カルチエ・ラタンの映画館(3)
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 カルチエ・ラタンの映画館(3)@映画の森てんこ森
パリ、カルチエ・ラタンの映画散歩
2005年2月16日水曜日 「シャイな幸の独り言」トップへ
カルチエ・ラタンの映画館(3)
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 セーヌ河よりのカルチェ・ラタンにも、シネフィルが通う映画館がいくつかあります。今回のカルチエ・ラタンの映画館(3)では、Cinéma St. André des arts (シネマ・サン・タンドレ・デ・ザール)、Studio Galande (スチュディオ・ギャランド)、そして Espace St. Michel (エスパース・サン・ミッシェル)の3館を紹介します。写真と文は、パリ在住のY女史です。

カルチエ・ラタンの映画館(3)
セーヌ河よりのカルチェ・ラタンにも、シネフィルが通う映画館
画像とテキスト提供:Y女史(パリ在住) 編集:Sati

 セーヌ河よりのカルチェ・ラタンにも、シネフィルが通う映画館がいくつかあります。
(1)Cinéma St. André des arts(シネマ・サン・タンドレ・デ・ザール):
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(1)
Cinéma St. André des arts(シネマ・サン・タンドレ・デ・ザール)
(1)Cinéma St.André des arts
(シネマ・サン・タンドレ・デ・ザール)

 まずは、サン・タンドレ・デ・ザール通りにある、このArt et essai 映画館の草分け的存在の映画館。シネフィルのディアマンチが1971年にオープンして以来、この映画館は、シネフィル達のよりどころとなっています。上映される映画が経営者選択映画の、一番館でもあります。小津監督の映画を紹介したのも、この映画館です。
 現在では、横道、ジット通りのもう一つの小さな映画館を加え、サン・タンドレ・デ・ザール1と2があります。
 写真を撮った日、この通り一帯が工事中で、囲いが並んでいました。歩行者道路になるのでしょうか?歩道がとにかく狭く、映画待ちがとても辛い所です。

(2)Studio Galande(スチュディオ・ギャランド):
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(2)
Studio Galande(スチュディオ・ギャランド)
(2)Studio Galande(スチュディオ・ギャランド):正面
 この映画館が今も生き続けているのは、私にとって涙物です。一昔前、ロードショー館にはとても行けなかった頃、パリ・スコープ(タウン誌)片手に、この映画館へ映画を見に行っていた時代が憶い起こされて...(涙と大笑い)。ボロボロ座席、不快な匂い、地下鉄が通る度に揺れ動く席....今は、こっちがボロついて来ているのに比べ、小綺麗になったこの小さな映画館は、Art et essai ニ番館として元気に頑張っています。
 ただ...、週末の夜になると、相も変わらず集まっているらしいのです....“Rocky horror picture show”オタク達が、小道具を手に...!
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(3)
ロッキー・ホラーのポスター(スチュディオ・ギャランド)
(3)ロッキー・ホラーのポスター(スチュディオ・ギャランド)
 コスプレの進行役がいて、画面に合わせて、観客は米をバラまいたり、水をかけあったり、鐘を鳴らしたり... 
 嘘のような本当の話!!!ヒョッとして、親子二代で来てたりして??!
 金曜と土曜の最終上映を、20年以上もロッキー・ホラーに捧げている映画館も大した物です。
 ちなみに、この映画は、ロンドン発の大ヒット・ミュージカルをジム・シャーマン監督が1975年に映画化したもので、舞台同様、大ヒットしました。なんとも不可思議でオドロしくって面白い映画だったなあ....

(3)Espace St. Michel (エスパース・サン・ミッシェル):
 ブールミッシュとも呼ばれるサン・ミッシェル大通りに面した映画館です。1912年からあるという事で、90年代後半に大工事が行われ、映画のサルだけでなく、レストランも出来ました。この映画館の特殊な所は、パリにもコピーが一本しかないような、つまり、多分、他の国では見られないような、新しい監督や欧米以外の国からの映画が上映される事です。映画発見や試作の発表、又、短編映画のフェスティバルも企画するなど、Art et essai 映画館の中でも、アクティブでユニークな映画館です。
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(4)
Espace St. Michel (エスパース・サン・ミッシェル)
(4)Espace St. Michel (エスパース・サン・ミッシェル)
 もう一つ素晴らしいのは、UGCやゴーモン・mk2の会員カードが、この映画館でも通用する事です。他のArt et essai 映画館も、同じようにしてくれると嬉しいのに。
 シネフィルのドラノエ・パリ市長、出来ませんかねえ?

 同じセクターにある‘mk2オートフイユ’は既に紹介済みですが、この映画館は、個人経営からパテ、パテからゴーモン、ゴーモンからmk2と所有者が変わったものの、常に映画の質を重要視した選択で、カルチエ・ラタンの映画ファンに親しまれています。

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参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      写真と解説文の提供は、パリ在住Y女史です。
Text by Sati
coda21「映画の森てんこ森」幸田幸。
coda_sati@hotmail.com
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