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 幸の「映画の森てんこ森3月号雛祭」のトップページで書いた「多謝様」は、多くの反響を頂き、ありがとうございました。
 幸のチョー私的漢字の濫用で、意味不明で、誤解を招いたのではないかという不安から、きちんとした、これも私なりの勉強・調査取材をして、ここに説明させていただきます。

 まず、お断りしておきますが、私の説明は、学術的でも何でもありません。あくまで旅行者の片言広東語だとご理解くだされば、幸いです。これは広東語で使われる言葉で「とおちぇえねーい」と幸は発音しています。「ありがとうございます。」という意味です。こう発音すると、通じているらしく、香港人(「ひょんこんやん」と読んで欲しい)は、笑って、打ち解けたムードになります。片言でも日本人が広東語(広東話「こんとんわー」)を話すと面白く思ってくれるのでしょうか?それと若い女の子という事もあるのかもしれませんが、色々なことがスムーズに運びます。
 「んごーてぃ・こんとんわー・かむちゃ・ねい・てんたっとんまー?(私の広東語はこんなのだけど通じますか?)」と早口に言うと、現地の人は「はいあー(あー通じるよ)」と返事が返ってくる楽しさです。その後は単語ぱらぱら筆談すらすらで会話を進めます。これって今流行の国際交流・相互理解草の根版かも?



幸のPC画面







大明解漢和辞典
長澤規矩也
三省堂出版

 この「とおちぇえねーい」という言葉は、初めて行った香港の素敵なガイドさんに教えてもらった初めての広東語だったので、印象が強く、音も私には馴染みやすかったので直ぐ覚えて何度も使いました。買い物でまけてもらうときも「プライスダウン、プリーズ。とおちぇえねーい」の連発でした。今は「ぺんでぃーけーな。んごーしょんまーい。(買いたいのだからまけて。)」と言って値段交渉して、裕華(ゆーふあ)や永安(うぃごん)などの百貨店でまけてもらってます。日本の百貨店でまけてもらえないでしょうけど、香港ではOKです。それからというものは、この言葉が大好きなのです。
 だから私のメールには最後にと署名するのですが、ローカル(自分のコンピュータ内)またはプリントアウトはきちんと表示されるのですが、いざメールやWEB上での表示は、「多謝你」となってしまって、皆様に「なんだ、これ?」と訝しく思われたのではないか、また「馬鹿だな、こいつ。こんなことも分からんのか?」と思われたのではないかと、自分の知識の低さを恥ずかしく思っています。ゴメンナサイ。
 広東語の「ねい」という漢字は「様」のくずした字に似ているので、それで仕方なく、
「多謝様」と書いて、その心は「ありがとうさま」という意味だったのです。
 上にWindowXPで、スタートから、すべてのプログラム→アクセサリ→システムツール→文字コード表での文字検索結果をイメージで紹介します。

 確かに二つ目の幸の指(illustrated by Sachi)の文字が「ねい」ですが、日本語の漢和辞典を調べると読みは左図のように「ジ」と音読みするようです。左図は、父からもらった「大明解漢和辞典/長澤規矩也・三省堂出版」からこの字の頁を、無許可でコピー転載しました。(商用ではないので三省堂さん許してください。)
 「汝」という漢字は知っていたけど、他はまったく知りませんでした。
 処でこの辞書の頁の色が変わって古いでしょう。触るのも汚いくらいですが、幸は結構使ってます。何しろ昭和35年第一版もので、これは昭和40年改訂版です。なんと当時千円です。三省堂さんいい辞典ありがとう。
 それで、このXPの文字フォントにあるか探してみたのです。これが又「ねい」と同じでWEB上で表示できないので、イメージにすると、この三つの漢字です。でも最後の「なんじ」の字のはねは辞書では「ソ」、PCでは「ハ」と違うのだけど、まあいいか。細かいことは長澤先生や金田一先生のような学者様に任せておきましょう。これらの漢字を見ると、やはり日本は中国から多大な影響を受けて文化を吸収してきたのだなぁと痛感します。
 知りたいことがわかるのが「お勉強」なら、そうか「お勉強」って楽しいんだ...「幸のお勉強」でした。





多謝様、幸田幸 020220Wed.

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