シャイな幸の独り言
 「アリ」の試写会             2002年5月15日水曜日
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 御堂筋は雨です。
 会社が終わって、父と夕方6時現地集合です。
 淀屋橋の大阪朝日生命ホールです。実は幸は小学生のころ大阪の田舎に住んでいたことがあって、ピアノの発表会をここでしたことを思い出しました。とちって満足に弾けなかったとんでもない、今でも赤面ものの思い出です(えへっ笑い)。

今日は「アリ」の試写会に来ました。
 父が「映画の森てんこ森」の「幸の今日この頃」の試写会情報の記事から応募したのが当たったらしいのです。最近、幸の毎日は、会社とHP作成の夜更かしの繰り返しでした。それを見かねた父が、幸の大好きな映画に連れて行ってやろうとのありがたい親心ってところでしょうか?

 父は何だか有頂天です。映画は「モハメド・アリ」を知っている父の年代ならイケテルかも知れませんが、幸には椅子のすわり心地と前の爆発ヘアーのお兄さんの座高の高さで散々です。字幕スーパーも読めないくらいだったから、もう一つ映画に入り込めませんでした。でもウイル・スミスの造った身体には驚きました。彼は顔が小さくてむしろスリムだという印象がありましたが、力強く変身していました。俳優さんってえらいなーと思います。頂いたパンフを読むと、なんとトレーニングして約20キロ近く体重を増やしたらしいのです。父に言わせると、「蝶のように舞い、蜂のように刺す」フットワークやダッキングの仕方は当時のアリそっくりだったとか。大したものです。「プレス」用のパンフレットを見ると、マルコムXも雰囲気がそっくりです。モハメド・アリを通して1964年からのアメリカの簡単な歴史の流れも分かりました。また勉強の材料が増えそうです。

 ところで、この「アリ」の試写会は「日経エンタテインメント!」のイヴェントでした。それも特選試写会第一弾でした。実は幸にとっても、まったく初めての試写会の体験だったのです。入場のとき「アリ」のチラシと「日経エンタテインメント!」非売品特別版(【図1】)を貰いました。試写会が始まる前に、若くインテリで優しそうな、メガネをかけたカジュアルな服装の編集長が舞台にお立ちになりました。緊張されていました。

 仰るには、彼は新しく編集長になられてなさろうとしたことは、「試写会は東京が圧倒的に多くて、地方では少ない。日本国中映画ファンはどこにでもいる。試写会は出来るだけ多くの人に見てもらいたい。そのために5大都市で試写して回っている」とのこと。「大阪は地方ではないが、」ときちんとフォローもしてくれる御発言。気配りの出来る方です。そして立派なお考えだと幸は思いました。結構緊張されていた原因も、お話から判りました。きっと誰かがかの編集長様に「大阪は笑いが必要でっせ。ツカミしっかりせんかったら、話聞いてくれへんで!」と入知恵されたに違いありません。エッ?誰が大阪弁で入れ知恵するねん?東京のお方やで。はいスミマセン。これって石井プロダクションのオッサンそのまんまでした。
 とにかく彼は緊張されていたのです。でも幸や他の招待客も彼には好意的だったと思います。招待客は300人ぐらいいましたか。
【図1】入場の時に頂いた「日経エンタテインメント」非売品特別版:左は表紙、右は裏表紙
  
※この「日経エンタテインメント!」の表紙と裏表紙の掲載については編集長様の了承を得ています。
 父は「日経新聞」も購読しています。幸の会社にもおいてあります。しかし、幸は、申し訳ありませんが「日経エンタテインメント!」は読んだことがありませんでした。しかし頂いた非売品の特別版を読むと、結構ためになって、刺激的で面白い話題があります。「アリ」の記事も丁寧でわかりやすかったし、「もっともギャラを稼ぐ俳優は誰?」は内容と金額に凄いの一言。ウイル・スミスが黒人で一番の稼ぎ頭。幸はてっきりデンゼル・ワシントンだと思っていました。またそれに「ミニシアター系歴代ヒット作・あなたは何本見た?涙の名作20選」は、幸の好みですので良いですね。「マレーナ」が選択肢に入っていなかったのは「涙」では括れないから残念でしたけど、思わず自分の見た映画を指折り数えました。幸は映画好きを自称しているけれども、まだまだ精進が足らんと自嘲一頻りです。

 映画試写が終わると直ぐに百人あまりの観客が帰ったのではないかと思います。クレジットの時点で数十人が立ち上がりました。
 折角の抽選会もあるのに...です。
 かの編集長様は残念がっておられました。「大阪の方は帰る人が一番多い。」とまで仰っていました。
 なるほどご認識の「大阪人はせっかちだから直ぐ帰る」という考えも正しい読みですが、一方には大阪人には「何でももらわなソン=貰える物なら何でも貰わなければ損をする」という考えもあるよと、元々大阪人の父の意見。もし後者の視点に立って考えると、何故3分の1余りの観客が帰ったかの理由を分析すると面白いですね。幸にはわかりませんが。これってマーケティング手法ですよね。こんなことがわかると楽しいでしょうね。

 幸は見た劇場映画のパンフは必ず買って持っているので、是非、この抽選会で「プレス」用のパンフレットがほしかったのです。当日のプレゼントだった松本人志さんの本やポスターも良いですが、何が何でも「プレス」用のパンフレットを...という思いで自分のナンバーがコールされるのを待ちました。ダメ、ダメ、違う。違う、当たらん。もうあかんわ!と思った途端、父が「ハーイ」と手を上げました。彼の番号が当たったのです。嬉しかったです。勿論父のものはもうこの際容赦なく幸のものです。
 やった!ゲットしました。
 ラッキーです。生まれて初めての試写会で、これこそ正にビギナーズ・ラック。元々幸は、籤(クジ)とか抽選は当たったことがありません。母曰く、父と行くとどう云う訳か当たるらしいです。何だか二人してツキを呼び込む「橋の上の娘」の映画みたいです。なんちゃって。えへ(^o*)。

 いい経験でした。おまけに抽選会にも当たりました。

 本当に「日経エンタテインメント!」の編集長様、それに試写会スタッフの皆様方には感謝いたします。そして6月4日発売の映画大特集号を購入させて頂きます。
 本当に有難うございました。以上。

※表題の「ALI」のポスターはnostalgia.comの許諾を頂き使用しています。
  The poster "ALI" above is under permission of nostalgia.com
 追伸、編集長としてのお考えが【図1】の右の画像下の黄色い縦書きにありました。
 この右のサムネイルをクリックすると拡大します。
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