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 シャイな幸の独り言
デービッド・ベッカム
David Beckham
2003年06月24日火曜日
 まず、デービッド・ベッカム選手のデータ。 1975 年 5 月、ロンドン生まれ。 14 歳でマンチェスター・ユナイテッド(以下、マンUと省略)の下部組織に入り、 19 歳でデビュー。 394 試合出場 85 得点でプレミアリーグ優勝 6 回、 99 年のCL優勝と、現在も続くマンU黄金期に大きく貢献。イングランド代表MFで主将として昨年のW杯日韓大会で 8 強入りに導いた。代表では 60 試合出場 11 得点。右サイドからのクロスボールを得意とし、“ホーミング(誘導ミサイル)”と呼ばれる正確無比なキックを放つ。フランスのサッカー専門誌によると推定年収約 20 億 3 千万円でサッカー選手長者番付 1 位。端正なマスクと最先端のファッションで人気を集め、昨年のW杯では日本で「ベッカムヘア」が流行した。日本では明治製菓とTBCがスポンサー。スパイスガールズの元人気歌手の妻ビクトリアさん(愛称ポッシュ)との間に 2 人の子供がいる。イギリスに通称ベッキンガム宮殿と呼ばれる豪邸に住む。 180 センチ、 74 キロ、 28 歳。

 デービッド・ベッカム選手は、右クロス、FKばかり注目され、総合力を疑問視する声をベッカム選手本人が一番気にしていたらしい。あの有名なファーガソン監督との“スパイク直撃事件”がきっかけとなって、マンUと決別することになったのでしょうか。幸には本当のことは分らないです。でも自分が育ったチームを去る決心をするということは余程のことがあったに違いないでしょう。

デービッド・ベッカム

これはReuters通信の写真を参考に
幸が描いたものです。
チョット太って可愛く書きすぎたかな。
でもなかなか上手くできました。
ジダンの絵もあります。


 デービッド・ベッカム選手は、マンUからの移籍騒ぎで世界的にマスコミに今まで以上に露出したことは確かです。企業キャンペーンのため、奥さんと一緒に日本にやって来ました。幸はニュースをヴィデオに録っていました。勿論、ニュースは見たけど、あーあ実物(生ベッカム)見たかったなぁ〜。
 それにしても、デービッド・ベッカム選手は、サッカーは上手いし、イケメンだし、優しそうだし、また声がカワイイ。そしていい夫で、いいパパのようです。スペインやイタリアやアメリカではさほどじゃないらしいのだけど、イギリスとアジアで、特に日本で有名だから、一日で何億円も稼ぐのは当然か・・・。

 ベッカム選手の情報を、会社でお昼休みの時にネットの日本のニュースを読むと、今回の訪日で、テレビ取材が 2 億円、CM契約を結ぶ 6 社のイベント参加料が 1 億円らしい。実働わずか 3 日間で、私たちサラリーマンの平均生涯賃金 2 億円に更に 1 億円も上乗せした金額を稼ぐのだから、男の人もやっぱり顔なのかな。私たち女の子が「キャー、キャー」言っているのを、きっとウチの社の男性社員は「アホか、こいつら」と思っているでしょう。あきれ顔で私たちのことを見るのは止めて欲しいワ。「癪に障るなら男前のサッカー選手になってみたら」と言ったら叱られるから言いませんけど・・・。

 幸の両親の家では朝日新聞を購読しているのですが、父から聞いたのですが、 6月 19 日朝刊のスポーツ 18 面にベッカム選手のレアル・マドリッドへの移籍金が 49 億円とあったらしいのです。でもフジTVのすぽるとでは、51 か 52 億円とアナウンサーがフリップを見せて言っていたらしい。ドル建てで計算しているのだろうけど、同じ移籍金が 2 から 3 億円も差がある。どうなっているのだろう。他人(ひと)のお金の計算はどうでもいいのだけど、少し気になって調べてみました。

 デービッド・ベッカム選手の移籍金は、ロイターの記事では<5 million pounds ($41.87 million) >また別の日の記事は<35 million euros (41.25 million dollars)>とありました。実際RマドリッドとマンUの移籍契約は、ドル建てで支払うのかユーロで支払うのかどうなっているのでしょう。これだけ大きな額になると、為替相場で実際に支払う額の増減があるでしょう。損得を意識するのは、お昼の弁当の 20 〜 30 円差を考える幸だけが感じることではないと思うのですが・・・。

 上の額は、朝日新聞は 1 ドル 118 円換算でした。でもフジTVは分りません。ジダンの移籍金も、朝日は約 76 億円、フジTVは 81 億円だったらしいのです。その差 5 億円。これはもう庶民の金額ではありません。サッカーってすごいんだ。

 ついでに、公表されているロイターの移籍金データも調べました。以下です。

Soccer-Leading world transfer fees after Beckham's move to Real
Tue Jun 17, 4:14 PM ET

LONDON, June 17 (Reuters) - Following is a list of leading world transfers after David Beckham's move from Manchester United to Real Madrid on Tuesday: Player Year From To Fee
(millions)
 Zinedine Zidane 2001 Juventus Real Madrid $64.4
 Luis Figo 2000 Barcelona Real Madrid $56.1
 Hernan Crespo 2000 Parma Lazio $54.1
 Christian Vieri 1999 Lazio Inter Milan $50.0
 Rio Ferdinand 2002 Leeds United Man United $47.0
 Gianluigi Buffon 2001 Parma Juventus $45.9
 Ronaldo 2002 Inter Milan Real Madrid $44.2
 David Beckham 2003 Manchester United Real Madrid $41.3
 Gaizka Mendieta 2001 Valencia Lazio $41.0
 Juan Veron 2001 Lazio Man United $39.5
 Pavel Nedved 2001 Lazio Juventus $36.4
 Nicolas Anelka 1999 Arsenal Real Madrid $35.7
 Marc Overmars 2000 Arsenal Barcelona $35.5
 Lilian Thuram 2001 Parma Juventus $35.4
 Denilson 1997 Sao Paulo Betis $35.0
 Rui Costa 2001 Fiorentina AC Milan $34.9
 Gabriel Batistuta 2000 Fiorentina AS Roma $33.8
 Marcio Amoroso 1999 Udinese Parma $33.1
 Gianluigi Buffon 2001 Parma Juventus $32.8
 Nicolas Anelka 2000 Real Madrid PSG $31.2
 Alessandro Nesta 2002 Lazio AC Milan $29.7
 Antonio Cassano 2001 Bari Roma $28.8
 Christian Vieri 1998 Atletico Madrid Lazio $28.0
 Hernan Crespo 2002 Lazio Inter Milan $25.5

Note: All dollar conversion figures from time of transfer.

 サッカー選手の高額移籍金(1 ドル= 118 円換算)
 1位 2001年 ジダン (ユヴェントス→Rマドリッド) 6,440万ドル=約 76 億円
 2位 2000年 フィーゴ (バルセロナ→Rマドリッド) 5,610万ドル=約 66 億円
 3位 2000年 クレスポ (パルマ→ラツィオ) 5,410万ドル=約 64 億円
 4位 1999年 ビエリ (ラツィオ→インテル) 5,000万ドル=約 59 億円
 5位 2002年 ファーディナンド (リーズ→マンチェスターU) 4,700万ドル=約 55 億円
 6位 2001年 ブフォン (パルマ→ユベントス) 4,590万ドル=約 54 億円
 7位 2001年 ロナウド (インテル・ミラン→Rマドリッド) 4,420万ドル=約 52 億円
 8位 2003年 ベッカム (マンチェスターU→Rマドリッド) 4,130万ドル=約 49 億円

 ベッカム選手が歴代 8 位に出てきたのでこのくらいにしておきます。以前応援していたバティステゥータ選手は、17位 2000年 (フィオレンティーナ→ローマ) 3,380万ドル=約 40 億円です。それにしてもすごい額です。これは何も選手がもらうわけではないのですよね。チームが選手を売買して得るお金ですから、選手は商品ですよね。するとRマドリッドは、ジダン(フランス代表)、フィーゴ(ポルトガル代表)、ロナウド、ロベルト・カルロス(いずれもブラジル代表)、ラウル(スペイン代表)…などを又どこかのチームに高く売るのでしょうか?さすが、かつてスペインが歴史的に培ってきた世界戦略でサッカーを制覇し、アジアのサッカーマーケットも掌握しようとしているのでしょうか。
レアル・マドリッドのスーパースター
http://news.yahoo.com/
より引用しました。
REUTERS/Files
(Reuters - Jun 17 8:05 PM)
 一体レアル・マドリッドというチームはどんなチームなのでしょう。凄いスーパースターを高いお金で買っているのに、なんか去年もスペイン・リーガ・エスパニョーラでは、確かオレンジのチーム名、あっ、バレンシアが優勝したのですよね。今年も初めは弱くて勝てないでいて、今はトップですが。欧州チャンピオンズリーグや国王杯でも敗退するなど、なんだか思ったよりヨワ子です。でもRマドリッドの経歴を見るとこれは凄い。幸は本当にサッカーは日韓同時開催のワールドカップからの新参組ですから何も知らないのです。Rマドリッドは「白い巨人」と言われているのですね。クラブ創設百年。FIFA(国際サッカー連盟)から「二十世紀最高のクラブ」と賞賛されたように、スペイン国内リーグ優勝二十八回もして、国王杯十七回、そして欧州チャンピオンズリーグを九回制覇した世界最強のサッカー・クラブなのですね。
 今回のデービッド・ベッカム選手の移籍はかなり劇的に仕組まれているのかも知れないですね。Rマドリッドが莫大なお金で選手を獲得するには必ず勝算があるだろうし、大きな指導力があるに違いありません。この移籍成功の裏には現会長のフロレンティノ・ペレス Florentino Perez氏の力があるといわれています。

 このペレス氏は、会社名は知りませんがスペインの大手建設会社のオーナーでもあるらしいのです。 2000 年の 7 月Rマドリッドのチェアマンに就任した時にあった巨額の負債を、所有物件(チームの練習場)売却で一気に完済したらしい。マドリッド市に売ったのだから政治力抜群の実力者ですね。それからライバルチームのバルセロナからフィーゴ奪取も成功させたという経緯があります。所謂やり手です。毎年一人ずつスーパースターを獲得してドリームチームを作る。ふーん。有名選手を大金で獲得する仕草は野球の読売ジャイアンツですよね。今度はベッカム選手をうまく使って、Rマドリッドを世界的に超有名サッカークラブのブランドにする魂胆なのでしょう。

 幸も小物の一つは持っている高いルイ・ヴュトンの鞄(実はルイ・ヴュトンは、ワインやお酒、バッグなどのファッション皮革製品、香水、時計、宝石の有名ブランドは殆ど全て傘下に収めているLVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴュトングループの一製品)であるように、Rマドリッドはベッカム選手をブランドの一製品と捉えてアジア国の西洋かぶれを相手に商売をしているつもりなのでしょうか?

 こんなふうに、全て計算ずくで、幸のようなサッカーを知らないアジアのミーハー女性から、コツコツ貯めたお金を引き出そうという腹積もりなのですね。そしてRマドリッドがTVの放映権と有名選手グッズと観光客誘致で大いに儲かる仕掛けでしょうか。それならそれにまんまと乗ってベッカム選手のTシャツを買いにスペインに御上り旅行してみましょうよ。

 ちなみに、Walkerplus.com で<ビッグクラブのなかでも一番のお金持ちってどこ? http://www.walkerplus.com/tokushu/200209101/Q8.html>というサイトがありました。イングランドの会計事務所『デトロイト&トッシュ社』調査(00-01年)の総収入額(単位:ポンド)の発表を見ると(幸が一応、 1ポンド196円換算で四捨五入計算しました。間違いがあったらスミマセン)、
 1.マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)11700万=約 229 億円
 2.レアル・マドリッド(スペイン)10370万=約 203 億円
 3.バイエルン(ドイツ)9160万=約 180 億円
 4.ミラン(イタリア)8970万=約 176 億円
 5.ユベントス(イタリア)8840万=約 173 億円
 6.ラツィオ(イタリア)7940万=約 156 億円
 7.チェルシー(イングランド)7670万=約 150 億円
 8.バルセロナ(スペイン)7520万=約 147 億円
 9.インテル(イタリア)6890万=約 135 億円
 10.ローマ(イタリア)6410万=約 126 億円
になります。この額から選手や職員の給料やらクラブの運営など色々な諸経費が差し引かれるのでしょう。それで何十億も選手獲得に支払えばクラブは財政上苦しくなるのではないかと他人事ながら心配します。案外少ない総収入なのだなと思うのは間違いかしら。
 
 もし、Rマドリッドが大儲けするとなると、ベッカム選手は安く叩かれて売り出されたことになるのでしょうね。それなら悔しい。ベッカム選手はかわいそうで、してやられたというわけです。マンUに残留したいと本人が言っているのに、慣れ親しんだ母国や故郷を捨てさせ、バーゲン放出したわけですから。しかしベッカム選手はカカア殿下らしいので、奥さんが上手くベッカム選手を操縦して、イギリスを初め日本や台湾など、今度のキャンペーン地域で、グローバルサッカースクールを立ち上げ経営することになるのでしょうか?・・・そうなれば幸が結婚したら将来生まれる幸の子供をベッカムサッカースクールに入れて第二のベッカムを目指させるかも・・・。それなら髪の毛はブロンドに染め、目はボシュロム BAUSCH & LOMB の青いコンタクトを入れてっと。でも幸は黄色人種だから、白人と結婚して白人っぽい子供を産まなくっちゃ・・・。ふーむ(ここでため息)、・・・前途多難。こりゃダメだわ・・・。

 ベッカム選手を画面で見ただけで「・・・。」また「・・・。」と口を開けて見ている幸は、どこまでいっても強(したた)かなスペイン人とイギリス人にまんまと利用され、白人の美男子に滅法弱い日本人そのまんまであるのが、つくづく分ります。
 「そうやろー、分ったらいい加減にしたら・・・。」と言われそう。
 「じゃかましーッ。男は何が何でもサーカー上手でイケメンや!向こうの記事にもベッカムは足と顔の両方の持ち主と書いてあったワ。」

 最後に、ベッカム選手さま!『 ベッカムに恋して (2002) BEND IT LIKE BECKHAM 』の主人公の女の子ジェスではないけれども、新天地で思い存分戦ってください。スペインに行ったら、我の強い先輩達に苛められないで頑張って自分のポジションを確保してください。あぁそうそう、スペイン語大丈夫ですか?英語は方言丸出しなので、スペイン語に悩むのではないかと心配します。言葉の不自由もあるので、他の選手に誤解されないように、それでなくても男前は意地悪されるかもしれませんから。背番号の「7」に固執しないでラウル先輩を立ててあげて、自分は「77」番にしてね。そしてジダンさんやロナウド大五郎さんや濃いフィーゴさんの三人には、マドリッドにある有名百貨店エル・コルテ・イングレス El Corte Inglés から、お中元を送るのを忘れないでね。ロベルト・カルロスさんには、商品券の方が良いかも知れません。そしてRマドリッドの苦労人ビセンテ・デルボスケ Vicente del Bosque 監督には、誕生日プレゼントは豪華なものをあげてね。奥様に頼んでおいたほうが良いでしょう。(6/24ビセンテ・デルボスケ監督の突然の解任が発表されたらしい。次期監督は大物らしいので嫌われないようにね。)激しいスペインのサポーターには嫌われないようにピッチでは数少ないチャンスボールをしっかりキックして、上手くサポートするかゴールしてね。
 Rマドリッドとスペインサポーターの皆さんベッカムを可愛がってやって下さい。ポッシュに代わってお願いします。(アチャッー!思わず大胆なことを口走ってしまいました。)
 口で言えないから、Rマドリッドにメール出そうかしら。
 それなら、先ずスペイン語から勉強しなくっちゃ・・・。

Text by Sati
coda21「映画の森てんこ森」幸田幸。
coda_sati@hotmail.com
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