯罪大通りに、三人の被害者の変態趣味についてヴィドックが調べたことの手がかりがあるとプレアから聞いたポワッセは、怪しげなその地区にある娼館を訪ねた。ポワッセは、そこの女将シルヴィア(エディット・スコブ: 『 列車に乗った男 (2002) L' HOMME DU TRAIN (原題) / THE MAN ON THE TRAIN (英題) 』 『 ボン・ヴォヤージュ (2003) BON VOYAGE 』)から話を聞く。 【ヴィドック 第12段落】 シルヴィアの話 シルヴィアの店では三人の被害者達が望む商品を取り扱ってはいない。彼らが望んでいたのは処女で、しかも心の純潔も必要としていた。貧しい家からお金で次々と少女達を買い取った三人は、なんと彼女達を殺していたらしいのだ。シルヴィアは詳しいことは新聞社のフロワサール(フランソワ・シャト: 『 リトル・トム (2001) LE PETIT POUCET (原題) / TOM THUMB (英題) 』 『 イザベル・アジャーニの惑い (2002) ADOLPHE 』)に聞けとポワッセに伝える。 【ヴィドック 第13段落】 フロワサールの話 フロワサールは事件について細かく調べ上げているようだ。色々な目撃証言を得ている。彼の調査の結果、三人の変態たちを操っていた奴がいることがわかっている。ヴィドックもフロワサールと同じその男を追っていた。ガラス工房のガラス吹きの男がキーパーソンだ。また、フロワサール自身も証人だった。彼は三人の変態が少女達をアヘン中毒にしている現場を目撃したらしい。フロワサールはポワッセに、アヘン窟にいるラフィット夫人(イザベル・ルノー:『 イブラヒムおじさんとコーランの花たち (2003) MONSIEUR IBRAHIM ET LES FLEURS DU CORAN 』)に話を聞くように言う。 【ヴィドック 第14段落】 マリーヌ・ラフィットの話 ヴィドックが死んだのは自分が怪物について彼に話したからだと、ラフィット夫人も自分を責めた。すべては自惚れ屋で老化を憎んでいた夫ラフィットの妄想から始まった。同じように老いを受け入れられないベルモンとヴェラルディと一緒に、ラフィットは若さを取り戻す薬を開発しようとしていた。ある日、夫をつけたラフィット婦人は、夫たち三人が仮面をつけた男と取引したのを目撃する。怪しく現われた仮面の男は、自分が永遠の若さを得ることのできる薬を提供する代わりに、三人にその薬の原材料となる処女を集めるようにと提案した。三人の男達は快諾し、何週間もかけて若い娘たちを集めた。しかし、ラフィットは耐えられなくなり、妻に告白して少女達を集めるのを止めた。その結果、その仮面の男に殺された。仮面の男の正体は、タンプル地区をさまよう錬金術師だ。その男の仮面である鏡に自分の顔が映ったら一巻の終わり、自分は死んでしまう。その鏡には犠牲者の最期の顔が映るのだ。 【ヴィドック 第15段落】 フロワサールとラフィット夫人はポワッセに事件について語った後、何者かに鋭いナイフで首を切られて殺された。警察のほうでも事件について追っていた。ロートレンヌの部下トゼ(ジャン=ピエール・ゴズ:『 1492・コロンブス (1992) 1492 CONQUEST OF PARADISE 』)も事件を調べている内に、その仮面に顔が映ったものは命を落とすというタンプル地区の古くからの言い伝えである、殺し屋で科学者の錬金術師がこの事件に関わっていると感じるようになった。 【ヴィドック 第16段落】 ヴィドックの探偵社にやってきたポワッセは、事件についての調査録を探し出そうとしていた。お目当ての調査録を手に入れたとき、ロートレンヌがトゼたち警官を率いてやってきた。ロートレンヌは怪しいポワッセの逮捕を命じる。7月革命の勃発で、事件のことはどうでもよくなっていたロートレンヌは、錬金術師の正体をヴィドックにしようとしていた。ヴィドック自身が自分の死を演出したと言うのだ。ポワッセは反論するが勿論聞き入れられない。何とか警察の手を抜けたポワッセは、蜂起する市民達の中を逃げる。セーヌ川にかかる橋の下、調査録を読むポワッセ。 【ヴィドック 第17段落】 ヴィドックの調査録 ヴィドックは娘たちを運んでいた馬車の馬が、怪人の屋敷までの道筋を覚えていると考えた。馬車に乗ったヴィドックは怪人の根城を突き止める。ヴィドックは城から逃げ出そうとしていた少女を発見する。全裸の少女は砂まみれで、ショックのあまり口も聞けない。ヴィドックは質問しようとするが、少女は夜の街に駆け出していった。ヴィドックは城の中に足を踏み入れる。陰惨な雰囲気の地下を歩くヴィドックは、少女達のうかばれない霊を感じるのだった。そして、変なミイラが祭られている部屋に、巨大な実験装置を見つける。これが例の薬を作り出す装置なのだろう。物凄い匂いがする。階段を上がって行くと、天井から人の皮膚らしきものが何枚も吊られ、その間に皮をはがれた少女が逆さに吊るされているが見える。その悲惨さに驚くヴィドックを仮面の怪人が襲う。ヴィドックは怪人と戦うが、やはり相手は強すぎる。ヴィドックの顔が仮面の鏡に映る。しかし、ヴィドックは間一髪のところで仮面を割り、怪人は逃げ去る。ヴィドックは仮面の破片を研究し、怪人の謎を解き明かした。仮面の鏡はいわば生命体でエネルギーを吸収するポンプの役割を果たすものだ。怪人は犠牲者の魂を仮面を通して奪い取る事で若さを維持していた。そしてその鏡は処女の血で作られる。怪人は自分でその仮面を作ることが出来ない。共犯者はガラス工房の職人だ。 【ヴィドック 第18段落】 調査録を読み終えたポワッセのもとに、ニミエが現われた。ポワッセとは別に調査を続けていたニミエも、ガラス吹きの職人が事件の鍵を握っていることを突き止めていた。ニミエは怪人の共犯者であるガラス吹きを引き渡すようにガラス工房の職人を脅してきたそうだ。ポワッセ、ニミエ、プレアはガラス工房を訪れ、ガラス吹きの男から話を聞く。その男は怪人から言われるままに仮面を作っていただけのようだ。・・・ ▲TOPへ ◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say ! 【ヴィドック 第19段落】 ガラス吹きの話。 新しく出来た仮面を取りに怪人が現れた日、ヴィドックはガラス吹きを訪れた。ガラス吹きから怪人が冷却室にいるだろうと聞いたヴィドックは、ガラス工房の中をずんずんと歩いて行く。そして、映画の最初にあったように、ヴィドックは怪人と戦い、怪人の素顔を見た後、炎の穴に自分から身を落とす。ヴィドックを追ったガラス吹きは、ヴィドックの最期を目撃するが、怪人の顔は見なかった。 【ヴィドック 第20段落】 トゼから報告を得たロートレンヌがガラス工房にやってきた。ポワッセは嬉しそうにロートレンヌに言う。「犯人の正体は永遠の謎だ。」すると、ガラス吹きの男が立ち上がり、眉毛や顔を覆っていた布をはずす。なんと、ガラス吹きの男はヴィドックの変装だったのだ。ヴィドックは死んでいなかった。そしてもっと驚くべきことには、ヴィドックが見た仮面の男の正体は、エチエンヌ・ポワッセその人だった。ヴィドックが炎の穴にぶら下がった時、迫る怪人の仮面の鏡に穴の側面にある抜け穴が映るの見た。それでヴィドックは自分から炎の穴に落ちる振りをして側面の抜け穴に潜り込み、一命を取り留めた。ヴィドックから事の真相を聞かされたポワッセは、素早く仮面をかぶった。ニミエはポワッセを銃で撃つが、仮面が銃弾を吸収し、逆にニミエに跳ね返り、ニミエの命を奪った。ポワッセは逃げようとするが、ヴィドックは罠を仕掛けていた。その罠とは沢山の鏡だ。ポワッセの仮面の鏡は、他の鏡に反射する事でその力を失ってしまうようだ。鏡に囲まれたポワッセはうろたえる。相棒を失って怒りをあらわにするヴィドックがポワッセに襲い掛かる。ポワッセに馬乗りになり、仮面に鏡を反射させる。すると、ポワッセの仮面から何人もの被害者達の魂が抜け出てくる。その光景に唖然となったヴィドックは不意をつかれ、ポワッセの鋭いナイフでわき腹を刺されて倒れてしまう。自分の勝利を確信したポワッセは仮面を取り微笑を浮かべる。しかし、その表情はすぐに苦痛に取って代わられた。ヴィドックが大きな鏡の破片でポワッセを突き刺したのだ。そして窓ガラスを突き破ってポワッセを遥か下を流れる川へと突き落とした。「死体を確かめろ!」とヴィドックは叫ぶが…。 【ヴィドック 第21段落】 事件は一応の解決をみせ、ヴィドック、プレア、ロートレンヌ、トゼの4人はニミエのお墓参りにやってきた。そんな彼らをお墓の石室の十字架に象られた明り取りから誰かが覗いている。 『 ヴィドック 』はめちゃおもしろかった。監督曰く、続編がないらしくて、とっても残念!ピトフが手がけた映像では、ジャン=ピエール・ジュネ&マルク・キャロ監督作品「デリカテッセン」( 1991 )、リュック・ベッソン監督の『 ジャンヌ・ダルク (1999) JOAN OF ARC / THE MESSENGER: THE STORY OF JOAN OF ARC 』を観たが、どちらも気に入っている。是非『 ヴィドック 』をシリーズ化して欲しいのだけどなぁ。なお、ピトフ監督は近年では『 キャットウーマン (2004) CATWOMAN 』を手がけている。 以上。 <もっと詳しく>からスペースを含まず7010文字/文責:幸田幸 参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集 http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm IMDb allcinema ONLINE Nostalgia.com CinemaClock.com 公式サイト(仏語版) http://www.vidocq-lefilm.com/ |
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| ■映画『 ヴィドック (2001) VIDOCQ 』の更新記録 2002/10/24新規: ファイル作成 2005/03/15更新: ◆一部テキスト追記と書式変更 |
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| 幸田 幸 coda_sati@hotmail.com |
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