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 シャイな幸の独り言
リバー・ボートでテムズ川を下りグリニッジへ
リバー・ボートでロンドン・テムズ川を下って・・・
2004年01月11日日曜日 「シャイな幸の独り言」トップへ
 リバー・ボート River Boat でテムズ川 The Thames を下り、本初子午線が通る町グリニッジ Greenwich へと向かう。ロンドン London は霧の都。そう呼ばれるように、イギリスの首都はどんよりとした曇り空が多い。しかし、その日は午後から青空に変わった。ウェストミンスター寺院 Westminster Abbey もすぐそばにある地下鉄ウェストミンスター Westminster Station 駅の出口1から外に出ると、太陽に輝くビッグ・ベン Big Ben が眼前に聳(そび)え立っている。うわーッ!感動!テムズ川 River Thames の対岸には、大観覧車のロンドン・アイ BA London Eye や旧市庁舎 Old County Hall (中にはロンドン水族館 London Aquarium がある)があり、まさに絶景!グリニッジ往きのリバー・ボートが出るウェストミンスターの船着場 Westminster Pier は、ウェストミンスターの地下鉄を出たすぐそこだ。
ロンドン 01
大きな観覧車と歴史ある建築物との
コントラストが素晴らしい。


ロンドン 02
ビッグ・ベンとウエストミンスター船着場

ロンドン 03
趣のあるリバー・ボート
また乗りたい

 リバー・ボートでウェストミンスターの船着場からグリニッジまではガイドブックによると約1時間。ちょうどお昼時。船に乗る前に先に腹ごしらえしておこう。ウェストミンスター・ブリッジ Westminster Bridge のたもとの屋台でハンバーガーを買う。テムズ川沿いのベンチに座り、美しい景色をおかずにすっかり平らげたが、流石はイギリスの味…決して美味しいとは言えない。昼食が済み、船着場の切符売り場にリバー・ボートのチケットを買いに行く。地下鉄・バスの一日券 Day Travelcard をすでに購入していたので、チケットを 33 %オフで買うことができた。片道大人1人£ 6.50 が£ 4.30 に。1ポンドが約 201 円と高かったので、割引は嬉しい。

 リバー・ボートの出発時刻は 12:40 。まだ少し余裕があるので、トイレに行っておく。テムズ川に面した地下鉄の出口横にあるトイレは思いのほか清潔でよかった。チケット売り場の女性に指示された4番乗り場に行くと、掃除中の青い船が泊まっている。何だかテムズ川を往き来している他のリバー・ボートより小さくてレトロな感じ。乗組員は中年の男性と若者の二人だけ。でも、こういう方が旅情を誘うというものではないか。私は船内ではなく、甲板に整然と並べられた椅子に席を取った。でも、急いで席を取る必要はない。私達のほかに、乗客はたった一人。まるで貸し切り状態だ。ゆっくりとリバー・ボートはテムズ川の濁った波を掻き分け、舳先の青い旗が風に揺れる。

 リバー・ボートの心地よい揺れを感じながら甲板の先に立つと、見晴らしは最高!映画『 タイタニック (1997) TITANIC 』で船の舳先に立った主人公たちの気持ちが理解できたかも。(なんちゃって。)青い空の雲の流れは速く、上半身に当たる冷たい風が気持ちいい。両岸のロンドンの町並みが、ちょうどよい時の流れで過ぎ去っていく。川に落とさないように首にかけたデジカメで、パチリ、パチリと風景を記憶に留めておこうと必死になってしまう。

 ロンドン・ビギナーの私には、目に飛び込んでくる美しい建築物のほとんどが何なのか分からない。テムズ川にかかる美しい橋の名前でも確認しようと、地図を出す。ハンガーフォード・ブリッジ Hungerford Bridge 、ウォータールー・ブリッジ Waterloo Bridge 、『 法王の銀行家 ロベルト・カルヴィ暗殺事件 (2002) I BANCHIERI DI DIO - IL CASO CALVI (原題) / THE BANKERS OF GOD - THE CALVI AFFAIR (英題) 』で映画化されたロベルト・カルヴィが殺害されたブラック・フライアーズ・ブリッジ Blackfriars Bridge 。今は揺らしたくっても揺れないミレニアム・ブリッジ Millennium Bridge の左岸奥には、セント・ポール大聖堂 St. Paul’s Cathedral の丸い屋根、右岸には現代美術館テート・モダン Tate Modern 。リバー・ボートはサザーク・ブリッジ Southwark Bridge 、ロンドン・ブリッジ London Bridge へと進んでいく。
ロンドン 04
ウエストミンスター・ブリッジ
ロンドン 05
ハンガーフォード・ブリッジ
ロンドン 06
ウォータールー・ブリッジ
ロンドン 07
ブラックフライアーズ・ブリッジ
ロンドン 08
橋の向こうにセント・ポール大聖堂の丸い屋根。
やっぱりこれは意図的?

ロンドン 09
左手のキャノン・ストリート駅も立派
ロンドン 10
橋の左奥にスイス・リ・インシュランス・タワーと
大火記念塔があるのが見えますか?

ロンドン 11
現在は大きな船が滅多に通らないので
跳ね橋が上がるのを見るのはまれだそう。

 ロンドン・ブリッジはテムズ川にかかる橋の中で最も古くから存在する。初めて建設された頃は、現在位置よりもう少し下流にあったそうだ。マザーグースの歌にもあるように♪落ちた〜♪からだろうか、今の形は現代的で、有名な割に案外つまんない。でも一応ここでロンドン橋の歌を歌っておこう!
  ↑三角のボタンを押すと「ロンドン橋」の曲が演奏されます。
♪ LONDON BRIDGE ♪ ♪ ロンドン橋 ♪
London Bridge is falling down,
Falling down, falling down.
London Bridge is falling down,
My fair lady!

ロンドン橋が 落ちる
落ちる 落ちる
ロンドン橋が 落ちる
さぁ どうしましょう
Build it up with iron bars,
Iron bars, iron bars.
Build it up with iron bars,
My fair lady!

鉄の棒で かけろ
かけろ かけろ
鉄の棒で かけろ
さぁ どうしましょう
Iron bars will bend and break,
Bend and break, bend and break.
Iron bars will bend and break,
My fair lady!

鉄の棒は 曲がる
曲がる 曲がる
鉄の棒は 曲がる
さぁ どうしましょう
Build it up with needles and pins,
Needles and pins, needles and pins.
Build it up with needles and pins,
My fair lady!
金と銀で かけろ
かけろ かけろ
金と銀で かけろ
さぁ どうしましょう
※MIDI:サイト「童謡・唱歌の世界」より

 さて、リズムも軽やかに船は進む。その左岸には、未来都市の建築物のようなスイス・リ・インシュランス・タワー Swiss Re-Insurance Tower (このページのトップタイトルの画像の中の突き出たプラスチックのキャップのような建物)や 1666 年のロンドン大火を記念して建てられた大火記念塔 The monument がビルの谷間に見える。
ロンドン 12
第二次世界大戦や朝鮮戦争で活躍したそうだ。
ロンドン 13
お化けがでるゾ!
ロンドン 14
旧王立海軍学校と船の旗
 テムズ川に浮かぶ退役した巡洋艦ベルファスト号 HMS Belfast の後方には、跳ね橋のタワー・ブリッジ Tower Bridge が美しい。その左側には映画『 エリザベス (1998) ELIZABETH 』のエリザベス一世も幽閉されたロンドン塔 Tower of London がどっしりと構えている。タワー・ブリッジの下を見上げながらくぐった後も、高層ビルや美しい建物が目を楽しませてくれる。波や風に揺られている水鳥もかわいい。

 リバー・ボートでテムズ川からロンドンの町を眺め、その町並みから長い豊かな歴史を感じる。
 しばらくすると、ガイドブックで見ていた旧王立海軍学校 Old Royal Naval College やカティー・サーク号 Cutty Sark が小さく現れてきた。グリニッジだ!遠く川の向こうの目指す町が徐々に近づいてくる様は、なんか感動的。船乗りの醍醐味を知ったような気になる。こうして私は、嘗て七つの海を支配した大英帝国の兵(つわもの)たちの夢が残る町グリニッジに足を踏み入れるのだ。続く・・・To be continued
Text by Sati
coda21「映画の森てんこ森」幸田幸。
coda_sati@hotmail.com
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