フィンランド
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 フィンランド@映画の森てんこ森
フィンランド
フィンランド
2005年10月5日水曜日 「シャイな幸の独り言」トップへ
【 フィンランド 】
■フィンランド第01段落: フィンランドといえば
■フィンランド第02段落: フィンランドの映画『 ヘイフラワーとキルトシュー 』
■フィンランド第03段落: フィンランドの代名詞
■フィンランド第04段落: フィンランド共和国についてのデータ
■フィンランド第05段落: フィンランド初の女性大統領
■フィンランド第06段落: フィンランド映画『 ヘイフラワーとキルトシュー 』の結末
■フィンランド第07段落: 家庭と仕事との両立
■フィンランド第08段落: フィンランドの家族・男女平等政策
■フィンランド第09段落: フィンランドの女性の政治参画
■フィンランド第10段落: フィンランドの女性の教育と研修
■フィンランド第11段落: 男女平等社会の皺寄せ<しわよせ>


【フィンランド第01段落: フィンランドといえば】 フィンランド Finland といえば子供時代は「ムーミン」。中学校の地理ではフィンランドは「林業」。そしてこのIT業種会社に勤めてから、フィンランドといえば「ノキアとリナックス」と直ぐ連想するようになった。私の連想の変遷だけでもフィンランドは大きく変革している。人によっては、「フィンランドと言えばサンタ」や「フィンランドと言えばサウナ」や「フィンランドと言えば森と湖」等という方もいらっしゃるだろう。因みに「幸の独り言」(画面切替)で2004年に「01/09 帰路、初めてのフィンランド航空 」でほんの少しだけフィンランドとフィンランド語について書いたことがある。
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【フィンランド第02段落: フィンランドの映画『 ヘイフラワーとキルトシュー 』】 三週間ほど前になるが、映画『 ヘイフラワーとキルトシュー (2002) HAYFLOWER AND QUILTSHOE 』(もう直ぐ、2005年10月15日日本公開予定)を観る機会があった。
 映画『 ヘイフラワーとキルトシュー 』は、フィンランドの首都ヘルシンキ Helsinki に住む姉妹シニッカ・ノポラとティーナ・ノポラという児童文学書作家による幾冊かの本が原作になっている。映画『 ヘイフラワーとキルトシュー 』はノポラ姉妹の諸々の本からのストーリーの面白い詳細を忠実に脚本にしてある。「ヘイフラワーとキルトシュー」らの物語は日本では知名度がまだ小さいかもしれないけど、フィンランドでは子供達に大人気、そして子供のいる家庭で愛読されているそうだ。フィンランドといえば「児童文学」も連想する必要があるのかも知れない。
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【フィンランド第03段落: フィンランドの代名詞】 今年の夏、私はTV(TBS 2005.8.6 〜 2005.8.14)でフィンランド・世界陸上ヘルシンキ大会のマラソンを観て、きれいなヘルシンキの街を見た。またつい最近、TVニュースでフィンランドの教育は世界で最も優れているということも知った。フィンランドといえば「ムーミンと林業」と連想するのはもう古いのだ。今では、「世界一の義務教育の国フィンランド」とか「国際競争力トップの国フィンランド」という形容がフィンランドに付いている。「ITと教育」がフィンランドの代名詞になりつつあるのかも。
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【フィンランド第04段落: フィンランド共和国についてのデータ】 今日はチョッとホットなフィンランドについてお勉強をしてみる。以下は、<日本の外務省>と<フィンランド大使館、東京>のホームページから情報を得た。
フィンランド国旗
フィンランド国旗は一般国旗と公式国旗の二つある。
1870年に一詩人の詩「祖国の湖の青さと雪の白さ」に因む。


フィンランド地図この地図は外務省より引用
■フィンランドの国名: フィンランド共和国 Republic of Finland
■フィンランドの国旗: 白地に青い十字。1918年5月29日に制定。
■フィンランドの面積: 33.8万km2(日本よりやや小)
■フィンランドの人口: 524万人(2004年末現在)
■フィンランドの首都: ヘルシンキ(約56万人、2004年末現在)
■フィンランドの言語: フィンランド語、スウェーデン語(全人口の約5.5%)(2004年末現在)
■フィンランドの国民: サーミ、ロマ、ユダヤ人、旧 ロシア人、タタール人
■フィンランドの宗教: 福音ルーテル教(国教)、フィンランド正教
■フィンランドの通貨: ユーロ
■フィンランドの気候: 日本と同じように、フィンランドでも四季の移り変りがある。短い高温の夏と雪に覆われる冬がある。夏は普通フィンランド南部では5月末から9月半ばまで。北極圏以北では、太陽が全く沈まない白夜があり、最北部では73日間続く。冬は積雪は3月半ばが最も多く、フィンランド東部と北部では60〜90センチ、南西部で20〜30センチ。湖は11月末から12月始め頃に凍結し、厳冬にはバルト海もほとんど全部凍る。冬の観光シーズンには美しいオーロラ が見れる。
■フィンランドの政体: 共和制
■フィンランドの元首: タルヤ・ハロネン大統領(2000年3月就任、任期6年)(女性)
■フィンランドの議会: 一院制 200議席
■フィンランドの主要産業: ハイテク機器製造(携帯電話等)、紙・パルプ等木材関連、金属
■フィンランドのGDP: 1,619億ドル(2003年、OECD統計)
■フィンランドの一人当たりGDP: 31,100ドル(2003年、OECD統計)
■フィンランドのGDP成長率: 1.9%(2002〜2003年、OECD統計)
■フィンランドの物価上昇率: 1.3%(2003年、OECD統計)/0.2%(2004年予測、OECD統計)
■フィンランドの失業率: 9.0%(2003年、OECD統計)/8.9%(2004年予測、OECD統計)
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【フィンランド第05段落: フィンランド初の女性大統領】 さて、フィンランドの上記データは、<フィンランド大使館、東京>と<日本の外務省>のHPから得たが、その中で<フィンランド初の女性大統領・タルヤ・ハロネン>に興味を持った。2000年、ハロネン外相がフィンランド初の女性大統領に選出された(2000年3月就任、任期6年)。ハロネン大統領は、社民党所属で、1999年後半のEU議長国時の外相としての実績や伝統的な福祉重視や弱者保護を訴え、国民の共感を得たそうだ。フィンランドは、約520万人という少ない人口が労働力不足を補うために男女平等思想が発展したのかもしれないが、フィンランドの男女平等=仕事と家族の両立を支援するフィンランドの家族政策は日本では学ぶべきところが多い。
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【フィンランド第06段落: フィンランド映画『 ヘイフラワーとキルトシュー 』の結末】 私は、映画『 ヘイフラワーとキルトシュー (2002) HAYFLOWER AND QUILTSHOE 』を観て、主人公のかわいいヘイナハットゥ=ヘイフラワー(カトリーナ・タヴィ)とヴィルッティトッス=キルトシュー(ティルダ・キアンレト)という幼い姉妹のストーリーは置いといて、母親である女性の描かれ方とその結末に、流石これがフィンランド的女性で、その問題解決かな?って思った。この映画がフィンランドで大人気だったのだから結末もOKなんだ。ふ〜む。なるほどね。もし妹キルトシューの面倒はお隣さんの双子ハリセとヘルガが見てくれなかったら、大卒で学位を持つママは外に仕事も行けない。パパはジャガイモ研究で家事が全く出来ないのか、全くしない。その中で姉ヘイフラワーは悩んで癇癪を起こす。この映画は男性批判でもあるかな?みたいな。「男女平等社会の皺寄せは子供に?そして近所に住む負け犬女性に?それじゃ困る。それを救うのは政府だろうって?フィンランドの国民は高い税金を払っているのだろう?」ってフィンランド人から聞こえてきそうって思うのは私の空耳?
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【フィンランド第07段落: 家庭と仕事との両立】 私は未婚で家庭も子供も持っていないが、会社勤めで仕事はしている。将来結婚してもお勤めの仕事はしたいと思っている。そうなると家庭と仕事との両立が出来るかどうか不安だ。日本の社会、特に会社では男女平等ではないような気がするし。会社では出来る男性ほど女性が専業主婦をして子育てと家事全般をすべきだと考えている人が多いような気がする。日本では男女雇用機会均等法や育児・介護休業法が施行されても、会社側の意識改革や同じ職場に働く人たちの意識が向上し、特に戦力男性社員のお休みを認める土壌が育たなくては、折角の法整備も役立たない。私の知る限りでは育児休暇を一ヶ月以上採った男性社員の話を聞いたことがない。それは会社で一ヶ月もブランクが空けば第一線から脱落するし将来の昇進が難しくなるという懸念からだ。余程パートナーになる男性が努力してくれなければ世の働く女性は楽観視出来ないのが現状だ。やがて団塊の世代といわれる年代の人たちが介護される時代になると、親の面倒を見るのも女性だけの仕事になってしまうのかも。そうなると私は例に漏れず、家事と子供の教育と介護に明け暮れて、気が付いたら家政婦さん。いつの間にか世間知らずのオバさんになっているのかも?そして悟ったときの行動は熟年離婚?ひえー(~べ^;
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【フィンランド第08段落: フィンランドの家族・男女平等政策】 映画『 ヘイフラワーとキルトシュー 』の舞台フィンランドでは、家族・男女平等政策が伝統的に重要視されてきたらしい。その背景には、フィンランドの女性が古くから労働市場に参加し、ほとんどの女性が社会参画しているばかりか、フルタイムで就業している。フィンランドでは女性による就業の急増が1960年代に起こり、その社会現象がフィンランド型社会福祉国家の発達と共生的関係を生み出し、女性の社会参画が更に促進された。フィンランドは、社会保障制度として、全ての住民が無料あるいは低料金で公立教育機関、保健施設、デイケアを利用できる社会的インフラを整備し、女性の社会参画、男女平等社会確立されている。
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【フィンランド第09段落: フィンランドの女性の政治参画】 このような女性の社会参画、男女平等社会創生と確立の流れの中で、女性の政治ありきだと思われる。最近日本では、郵政民営の是非を問うという衆議院総選挙が小泉自民党圧勝という結果をみた。刺客などというマスコミの言葉や女性候補がTVに連日登場した。私もそうだが興味を持ってTVを観てしまったが、実際彼女たちの政治理念や政策は一切知らない。報道されていたのかもどうか知らない。日本では政治に参画する女性はまだそのような扱われ方なのだろうか。フィンランド初の女性大統領・タルヤ・ハロネン女史が選ばれた2000年大統領選挙では、男性候補者が3名だったのに対し、女性候補者は4名だった。2003年の総選挙後、17名の閣僚が任命されたが、そのうち、貿易・開発協力大臣、教育大臣、財務省付き大臣、文化大臣、社会・保健大臣、社会・保健省付き大臣、運輸通信大臣、労働大臣の8名が女性だ。
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【フィンランド第10段落: フィンランドの女性の教育と研修】 女性大統領と言うまでもなく、女性が社会参画するには教育と研修が重要だ。フィンランドの女性にとって、教育と研修は、女性地位の向上に重要な役割を果たしてきたようだ。21世紀初頭の現在、フィンランドでは教育と研修の成果が実っている。大学では女子の数が特に人文科学、医学、法学の分野で男子を上回っているというデータは、日本人の私にとっては驚きだ。そう言えば映画『 ヘイフラワーとキルトシュー 』のママも大卒であるが、就職難なのか失業している。フィンランドの失業率は、8.9%(2004年予測、OECD統計)というから、きっと田舎や島ではもっと深刻な失業率に違いない。しかし大学出のママはうまく就職が出来るようだし。フィンランドでは社会に出て仕事を持たないで家事だけしている専業主婦は、病気かなんか?かなって白い目で見られるって、以前フィレンツェで通っていたイタリア語学学校のフィンランド人学生から聞いたことがあるけどホントかしら?
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【フィンランド第11段落: 男女平等社会の皺寄せ<しわよせ>】 あ、話がだんだんそれそうになってしまった。要は映画『 ヘイフラワーとキルトシュー (2002) HAYFLOWER AND QUILTSHOE 』を観て、男女とも平等社会になれば、子供の養育や教育は、強い精神力と体力が要って、さらに近所に親切な双子の女性が家事のお手伝いをしてくれなければ、一家満足にやっていけないってこと?昔日本には家父長制家族があって(今でも地方では存在するが)お祖父ちゃんお祖母ちゃんも生産家族の戦力だったよね。それが核家族になり、お祖父ちゃんお祖母ちゃんと別居。子育てをする若い家族には人手がない。だから近所の気が置けない優しい隣人。でもそんなハリセとヘルガのような御人は都合よくいつも居るとは限らない。これは映画、映画だよ。すると実際、もし居なければ?...これって穿った見方をすれば、結果として男女平等社会の皺寄せ<しわよせ>は子供に?そして近所に住む負け犬女性に?(※流行語「負け犬」は端的な表現用語として使用、差別の意はありません)

 もし、私がこの負け犬女性になったらどうしよう...?待てよ、これは負け犬ではない。男女平等社会の<しわよせ>ではなくて<しあわせ>だって考えるべき...みたいな。

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参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      日本の外務省ホームページ・フィンランド
       http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/finland/data.html
      フィンランド大使館、東京ホームページ
       http://www.finland.or.jp/ja/
      映画『 ヘイフラワーとキルトシュー 』公式サイト
       http://www.hayflower.com/
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Text by Sati
coda21「映画の森てんこ森」幸田幸。
coda_sati@hotmail.com
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