セプテンバー・テープ
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セプテンバー・テープ (2004)
SEPTEMBER TAPES
 映画『 セプテンバー・テープ (2004) SEPTEMBER TAPES 』を紹介します。映画『 セプテンバー・テープ (2004) SEPTEMBER TAPES 』は 2004/11/01 の時点で邦題が分からなかったので「セプテンバー・テープス (原題)」としておいたら『 セプテンバー・テープ 』に決定した。

 映画『 セプテンバー・テープ SEPTEMBER TAPES 』を以下に目次的に紹介する。
■映画『 セプテンバー・テープ SEPTEMBER TAPES 』のポスター、予告編および映画データ
■映画『 セプテンバー・テープ SEPTEMBER TAPES 』の解説
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 セプテンバー・テープ SEPTEMBER TAPES 』の主なスタッフ・キャスト
■映画『 セプテンバー・テープ SEPTEMBER TAPES 』のあらすじ
■映画『 セプテンバー・テープ SEPTEMBER TAPES 』のスタッフとキャスト
■映画『 セプテンバー・テープ SEPTEMBER TAPES 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 セプテンバー・テープ 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタばれ)です。※ご注意:映画『 セプテンバー・テープ SEPTEMBER TAPES 』の内容やネタばれがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 セプテンバー・テープ SEPTEMBER TAPES 』の更新記録

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幸の観たい度: 8つ星 
■映画『 セプテンバー・テープ SEPTEMBER TAPES 』のポスター、予告編および映画データ
セプテンバー・テープ
セプテンバー・テープ

Links:  Official Web Site
Trailers: Quick Time:
300k ・ 500k
上映時間 Runtime: 1:35
製作国 Country: アメリカ USA
製作会社
Production Company:
Palisades Pictures
Persistent Entertainment
全米配給会社 Distributer: First Look Pictures Releasing [us]
全米初公開 Release Date: 2004/09/24 (NY, LA)
日本初公開 R. D. in Japan: 2006/09/下旬 予定
日本公開情報 : アート・ポート、ギャガ・コミニュケーションズ
ジャンル Genre: ドラマ/スリラー
Drama / Thriller
MPAA Rating 指定: Rated R for language and violent images.
日本語公式サイト
http://www.septembertape.jp/
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 セプテンバー・テープ SEPTEMBER TAPES 』の解説

 『 セプテンバー・テープ 』は米国同時多発テロの 9/11 の真相を追うジャーナリスト達と見つかったテープの記録を、事実とフィクションを混ぜて描いた緊迫のスリラーである。また、『 運命を分けたザイル (2003) TOUCHING THE VOID 』と同様、ドキュドラマ docudrama とも呼ばれる。『 セプテンバー・テープ 』はタリバン政権の没落以来アフガニスタン人でない者が撮った最初の映画であり、実戦の地域で撮られた最初の作品でもある。でも、『 セプテンバー・テープ 』は調べたらそんなお堅い映画でもなさそう。

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■映画『 セプテンバー・テープ SEPTEMBER TAPES 』の主なスタッフ・キャスト
 映画『 セプテンバー・テープ 』の関係者を調べていて、迷路に嵌ってしまったような感じになった。何故って、知っているキャストもスタッフも皆無なのだ。アフガニスタンをめぐる何かとてつもなく掴みどころのない映画なのではないかと途方に暮れそう。ようやく見つけたのは、声だけの出演の女優さん一人と、‘主な’でなくて‘裏方さん’のスタッフ少数である。

○『 セプテンバー・テープ 』の出演: インディア・デュプレ(?発音不明) as 英国人レポーターの声
オースティン・パワーズ ゴールドメンバー (2002) AUSTIN POWERS IN GOLDMEMBER

○『 セプテンバー・テープ 』の音響: ジョナサン・ウェイルズ Jonathan Wales
フレイルティー/妄執 (2001) FRAILTY
ストーカー (2002) ONE HOUR PHOTO
ハードキャッシュ (2002) HARD CASH / RUN FOR THE MONEY
ケイナ  (2003) KAENA LA PROPHETIE (原題) / KAENA THE PROPHECY (米題)
沈黙の標的 (2003) OUT FOR A KILL
ソウ (2004) SAW 』 話題の『 ソウ 』に関わっているスタッフがいて、ちょっとホッとした!

○『 セプテンバー・テープ 』の視覚効果: マイケル・S・ハーバー Michael S. Harbour
スターシップ・トゥルーパーズ (1997) STARSHIP TROOPERS
X−メン (2000) X-MEN
ザ・ワン (2001) THE ONE
スパイ・ゲーム (2001) SPY GAME
オーシャンズ11 (2001) OCEAN'S ELEVEN
タイムマシン (2002) THE TIME MACHINE
チェンジング・レーン (2002) CHANGING LANES
カントリー・ベアーズ (2002) THE COUNTRY BEARS
007/ダイ・アナザー・デイ (2002) DIE ANOTHER DAY
ソラリス (2002) SOLARIS
X−MEN2 (2003) X-MEN 2
デイ・アフター・トゥモロー (2004) THE DAY AFTER TOMORROW
『 セプテンバー・テープ 』の裏方さんたちは、こういうエンタテインメント系作品に随分と携わっている。

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■映画『 セプテンバー・テープ SEPTEMBER TAPES 』のあらすじ
※本作『 セプテンバー・テープ 』のあらすじは、日本公開前に幸田幸が書いたものです。作成現時点で出来るだけ正確な情報を心掛けていますが、データや内容に誤りや適切でない表現があるかもしれません。どうか宜しくご了解いただきお読みくださいますようお願いいたします。本コンテンツの複写や転用等はお控えください。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。映画会社や配給会社や宣伝担当会社からの情報提供はこちらをお読みください。
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 さて、映画『 セプテンバー・テープ 』のストーリー。
 映画『 セプテンバー・テープ 』はナレーションを用いて進展する。舞台は 2001/09/11 の米国同時多発テロから一年後のアフガニスタン Afghanistan 。

 『 セプテンバー・テープ 』の序幕は、今、観客が観ている映像は、アフガニスタンの北部同盟 Northern Alliance forces から入手した「セプテンバー・テープス September Tapes 」と呼ばれるものなのだという説明が出る。「セプテンバー・テープス September Tapes 」とは、アル・カイダ Al Qaeda とオサマ・ビン・ラディン Osama Bin Laden を巻きこんだこの前のアフガニスタンとパキスタン間の国境近くの戦闘で兵士達が獲得した8本のテープとボイスレコーダーのことである。

 米国人ジャーナリストのドン・ラーソン、愛称ラース(製作・出演のジョージ・カリル)は 9/11 のことを憤慨しており、オサマ・ビン・ラディンが何故あんなに多数の人々を殺したのか知りたいと思っている。そして彼にインタヴューしたりオサマ・ビン・ラディンを追っている賞金稼ぎ達のことを徹底的に記事にしたりするため、アフガニスタンに忍び込む。ロケも実際にアフガニスタンで行なわれた。

 同行したのは、通訳のワリ(製作・出演のワリ・ラザキ)とカメラマンのソニー( Sunil Sadarangani )だけだ。通訳のワリは、アフガニスタンの首都カブール Kabul の市場や路地にいる無法者や武器商人とは接触しないようにラーソンに警告するけど、ラーソンは幾度もそれを無視する。そんな向こう見ずな行動を続けるので、三人は幾度となく殺されそうになり、ワリの当初の同情も失せていく。しかし、ラーソンは一晩は留置所に入れられる辛い目に遭いながらも、そんな狂気とも言える追跡を辞めることはしない。

 間もなく、アフガニスタンの最も非情な賞金稼ぎババック・アリ Babak Ali (俳優でなくて本物の賞金稼ぎだそうだ)とその仲間に、オサマ・ビン・ラディンの追跡の過程をフィルムに収めるように説得できた。こうして、ラーソンはタリバン Taliban の勢力の本拠地であるアフガニスタンという人里離れた地域の地獄の如き旅は始まった。同時に、その行程をテープに収めていくというわけだ。結論から言えば、撮影されたこのテープ8本が、こうして上映されているという形をとっている。

 しかし、です。冒頭の 20 分間で、ラーソンというのは本当はお堅い映画製作者ではないのだろうということと、『 セプテンバー・テープ 』というのも本当はお堅い映画なのではないということの大きな手掛かりが現れるそうだ。つまり、ドキュメンタリーに見せているが、 9/11 のことやオサマ・ビン・ラディンのことは成る程ノンフィクションだけど、映画自体はフィクションなのだ。だから、どんなに政治的で奥深い悲惨な映画なのかとビクビクする必要はないのだ。政治の映画ではないのである。『 華氏911 (2004) FAHRENHEIT 9/11 』や『 ユナイテッド93 (2006) UNITED 93 / FLIGHT 93 』なんかを想像したらダメということ。

 例えば、カブールで、ラーソンはブルカ(イスラム女性が目だけ出して頭から全身にかぶる黒いベール)を被っている女性を見て、「そんなの着る必要ないのだと思っていた」と発言したり、アフガニスタンの子供達にガムをあげて、「‘アフガン語 Afghan ’で‘share’のことを何というのだい?」と通訳のワリに尋ねたりという無知さ。‘アフガン語 Afghan ’なんていう言語はないそうだし、イスラムの女性はブルカを被るようにいまだに圧力をかけられているというのに(撮影の 2002 年の夏現在)。

 アフガニスタンでは手当たりしだいに盗賊たちが銃口を突きつけてこのジャーナリスト達を苦しめ、車は突然爆破され、賞金稼ぎ達はうまく逃げるオサマ・ビン・ラディンの跡をつける。それに、ラーソンはアフガニスタンの戦士に向けて射撃したりという行動が派手で、アクションスターのようにふるまうそうだ。だから、これは地味なドキュメンタリーではないのだ。ドキュメンタリー風でありながらドキュメンタリーでなくフィクションの要素が大きいこの映画作りを選んだ理由はこうだそうだ。先ず、ドキュメンタリーだと作品として売れにくいから。第二に、アフガニスタンの日常生活を描いてみたいと強く望んでいたから。でも、出来栄えは、そういうアフガニスタンの人々の住む世界なんかちっとも撮れていないそうだけど。

 映画『 セプテンバー・テープ 』の監督・製作・脚本の三役を務めるクリスチャン・ジョンストンと製作・出演を兼任するワリ・ラザキがアフガニスタンに到着したときには、この映画『 セプテンバー・テープ 』の大まかな筋しか用意しなかった。撮影される大半は台本には書かれていないもので、少人数のスタッフ・キャストと現地のアフガニスタン人とが現場で現実に遭遇して起こった出来事なのだ。そして現地の人達には、これがフィクションだということを伝えていない。

 撮影はカメラをずっと回しっぱなしにしていたので、お茶の間のニュースでは目にすることのできないシーンをたくさん撮ることができたそうだ。実際、米国国防総省 the U.S. Department of Defense は国家のセキュリティを脅かす可能性のある記録画像8時間分を差し押さえたりもした。また、ラーソンが‘前線’に接近する頃になると、ハンドカメラの使用は当惑し下手になるのが分かり、アクションも同じようなことの繰り返しになるそうだ。やっぱり怖かったのだろう。そこは兵士達が赴いて銃撃・爆撃と恐怖の体験をした実際の場所なのだから。そして命を落として帰国できなかった兵士達も大勢いる所なのだから。

 映画『 セプテンバー・テープ 』の撮影は 9/11 の僅か一年後ということなので、まだほとぼりの冷めていない時期によくそんな所で撮影したなぁという驚きの声が多い。主人公ラーソンは、全世界が米国について軽蔑する特性の代表なのだそうだから…。傲慢で、愚かで、向こう見ずで、勉強不足・情報不足だと。映画『 セプテンバー・テープ 』を調べて、欧米ではこういう辛口の批評が目立ったのは事実だ。
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【『 セプテンバー・テープ 』のスタッフとキャスト】
監督: クリスチャン・ジョンストン Christian Johnston (Directed by)
製作: ジョージ・カリル George Calil (producer)
    クリスチャン・ジョンストン Christian Johnston (producer)
    ジャッド・ペイン Judd Payne (producer)
    ワリ・ラザキ Wali Razaqi (producer)
    マシュー・ローズ Matthew Rhodes (producer)
    ケレン・エンブリー Karen Embry (associate producer)
脚本: クリスチャン・ジョンストン Christian Johnston (Writing credits)
    クリスチャン・ヴァン・グレッグ Christian Van Gregg (Writing credits)
編集: ジェフロ・ブランク Jeffro Brunk (Film Editing by)
    ピーター・ファインストーン Peter Finestone (Film Editing by)
    ダレン・マン Darren Mann (Film Editing by)
音楽: Gunnard Doboze (Original Music by)

出演: ジョージ・カリル George Calil as Don "Lars" Larson
    ワリ・ラザキ Wali Razaqi as Wali Zarif
    Sunil Sadarangani as Suni 'Sonny'
    Baba Jon as Rahman
    General Dil Agha as Northern Alliance Commander
    Dawood Zarif as Guard/Gun Dealer 1
    Zahir Zarif as Gun Dealer 2
    Sher Agah as Chief of Police
    India Dupre as British Reporter (voice)
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<もっと詳しく>

ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。

 映画『 セプテンバー・テープ (2004) SEPTEMBER TAPES 』の「テキストによる未公開映画の再現」レヴューは、現在まだ書けておりません・・・。

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
■映画『 セプテンバー・テープ SEPTEMBER TAPES 』の更新記録
2004/11/01新規: ファイル作成
2004/12/06更新: ◆一部テキスト追記と書式変更
2006/09/02更新: ◆タイトル変更
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幸田 幸
coda_sati@hotmail.com
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