アバウト・ア・ボーイ
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アバウト・ア・ボーイ (2002)
ABOUT A BOY
 映画『 アバウト・ア・ボーイ (2002) ABOUT A BOY 』をレヴュー紹介します。

 映画『 アバウト・ア・ボーイ ABOUT A BOY 』を以下に目次別に紹介する。
■映画『 アバウト・ア・ボーイ ABOUT A BOY 』の解説及びポスター、予告編
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 アバウト・ア・ボーイ ABOUT A BOY 』の映画データ
■映画『 アバウト・ア・ボーイ ABOUT A BOY 』の主なキャスト
■映画『 アバウト・ア・ボーイ ABOUT A BOY 』のスタッフとキャスト
■映画『 アバウト・ア・ボーイ ABOUT A BOY 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 アバウト・ア・ボーイ 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 アバウト・ア・ボーイ (2002) ABOUT A BOY 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 アバウト・ア・ボーイ ABOUT A BOY 』の結末
■映画『 アバウト・ア・ボーイ ABOUT A BOY 』の更新記録

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幸の鑑賞評価: 8つ星 
■映画『 アバウト・ア・ボーイ (2002) ABOUT A BOY 』の解説及びポスター、予告編
アバウト・ア・ボーイ
アバウト・ア・ボーイ
Links:  Official Web Site
Trailers:  Quick Time 15.6Mb
■映画『 アバウト・ア・ボーイ ABOUT A BOY 』の解説

 映画『 アバウト・ア・ボーイ (2002) ABOUT A BOY 』は、どんな映画?と訊かれても一口に説明できない微妙な大人の味わい。とりわけ大きな筋があるわけでなく、人生・人間的成長を一見コメディ仕立てで、実は奥深く見せてくれるドラマだ。『 アバウト・ア・ボーイ 』の主人公の二人が対照的。ヒュー・グラント扮する 38 歳の独身貴族と、新人ニコラス・ホルトの 12 歳の男の子。少年をいろいろ助け、教えているつもりが、最終的には、今までの中途半端な無責任男が人生の深さ・尊さを学んでいくという内容。タイトルの" ABOUT A BOY "= アバウト・ア・ボーイ というのも、その少年のことを指しているのだろう。
 『 アバウト・ア・ボーイ 』は、「ハイ・フィデリティ」の原作者ニック・ホーンビィのベストセラーの映画化。製作会社は、「ブリジット・ジョーンズの日記」の Working Title Films 〔英国〕と、ロバート・デ・ニーロの Tribeca Productions 〔米国〕。『 アバウト・ア・ボーイ 』の俳優達は大部分がイギリス人で、イギリス英語で話すし、舞台もロンドンだし、イギリス映画と思ったら、アメリカ映画だって!
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 アバウト・ア・ボーイ (2002) ABOUT A BOY 』の映画データ
上映時間:101分
製作国:アメリカ
公開情報:UIP
アメリカ初公開年月:2002年5月17日
日本初公開年月:2002年9月14日
ジャンル:ドラマ/コメディ
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■映画『 アバウト・ア・ボーイ (2002) ABOUT A BOY 』の主なキャスト
●ヒュー・グラント as ウィル・フリーマン
いつか晴れた日に (1995) SENSE AND SENSIBILITY
ノッティングヒルの恋人 (1999) NOTTING HILL
ブリジット・ジョーンズの日記 (2001) BRIDGET JONES'S DIARY
トゥー・ウィークス・ノーティス (2002) TWO WEEKS NOTICE
ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY
ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12カ月 (2004) BRIDGET JONES: THE EDGE OF REASON

●トニー・コレット as フィオナ
シックス・センス (1999) THE SIXTH SENSE
チェンジング・レーン (2002) CHANGING LANES
めぐりあう時間たち (2002) THE HOURS
コニー&カーラ (2004) CONNIE AND CARLA

●レイチェル・ワイズ as レイチェル
スターリングラード (2000) ENEMY AT THE GATES
ハムナプトラ2/黄金のピラミッド (2001) THE MUMMY RETURNS
アバウト・ア・ボーイ (2002) ABOUT A BOY
コンフィデンス (2003) CONFIDENCE
ニューオーリンズ・トライアル (2003) RUNAWAY JURY
隣のリッチマン (2003) ENVY
コンスタンティン (2004) CONSTANTINE
THE CONSTANT GARDENER (2005)
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【『 アバウト・ア・ボーイ 』のスタッフとキャスト】
監督: クリス・ウェイツ Chris Weitz
    ポール・ウェイツ Paul Weitz
製作: ティム・ビーヴァン Tim Bevan
    ロバート・デ・ニーロ Robert DeNiro
    ブラッド・エプスタイン Brad Epstein
    エリック・フェルナー Eric Fellner
    ジェーン・ローゼンタール Jane Rosenthal
製作総指揮: リン・ハリス Lynn Harris
    ニック・ホーンビィ Nick Hornby
原作: ニック・ホーンビィ Nick Hornby
脚本: ピーター・ヘッジズ Peter Hedges
    クリス・ウェイツ Chris Weitz
    ポール・ウェイツ Paul Weitz
撮影: レミ・アデファラシン Remi Adefarasin
 
出演: ヒュー・グラント Hugh Grant ウィル・フリーマン
    トニー・コレット Toni Collette フィオナ
    レイチェル・ワイズ Rachel Weisz レイチェル
    ニコラス・ホルト Nicholas Hoult マーカス
    シャロン・スモール Sharon Small クリスティーン
    イザベル・ブルック Isabel Brook アンジー
    ヴィクトリア・スマーフィット Victoria Smurfit スージー
    オーガスタス・プルー Augustus Prew  アリ

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ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。
■映画『 アバウト・ア・ボーイ 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー
 私は日本公開前に字幕スーパーなしの英語で観たので、わかる範囲でレヴューします。映画データについては調査した時点と公開される時点で異なる場合があります。本作の内容については、語学力と経験・常識不足のため、間違いや勘違いや適切でない表現があるかもしれません。どうかご理解賜りますようお願いいたします。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。
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【アバウト・ア・ボーイ 第01段落】  イギリス英語口調がやけに耳に残っているので出演者達の出身地を先ず調べてみた。主役ヒュー・グラントはイギリスはロンドン生まれのオックスフォード大学卒。レイチェル・ワイズもロンドン生まれでケンブリッジ大学卒。ニコラス・ホルトもロンドン生まれ。シャロン・スモールはスコットランド生まれ。ヴィクトリア・スマーフィットはアイルランドはダブリン出身。トニー・コレットはオーストラリア、シドニー出身。主だった人物だけを見ても、このようにやはり英国圏の出身の俳優で固められている。

【アバウト・ア・ボーイ 第02段落】  舞台はノース・ロンドン。ウィル・フリーマン(ヒュー・グラント)は 38 歳の独身男。亡き父親がクリスマス・ソングを一発ヒットした印税で優雅に自由気侭に暮らしている。金魚を豪華で大きい水槽に飼って、好きなTV番組を見て、女性をナンパして、何の束縛も苦労もない。リッチだけど特に教養があるわけでもなく、いかにも高価なスーツを身に着けているわけではない。ごくカジュアルな服装で、真っ白なアウディのスポーツカーを乗りまわす。

【アバウト・ア・ボーイ 第03段落】  ウィルの毎日の生活は、 30 分を1ユニットとして次のようなルーティンがある。入浴1ユニット、「カウントダウン」というTVのクイズ番組を見るのが1ユニット、インターネット・サーフィンが2ユニット、ビリヤードが3ユニット、床屋で整髪が4ユニット、等々。ナンセンスと言うか、暇人というか…。ヒュー・グラントは、そんな独身貴族を嫌味なしに、とぼけた味でスッキリ演じている。

【アバウト・ア・ボーイ 第04段落】  ウィルが、そんな何一つ苦労ない贅沢でいっぱいの暮らしをしている頃、同じノース・ロンドンでは、一人の 12 歳の少年がウィルのような生活とは縁遠い暮らしを強いられていた。その少年はマーカス(ニコラス・ホルト)といい、親はシングル・マザーのフィオナ(トニー・コレット)。狭く古いフラットにはハムスター(ネズミ?)を飼って、服装は母親の趣味の、ちょっとパンクふう。学校では、パンクの母親の姿も見られているし、母親の歌の影響で場違いの歌を口ずさんだりするので、みんなにいじめられている。その歌とは、昔のカーペンターズの歌とかだから、 12 歳の男の子が歌う種のものではない。

【アバウト・ア・ボーイ 第05段落】  シングル・マザーのフィオナは、髪の毛を超短くして、やつれた化粧にパンク・ファッション、うつ病らしく、マーカスは子供ながらそんな母親を常に気にかけていなければならない。このフィオナ役のトニー・コレットは
シックス・センス (1999) THE SIXTH SENSE 』でアカデミー助演女優賞のノミネートをされた女優さん。生活苦の出た感じを巧く演じている。

【アバウト・ア・ボーイ 第06段落】  さて、ウィルは今はアンジー(イザベル・ブルック)というシングル・マザーと付き合っている。そう、ウィルはシングル・マザーが好きなのだ。これまでにも数人のシングル・マザーと付き合っては別れてきた。そして、今回、SPAT(シングル・ペアレンツの会)という看板を見てときめく。そこに潜り込んでいって、いい女のシングル・マザーを探そう。誠にヒマ人、遊び心丸出しの無責任な物好き男なのだ。ウィルは2歳の子がいるシングル・ファーザーのふりをして会に参加する。

【アバウト・ア・ボーイ 第07段落】  そこで気の合ったスージー(ヴィクトリア・スマーフィット:
バレットモンク (2003) BULLETPROOF MONK 』)と公園を歩いてデートするが、スージー自身の赤ん坊と、どういうわけかマーカス少年も一緒に来ている。スージーは少年の母親フィオナの友達で、何かの都合でその息子を同行させているようだ。そういう連中の「何の職業をしているの?」という質問にも「別に何も。」と正直に本当のことを話し、一体どうやって生活できているのか不思議がられる。決して裕福でないであろうシングル・マザー達から見たら、ウィルの暮らしは天の上の暮らしだろう。池のところに来てアヒル達にパンをやっていたマーカスは、過って1羽を死なせてしまった。警備員に咎められるが、ウィルがカバーしてあげる。こうしてウィルとマーカスは知り合った。

【アバウト・ア・ボーイ 第08段落】  また、マーカスの家に帰ると、母フィオナが自殺未遂で倒れていた。高級車アウディで丁度マーカスを送っていってその場に居合わせたウィルは、彼にしては珍しく必死になって救急車を呼んでフィオナの命を救う。この件とアヒルの件でウィルのことを気に入ったマーカスは、スージーから聞いた電話番号でウィルに電話をかけて、食事をせがむ。「リッチなのだから僕と母さんにおごってよ。」マーカスと母親はベジタリアンだった。そして母親フィオナは" Killing Me Softly with His Song "を口ずさみ、マーカスもそれに合わせて歌う。何か気持ち悪い…。でも少年としては、母親が好むことをするのは、うつ病の母を少しでも喜ばせる手段だと信じているのだろう。幼い子がこの" Killing Me Softly … "を歌うのは涙ぐましいものだ。

【アバウト・ア・ボーイ 第09段落】  マーカスは、ウィルが本当に子持ちの男なのか疑い始める。繊細な神経の持ち主だから、やはり見抜いてしまうのだろう。ウィルの行く所々へ尾行して行って、陰から監視する。どう見ても、子供のいる親ではなさそうだ。「子供はいないでしょ。ずっと見張ってたんだから。僕と母さんとスージーにウソをついたね。」と、子供ながらなかなか厳しい追及だ。その日以降、マーカスは毎日、放課後になると学校からウィルの家に直行した。何をするというわけでもなく、ソファに並んで座ってTVの「カウントダウン」を見たり、ゲームをしたり、スナックを食べたり、ごろごろして。ベジタリアンのマーカスは、ここでソーセージの美味しさも知ってしまった。優雅な独身生活を独りで謳歌しているウィルにとっては迷惑な話だったが、マーカスの押しの強さに負ける。

【アバウト・ア・ボーイ 第10段落】  クリスマスの1ヶ月と1週間前、いつものようにウィルの家に来たマーカスに学校の意地悪坊主たち三人が石を投げるので、ウィルは初めてマーカスがいじめられていることを知った。思いやりや親切心など縁の遠いウィルだったが、もうこの頃にはマーカスに情が移っていたのだろう。マーカスをショッピングに連れ出し、高価な最新流行のスニーカーをプレゼントする。大喜びするマーカスを見て、「不幸な少年を一時的に幸福にした」と自己満足もする。

【アバウト・ア・ボーイ 第11段落】  しかし、万事うまくいくものではない。次の雨の日、マーカスは泣いて家に帰ってきた。それも靴なし、ソックスだけで。学校で盗まれたのだ。マーカスの母フィオナは、この段階で初めて、高価なスニーカーをウィルにプレゼントされていたこと、それから付随して、毎日放課後マーカスがウィルの家に行っていたことを知る。少年を大人の男が"愛する"いかがわしいことと誤解した母フィオナは激怒し、ウィルに二度と息子を呼ぶなと言う。弁解も聞いてもらえないウィルも頭に来ている。マーカスが勝手に来ていたのに!

【アバウト・ア・ボーイ 第12段落】  1ヶ月程たち、クリスマスの季節がやって来た。マーカスはウィルに「クリスマスをウチで一緒に過ごそう」と誘ってくるが、まだ怒っているウィルは「自殺未遂の女の所なんて!」と断る。例年と同じ、独りで勝手気侭に自宅でTVを見て酒を飲んで過ごしている。でも、何かいつもの年と違う。心は、マーカスの家の方に向いていた。クリスマス・イヴ。マーカスの家では、貧しく手狭な部屋ではあるが、マーカスの(生物学上の)父、そのガールフレンドのリンジー、リンジーの母、マーカス、それにマーカスの母フィオナが集っていた。非常に複雑で常識では考えられない構成だ。そこにスージーも来る。ウィルは帰ろうとするが、マーカスは帰らせない。ウィルはマーカスにラップのCDを、マーカスはウィルにシングル・ペアレンツ・ガイドブック(皮肉!)を贈り合った。あのアヒルの話で盛り上がって、温かいふんわりした気持ちを初めてクリスマスに味わったウィルだった。

【アバウト・ア・ボーイ 第13段落】  その年の大晦日、ウィルはシングル・マザーでイラストレーターのレイチェル(レイチェル・ワイズ)とデートしたくて、自分には 12 歳の息子がいると言ってしまう。その辻褄を合わす為にウィルはマーカスに息子の芝居を頼む。マーカスはクリスマス・プレゼントでウィルから貰ったラップの" Shake Ya Ass "がお気に入りになって、学校でもイアフォンで聞きまくる。番長の年上のメアリーからもそのお蔭で可愛がられ、いじめられっ子から少し脱皮できた。これで気を良くしているから、マーカスはウィルの頼みを聞いてあげる。レイチェルの自宅でデートの日、息子役のマーカスを連れたウィルはレイチェルにウキウキ歓迎される。子供ってこういうとき"女心をくすぐる道具"になるみたい。レイチェルにもマーカスと同じ学校の同じ位の年の男の子アリ(オーガスタス・プルー)がいて、このアリはマーカスもウィルも受け入れようとしない。レイチェル・ワイズはどの映画を観てもいつも綺麗。結局、レイチェルには「子供はいない」とウィルは真実を告げて別れる。

【アバウト・ア・ボーイ 第14段落】  そうこうしている間に、マーカスの母親はまた調子が悪くなっている。泣き叫び、情緒不安定だ。マーカスはウィルに助けを求めにいく。ところがウィルは断るのだ。自分はプレゼントを上げはするけれど、父親でも叔父でもない。君の家庭を助けることは出来ない。君は勝手に俺の所に来て、俺の生活を奪っているだけだ、と…。マーカスは母を救う事を一途に考える。丁度マーカスの学校では< KIDS ROCK >という生徒のロック大会が催されることになった。マーカスは出場者希望欄に記名している。何を考えているのだろうか。
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◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。
 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say !


【アバウト・ア・ボーイ 第15段落】  CDを買うのが2ユニット、昼食が3ユニット、ビリヤードが2ユニットという生活をまたしているウィルだが、無意味だと気付き、頭を切り替える。自分にはマーカスこそが大切なのだ!SPAT(シングル・ペアレンツの会)に恥も外聞もなくまた飛び込んでいって、2歳の子持ちとはウソだったことを白状。そして、マーカスの母フィオナに言う。「二度と自殺しないで!あなたは役に立っていないわけではない。マーカスは学校の< KIDS ROCK >で" Killing Me Softly with His Song "を歌うつもりだ。マーカスは自分を表現するのでなく、母親を表現しようとしているのだ。」とマーカスの母親想いの必死の気持ちを代弁する。そしてアウディにフィオナを乗せて< KIDS ROCK >へ急ぐ。

【アバウト・ア・ボーイ 第16段落】  < KIDS ROCK >は盛り上がっていた。保護者達や生徒達で埋まっている客席にはレイチェルの姿もある。舞台にはレイチェルの息子アリがロックをバリバリに踊っている。次はマーカスの出番だ。" Killing Me Softly with His Song "を歌いますと言うや否や、満場は爆笑と嘲笑。マーカスは直立不動で独りで心細そうに歌い始めた。ヤジとブーイング。泣きそうなマーカス。フィオナも息子の必死の姿を涙の目で見つめている。そこに現れる救世主ウィル。舞台の袖からエレキ・ギター片手にウィルが登場、そして" Killing Me Softly … "を独りで歌う。あっけにとられた聴衆は笑うやら呆れるやら、ビックリを通り越して聞きほれるやら。マーカスは援軍の登場に勇気百倍、心から嬉しそうにウィルを見上げる…。

【アバウト・ア・ボーイ 第17段落】  次の年のクリスマス。レイチェル、息子のアリ、ウィル、フィオナ、マーカス、マーカスのガールフレンド女番長メアリー、スージーがレイチェルの家に集まっている。これもなかなか不思議な構成メンバーだ。心を通わせると、こういう言わば寄せ集めが本物の仲間と言えるのだろう。ウィルは以前のウィルではない。マーカスやその関連の人たちと関わって、人間同士の結び付き、思いやり、友情・愛情、しいては<人生とは何か>をやっと解るように成長したのだ。

以上。
<もっと詳しく>からスペースを含まず5208文字/文責:幸田幸

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      公式サイト(英語版)
       http://www.about-a-boy.com/
■映画『 アバウト・ア・ボーイ 』の更新記録
2002/08/22新規: ファイル作成
2005/01/03更新: ◆一部テキスト追記と書式変更
2005/04/29更新: ◆データ追加
2005/06/17更新: ◆データ追加
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幸田 幸
coda_sati@hotmail.com
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