クリスタル・ボイジャー
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クリスタル・ボイジャー (1972)
CRYSTAL VOYAGER
 映画『 クリスタル・ボイジャー (1972) CRYSTAL VOYAGER 』を紹介します。

 映画『 クリスタル・ボイジャー (1972) CRYSTAL VOYAGER 』を以下に目次的に紹介する。
■映画『 クリスタル・ボイジャー (1972) CRYSTAL VOYAGER 』のポスター、予告編および映画データ
■映画『 クリスタル・ボイジャー (1972) CRYSTAL VOYAGER 』の解説
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 クリスタル・ボイジャー (1972) CRYSTAL VOYAGER 』の主なスタッフ
■映画『 クリスタル・ボイジャー (1972) CRYSTAL VOYAGER 』と関連映画
■映画『 クリスタル・ボイジャー (1972) CRYSTAL VOYAGER 』の撮影
■映画『 クリスタル・ボイジャー (1972) CRYSTAL VOYAGER 』の音楽
■映画『 クリスタル・ボイジャー (1972) CRYSTAL VOYAGER 』の概要
■映画『 クリスタル・ボイジャー (1972) CRYSTAL VOYAGER 』のスタッフとキャスト
■映画『 クリスタル・ボイジャー (1972) CRYSTAL VOYAGER 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 クリスタル・ボイジャー 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタばれ)です。※ご注意:映画『 クリスタル・ボイジャー (1972) CRYSTAL VOYAGER 』の内容やネタばれがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 クリスタル・ボイジャー (1972) CRYSTAL VOYAGER 』の更新記録

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■映画『 クリスタル・ボイジャー (1972) CRYSTAL VOYAGER 』のポスター、予告編および映画データ
クリスタル・ボイジャー
クリスタル・ボイジャー
ポスターはグラッシィより。

Links:  Official Web Site
Trailers:
上映時間 Runtime: 1:19
製作国 Country: オーストラリア/アメリカ
Australia / USA
製作会社
Production Company:
The Australian Film Development Corporation [au]
The United States Travel Service
海外配給会社 Distributer: Tracks Motion Picture
全米初公開 Release Date:  -
日本初公開 R. D. in Japan: 2004/12/04 予定
日本公開情報 : グラッシィ
ジャンル Genre: ドキュメンタリー
Documentary
MPAA Rating 指定: Australia:G
日本語公式サイト
http://glassymovie.jp/crystalvoyagerenter.htm
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 クリスタル・ボイジャー (1972) CRYSTAL VOYAGER 』の解説

 映画『 クリスタル・ボイジャー (1972) CRYSTAL VOYAGER 』は 1972 年のオーストラリア・アメリカ合作のサーフィン映画である。一世紀の三分の一経って、やっと日本にやって来る。『 ブルークラッシュ (2002) BLUE CRUSH 』『 ステップ・イントゥ・リキッド (2003) STEP INTO LIQUID 』のようにサーフィン映画だけど、『 クリスタル・ボイジャー 』は私も生まれていない頃に制作された‘元祖’サーフィン映画とも言える作品のようだ。それに、『 クリスタル・ボイジャー 』はピンクフロイドの衝撃的サウンドと共にスリリングな映像が特徴でもある。

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■映画『 クリスタル・ボイジャー (1972) CRYSTAL VOYAGER 』の主なスタッフ

○『 クリスタル・ボイジャー 』の考案者・脚本・撮影・編集・出演: ジョージ・グリノー
『 エンドレス・サマー (1966) The Endless Summer 』
『 ザ・ラストウェーブ (1977) The Last Wave 』
『 ビッグ・ウェンズデー (1978) Big Wednesday 』
『 チェーン・リアクション (1980) The Chain Reaction 』
『 Coolangatta Gold (1984) 』
『 ヤクザ刑事/シドニー・コネクションをつぶせ (1990) 』
『 Rip Girls  (2000) 』
『 Yolngu Boy (2001) 』
『 Dolphin Glide 』

○『 クリスタル・ボイジャー 』の監督・製作: デヴィッド・エルフィック
『 モーニング・オブ・ジ・アース (1971) Morning of the Earth 』
『 ニュース・フロント/時代を撮り続けた男たち (1978) Newsfront 』
『 No Worries (1993) 』
『 裸足の1500マイル (2002) Rabbit-Proof Fence 』

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■映画『 クリスタル・ボイジャー (1972) CRYSTAL VOYAGER 』と関連映画
 映画『 クリスタル・ボイジャー 』関係者が携わった映画はこれだけ見つかった。

○ピンクフロイドのロジャー・ウォーターズ
海の上のピアニスト (1999) THE LEGEND OF 1900 』の "Lost Boys Calling"作詞
『 ミニミニ大作戦 (2003) THE ITALIAN JOB 』の "Money"作曲

○日本の配給会社グラッシィ
ステップ・イントゥ・リキッド (2003) STEP INTO LIQUID

○技術のスペクトラム社 Spectrum Films International
ピアノ・レッスン (1993) THE PIANO
トゥルーマン・ショー (1998) THE TRUMAN SHOW

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■映画『 クリスタル・ボイジャー (1972) CRYSTAL VOYAGER 』の撮影

 このドキュメンタリー映画『 クリスタル・ボイジャー 』は、サーファーでありカメラマンであるジョージ・グリノーが心ゆくまで納得してサーフできる所を探していくのを追っていく。グリノーは遠く離れた地点まで乗っていく船を作り、海で暮らし、魚を食べる。そしてその船だが、彼が語るには、夢に見たエイリアンが船の形を教えてくれたそうだ。グリノーは、米国カリフォルニア California からオーストラリア最東端のバイロン・ベイ Byron Bay まで波に乗るという。一応、ロケ地はカリフォルニアのリンコン・ポイント Rincon Point となっている。

 グリノーは、ひざを付いて乗る御しやすいハイテクの“ニーボード”に乗って撮影し、チューブ(大きな管状の波)の内側まで見せてくれる。イルカの視点から撮ったり、水中の生物も見られる。サーフィンしていて見られる海や砕け散る大波の美しさは煌くようで、だからこそタイトルが「クリスタル・ボイジャー(直訳:水晶の航海者)」というのだろう。

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■映画『 クリスタル・ボイジャー (1972) CRYSTAL VOYAGER 』の音楽

 映画『 クリスタル・ボイジャー 』は 70 年代の音楽がBGM。そしてクライマックス、ラストの 20 分間ほどは、サーフボードに乗せたカメラから撮っていて、ピンクフロイドの“♪ECHOES”が強烈に奏でられるという。

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■映画『 クリスタル・ボイジャー (1972) CRYSTAL VOYAGER 』の概要

 ★印までは映画『 クリスタル・ボイジャー 』の日本配給会社のグラッシィさんからの情報です。
「ビッグ・ウェンズデー」の水中カメラマンが未知の領域へと挑んだ1972年・・・
 
1972年、サイケデリックの波に乗って起きた映像革命
時空を超え、波の鼓動と共にトリップする
伝説のサーフ・フィルム、日本初上陸

「誰なんだあの若造は!」
 サーフィンのメッカ、カリフォルニアのマリブ・ビーチ。怒鳴っていたのは、いまや青春映画の傑作として名高い『ビッグ・ウェンズデー』を撮影中のジョン・ミリアス監督。突然現場に現れた長髪にトランクス姿で、靴も履いていない若者。しかし翌日にはその若者の水中撮影技術にスタッフの誰もが驚嘆させられたのだった。
その若者の名はジョージ・グリノー…。
 そのジョージ・グリノーという一人の天才サーファー/カメラマンが追い求めた“自由”の断片の記録。彼はひざを付いて乗る“ニーボード”に乗り波と戯れ、“Morning Light” (朝日)と名づけたクルーザーに乗り込みごく親しい友人達と旅立つ。もちろん彼らが愛する“自由”と“波”を求めてだった。ジョージが愛したチューブ・ライディング。それはせりあがっては崩れていく波の壁。まるでクリスタルのように光輝きながら、ゆっくりとサーファーを包み込み、やがてレンズは水中で渦巻く気泡だけを映し出していく。目の前に広がる群青色の海水と輝きながら渦巻く泡は、銀河や宇宙を想像させる。SFXとは全く無縁の映像に、やはり“デジタル”や“打ち込み”などとは無縁のピンクフロイドの音楽が巧みにシンクロしていく…。

 『クリスタル・ボイジャー』はサーフィン映画史上最も成功した映画の1つで、サーファーのバイブルとして認知されている『エンドレス・サマー』と双璧をなす、隠れたマスターピースだ。1973年にシドニーのオペラハウスにてプレミア上映され、イギリスでは6ヶ月間にも渡るロングランを記録。そのサイケ調の映像と世界観から、多くの評論家からサーフ映画版「2001年宇宙の旅」と評され、カンヌ国際映画祭に正式出品されるなどサーフ映画という枠を超えて高い評価を得ている。この伝説的サーフ映画が30年以上の時を経てついに日本初上陸。なお、クライマックスの23分間にてフル使用されるピンク・フロイドの“Echoes”に関しては、ロンドンのスタジオで映像を観たバンドメンバーが、その映像に圧倒され、35mmプリントを映画製作者から1本譲り受けることを条件に許諾を出したという、現在では“あり得ない”伝説が残されている。

●スタッフ・キャスト紹介

<ジョージ・グリノー> 考案者/監督/撮影
長編映画“The Innermost Limits of Pure Fun”(1969)を製作する前に、ジョージはウォータープルーフの8mmカメラを駆使しながらホーム・サーフ・ムービーを撮ってきた。初作品となる“The Innermost Limits of Pure Fun”(1969)をジョージは「究極のホーム・ムービー」と呼んでいるが、これは革命的な映画となった。映画の撮影のために、ユニークな水中カメラをデザイン・設計し、作り上げただけでなく、サーフィンの新たなイメージを作り上げたのだ。「夜明けの到来」と名づけられた最後のクライマックス・シーンは多くの人に衝撃を与え、サーフィン映画の中でもっとも壮大なシーンとなった。それまではサーフィンのフッテージはビーチから撮られたものしかなかった。が、背中にカメラを背負い、ニーボードに乗りながら巨大な波のチューブの中を撮影した「クリスタル・ボイジャー」は、それまでの世界観を一変させた。その後、ジョージはさまざまなウォータープルーフカメラを開発し、多くの映画に使用される。ウォーターカメラマン、撮影監督として彼が携わってきた作品には、ピーター・ウィアー監督の「ザ・ラストウェーブ」(1977)、「ビッグ・ウェンズデー」(1978)、「チェーン・リアクション」(1980)、“Coolangatta Gold”(1984)、「ヤクザ刑事/シドニー・コネクションをつぶせ」(1990)などがある。
最新作は“Dolphin Glide”。

<デヴィッド・エルフィック>監督/製作
30年以上にも渡り、インディペンデント・フィルムメーカーとして活躍するデヴィッドはオーストラリア映画のニュー・ウェーブを作り上げるのに貢献してきた。画期的なサーフィン映画「モーニング・オブ・ジ・アース」(1971)、「クリスタル・ボイジャー」(1972)を製作した後、国際的にも有名になった「ニュース・フロント/時代を撮り続けた男たち」(1978)を製作。デヴィッドは、フィリップ・ノイス、ジリアン・アームストロング、ジョージ・ミラー、ジョン・マッデン、ラッセル・クロウ、エイデン・ヤング、メル・ギブソン、ジェフェリー・ラッシュ、ケネス・ブラナー、ジョン・ハンナなどといった著名な監督や役者と様々な高質な映画やテレビ・ドラマを製作してきている。監督としては“No Worries”で1993年ベルリン国際映画祭のクリスタル・ベアを受賞。もっとも最近ではフィリップ・ノイス監督と再びタッグを組み、「裸足の1500マイル」(2002)を製作した。

レビュー
実際は ほんの一瞬なのに 永遠にも感じられる。
チューブに入った時の感覚は、言葉にできない。

ジョージ・グリノー

カルト的人気を誇る“クリスタル・ボイジャー”は、他のサーフィン映画とは一線を画している。ジョージ・グリノーのカメラワークは、私たちをうねり砕け散る波の刺激的なトリップへと誘う。ピンクフロイドの音楽にのせた――圧巻の影像と音の世界。 
人生観を変える映像体験
圧倒的に洗練されたカメラワーク

ディリス・パウエル / サンデータイムス

ラストの25分はほとんど途切れることなく、太陽の光が透けてできた無数の色の世界を、永遠に続くソナーのような無限さをもつピンクフロイドのサウンドにのせて、水中遊泳していく。冬の朝、全くのしらふでみても、そこはかとなく活気が沸いてくる。

アレキサンダー・ウォーカー/ ロンドン イブニングスタンダード
キューブリックの“2001年宇宙の旅”と比較しても、決して過大評価ではない。
“クリスタル・ボイジャー”は特殊効果なしで同じフィーリングを描き出している。

マイク・ハリス/映画評論家★
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【『 クリスタル・ボイジャー 』のスタッフとキャスト】
監督: デヴィッド・エルフィック David Elfick (Directed by)
製作: デヴィッド・エルフィック David Elfick (producer)
脚本: ジョージ・グリノー George Greenough (Writing credits)
撮影: ジョージ・グリノー George Greenough (Cinematography by)
編集: アルバート・ファルゾン Albert Falzon (Film Editing by)
    ジョージ・グリノー George Greenough (Film Editing by)
    ロンダ・マクレガー Rhonda Mac Gregor (Film Editing by)
音楽: ボビー・ギバート Bobby Gibbert (Original Music by)
    G・ウェイン・トーマス G. Wayne Thomas (Original Music by)
    デヴィッド・ギルモア David Gilmour (as Pink Floyd)
    ニック・メイソン Nick Mason (as Pink Floyd)
    ロジャー・ウォーターズ Roger Waters (as Pink Floyd)
    リチャード・ライト Richard Wright (as Pink Floyd)

出演: ジョージ・グリノー George Greenough as Himself 本人
    リッチー・ウエスト Ritchie West as Himself 本人
    ナット・ヤング Nat Young as Himself 本人

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<もっと詳しく>

ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。

 映画『 クリスタル・ボイジャー (1972) CRYSTAL VOYAGER 』の「テキストによる未公開映画の再現」レヴューは、現在まだ書けておりません・・・。

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
■映画『 クリスタル・ボイジャー (1972) CRYSTAL VOYAGER 』の更新記録
2004/10/26新規: ファイル作成
2004/10/31更新: ◆一部テキスト追記
2004/12/06更新: ◆一部テキスト追記と書式変更
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幸田 幸
coda_sati@hotmail.com
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